自然災害伝承碑

自然災害伝承碑の取組開始経緯

 我が国は、その位置、地形、地質、気象などの自然的条件から、昔から数多くの自然災害に見舞われてきました。そして被害を受けるたびに、わたしたちの先人はそのときの様子や教訓を石碑やモニュメントに刻み、後世の私たちに遺してくれました。
 その一方、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)で多くの犠牲者を出した地区では、100年以上前に起きた水害を伝える石碑があったものの、「石碑があるのは知っていたが、関心を持って碑文を読んでいなかった。水害について深く考えたことはなかった」。(平成30年8月17日付け中国新聞より引用)という住民の声が聞かれるなど、これら自然災害伝承碑に遺された過去からの貴重なメッセージが十分に活かされているとは言えませんでした。
 これを踏まえ国土地理院では、災害教訓の伝承に関する地図・測量分野からの貢献として、これら自然災害伝承碑の情報を地形図等に掲載することにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切にお伝えするとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指します。
自然災害伝承碑の取組についての説明画像平成30年7月豪雨(西日本豪雨)での土石流被災地に建立されていた水害碑(広島県坂町)
※ウェブ地図に掲載する情報は、碑文に記載された内容に、死者数や建物被害など被害の規模を示す情報を補足し、100字程度に要約した情報です。

自然災害伝承碑の取組の歴史

平成30年(2018)7月 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)発生
平成31年(2019)3月15日 測量行政懇談会で自然災害伝承碑の取組開始を報告し、報道発表
令和元年(2019)6月14日 2万5千分1地形図図式が一部改正され、正式に自然災害伝承碑の地図記号が制定される
令和元年(2019)6月19日 地理院地図に掲載開始
令和元年(2019)9月1日 自然災害伝承碑を掲載した2万5千分1地形図を初めて刊行
令和2年(2020)7月16日 自然災害伝承碑の掲載数が1,000基を超える
令和3年(2021)11月29日 更なる利活用推進のため、ハザードマップポータルサイトの重ねるハザードマップへの掲載を開始
令和4年(2022)9月28日 自然災害伝承碑の掲載数が1,500基を超える
令和5年(2023)9月28日 自然災害伝承碑の掲載数が2,000基を超える

自然災害伝承碑情報の内容

地理院地図等から公開する自然災害伝承碑の情報は、以下のとおりです。                
1)碑名:
自然災害伝承碑の名称
2)災害名:
同碑の対象となっている災害名
3)災害種別:
同碑の対象となっている災害の種類
4)建立年:
同碑が建立された年
5)所在地:
同碑の所在地
6)伝承内容:
碑文に記載された内容に、死者数や建物被害など被害の規模を示す情報等を補足し、100字程度に要約した情報
7)制限事項:
写真の二次利用の可否や訪問時の注意事項等を記載(空欄の場合は、特記すべき事項がないことを表す)
8)写真:
同碑の写真
  • 年月日の記載について、年は和暦西暦並記を原則として「和暦○年(西暦)」、月日は西暦で「○月○日」の順で記載。
     (例)大正12年(1923)4月1日
  • 明治5年以前の旧暦表示については、上記ルール(a)のほか、年月日とも和暦西暦並記(b)、または年は和暦西暦並記として「和暦○年(西暦)」および月日は旧暦で「○月○日(旧暦)」(c)の順で記載。
     (例)(a)寛政4年(1792)5月21日 (b)寛政4年4月1日(1792年5月21日) (c)寛政4年(1792)4月1日(旧暦)

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