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穿入蛇行河川

平野部の河川で洪水のたびごとに流路の位置を変え得るような状態にある場合の蛇行を自由蛇行と言い、それに対して、山地内などで蛇行した河川が深い河谷を作っている場合を穿入蛇行と呼ぶ。穿入蛇行は、かつて平野上を自由蛇行していた河川が浸食基準面の低下によって下刻するようになったため生じたと解される場合が多い。四万十川や大井川の中流などのような山地や丘陵地などに発達する。


穿入蛇行河川の写真穿入蛇行河川の地形図

判読の着眼点

山地を蛇行して流れる深い谷がみられる。河床は岩盤があらわれており、さらに河の両側は山地がせまっており、氾濫原が見られない。これらの地形的特徴から穿入蛇行(生育蛇行)と判読できる。

判読の留意点

流路の蛇行には自由蛇行、掘削蛇行などもあるが、生育蛇行はその両側に山が迫っていること、かつ外側の斜面(攻撃斜面)が急で、内側の斜面(滑走斜面)が緩やかであることが特徴である。

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