札幌市児童生徒社会研究作品展
第33回(平成24年) 札幌地区 主催:札幌市教育地図研究会作品展の概要「札幌市児童生徒社会研究作品展」は、札幌市の児童生徒の社会的なものの見や考え方を育てると共に、表現する力を高めるために、自由研究を中心に社会科・生活科及び総合的な学習の時間等の内容を生かした作品を募集し、将来のよき札幌市民・北海道民の育成につながることを願って、毎年9月から10月に開催されています。 審査員特別賞・国土地理院長賞 作品名:「円山に五輪スタジアムを!!」 受賞者:札幌市立大倉山小学校 5年 柴田礼王 作品主旨:ロンドン五輪で日本がわく中、スポーツが好きな僕は住んでいるこの札幌で夏季五輪が開催できないか、開催地選考基準14項目のうち8項目について調べました。駅前や三越前での街頭調査は観光者も多く、市民に答えを聞くのに時間がかかり大変でした。市民の期待も高く、札幌市だけでなく道全体として取り組めば不可能ではないことも分かり嬉しくなりました。僕の質問に丁寧に答えてくれた皆さん、本当に有り難うございました。 札幌市長賞 作品名:「札幌と共に走り続ける市電」 受賞者:北海道教育大学附属札幌中学校 2年 野路ちひろ 作品主旨:ある朝、「札幌市電が進化する」という主旨の新聞記事を見つけ、調べることにしました。調査していくうちに見えてきたことは、札幌市電はただ進化するのではなく、昔からのつながりを大切にした活動を残しつつも、新たなよさを取り入れ、市電をより魅力あるものにしていこうとしているということです。未来の札幌は、より素敵なまちになっていることでしょう。その中心にいつも市民と並んで市電があり、いつまでも札幌とともに走り続けてほしいです。 札幌市教育長賞 作品名:「札幌の知りたいことQ&A」 受賞者:札幌市立篠路西小学校 1年 鈴木遼太郎 作品主旨:この研究は、前に住んでいた町には無い、札幌市の特徴である区・地名・地下鉄について調べたものです。特に区名や、条丁目以外の地名の由来に注目して、なぜ札幌のその地域がそのような区名や地名になったのかが分かるように、時代ごとの札幌周辺地図を透明シートに書いて重ねる工夫をしました。この研究を通して、自分が素直に感じた“知りたいこと”がよく分かり、改めて札幌の街に興味をもつことができました。 札幌市教育長賞 作品名:「厚別南見聞録」 受賞者:札幌市立共栄小学校 4年 丹治音葉 作品主旨:自分が住んでいる地域について、みんなはどう考えているのか知りたくなり、まず、様々な年代の方にインタビューして、地域のいいところを聞きました。その中で一番多かった「陽だまりロード」について調べました。図書館で資料を集めたり、陽だまりロードにあるトンネルの歴史や近くの公園についても調べたりしました。調べたことで、地域のことを詳しく知ることができただけでなく、未来の厚別南についても考えることができました。 札幌市教育長賞 作品名:「望月寒川探検」 受賞者:札幌市立白石小学校 6年 中川修輔 作品主旨:ぼくが毎日渡っている望月寒川が、どこから流れてきてどこへ行くのか知りたくて、調べてみることにしました。まず、地図で上流がどこなのかを探してから、探検するルートを決めました。望月寒川というあまり有名でない川が月寒川と合流し、そして札幌市民ならだれでも知っている豊平川と合流するところを探検できたのは、とても楽しかったです。ごみ捨てが目立ち、残念だったので、マナーを守ってきれいな札幌にしていきたいです。 札幌市教育長賞 作品名:「円山 百五十年史」 受賞者:札幌市立向陵中学校 1年 岸優衣 作品主旨:私の住んでいる札幌市の円山のまちは、明治3年以前は、未開の原生林でした。そこに山形県から移住した30戸、90人が入植したのが始まりです。判官「島義勇」を中心に、どのように開拓され、発展していったのかを調べてまとめました。豊かな自然を残したまま、住宅地として、商業地として、観光地として発展してきた円山のまち。これを見れば、円山の百五十年の移り変わりがよく分かると思います。 札幌市教育地図研究会会長賞 作品名:「ぼくの町 山の手MAP」 受賞者:札幌市立山の手南小学校 2年 野路直暉 作品主旨:学校の生活のじゅぎょうの時間に校区内の山の手しゅう辺のまちたんけんをしました。それで、ぼくは、自たく付近の山の手を自分なりにいろいろとしらべてみたくなり、夏休みをつかってしらべることにしました。山の手をたんけんしてみて一ばん思ったのは、自ぜんゆたかで、安心安全なちいきだということです。こんなまちに住むことができ、ぼくはとてもうれしいです。この山の手のよさを2年3組のみんなに教えてあげたいです。 札幌市教育地図研究会会長賞 作品名:「行きたい知りたい遊びたい公園探検たい」 受賞者:北海道教育大学附属札幌小学校 3年 小森広夢 作品主旨:社会科で各区の様子を学習した時、よく家族と一緒に遊びに行く公園が教科書にのっていました。その公園が区を代表する公園と知り、その他の区の公園ももっと調べてみたいと思いました。遊んだり散歩したりしていると、どの公園も子どもから老人まで、たくさんの人が集まる楽しい場所になっていることが分かりました。みんなのことを大切にしている札幌のまちがもっと大好きになりました。次は、札幌のいろいろな施設を調べたいです。 札幌市教育地図研究会会長賞 作品名:「古い地図と写真からたどりついた小樽の町の移り変わり」 受賞者:北海道教育大学附属札幌小学校 5年 池上冴 作品主旨:私が学校行事で行った小樽での自主研修について、地図を見ながらまとめをしていると、お父さんが同じ古い地図を出してきました。見比べると、道は同じなのに、建物のないところや、店名の変わっているところがありました。そこで、地図が正しいのか調べたいと思いました。その結果、「[1]にぎわう地域が移っていたこと」「[2]住民の勤める会社が観光客用の店に変わったこと」などが分かりました。まちの移り変わりに興味がわいたので、10年後に再び調べたいと思います。 地図協会賞 作品名:「掘り出された北海道の歴史」 受賞者:札幌市立向陵中学校 1年 南田珠緒 作品主旨:北海道は本州よりも縄文時代が長く続いたことを知り、そこにはどんな違いがあるのか疑問をもちました。北海道埋蔵文化財センターの方から話を聞き、実際に遺跡を歩き、人々が何を食べてどんな服を着ていたのかを想像しながら楽しく研究を進めました。この研究を通して、札幌市内や私の中学校校区など、家の近所にも多くの遺跡があることが分かり、縄文時代の人々の暮らしをとても身近に感じることができました。 |