最終更新日:2023年3月28日

三角点と水準点の違い

三角点、水準点はともに国家基準点ですが、その目的、測り方が異なります。また、目的と測り方によって設置場所も決まります。

目的 測り方 設置場所
三角点 水平位置
(緯度・経度)の基準
三角測量(のちに三辺測量)
となり同士の三角点で三角形を形成し、おもに各内角の角度(明治~昭和)、各辺の距離(昭和~)を測って、三角形の形と大きさを決めた。
三角点の測量のページも参照ください。
測量時に三角点同士を見通す必要があるので、高い山の山頂等に多く設置された。
平野部で直接見通せないときは、三角点の上にやぐら(数m~30m)を組んで、その上から見通した。
水準点 高さの基準 水準測量
100m程度ごとにものさし(標尺)を立てて、高さの差を測り、尺取り虫のようにとなりの水準点まで進みつつ、高さの差を足していく。
水準点の測量のページも参照ください。
高さの差を細切れ(100m程度)に測定してつないでいくため、主要な道路沿い(約2kmごと)に設置された。

三角点の配置と水準点の配置