離島の基準点整備

日本の領土・領海等を明示し保全するため、領海や排他的経済水域(EEZ)の外縁を根拠づける離島において、三角点の設置や改測を実施しています。
領海やEEZの外縁を根拠付ける離島の基準点整備状況

離島での標高決定

日本の土地の高さ(標高)は、東京湾の平均海面を基準(標高0m)として、水準測量を実施して決定します。水準測量で標高を決定することができない離島では、その島独自の平均海面を定め、それを基準として標高を決定します(測量法第11条第1項第3号)。
※離島の高さの基準となっている点は、離島の測量(高さ)の基準となる点一覧表をご覧ください。

無人離島で標高を求めるためには、簡易験潮儀またはGNSSブイを用いた験潮を行います。
簡易験潮儀の設置は、波打ち際での大変な作業です。作業の省力化のため、平成25年度からGNSSブイの開発を始め、平成27年度から実用化しました。これによって、離島での験潮にかかる労力を大幅に減らすことができました。
簡易験潮儀設置の様子(左)とGNSSブイによる観測の様子
簡易験潮儀設置の様子(左)とGNSSブイによる観測の様子(右)