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磯波帯(砕波帯)

波打ちぎわと砕け波の沖側限界との間をいう。通常100~200mの幅だが、海底が著しく平坦なところでは数段にわたって砕けるため、数百mの幅を指す。磯波帯(砕波帯)には、砕け波によって形成された沿岸州とその内側に沿う溝があり、外洋に面した波の大きい海岸では数段の沿岸州が見られる。(地学辞典より)
磯波帯(砕波帯)の写真磯波帯(砕波帯)の地形図

判読の着眼点

写真中央部の海域部を斜めに横切る乳白色の帯状模様が数列あり、海岸線とほぼ平行している。この模様の幅は一定していないが、概ね陸部に近いほど細くなっている。また沖の方にはうねりのような線状模様があることからも、この乳白色の帯状模様は砕けた白波(砕波)と推され、これより汀線までの間は磯波帯と推定される。

判読の留意点

波が海岸近くの浅い水域に進入すると、波が砕け(砕波)複雑な様相を呈しながら汀線近くで寄せ波となって終わる。この砕波から汀線までの間を磯波帯と呼ぶが、気象条件や海底の地形などにより幅が変化する。

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