地形判読のためのページ

メニュー

地形判読のためのページ

火口(成層火山)

噴火口ともいい、地下のマグマや火山ガスが地表に放出される場所で、普通円形に近いくぼみ状の地形。その縁を火口縁いう。水をたたえたものは火口湖。(地学事典より)
成層火山とは、多輪廻の中心噴火によって噴出した溶岩流・火砕流及び降下火砕物質が山頂火口の周囲に積み重なって生じた複成火山。一般に上に凹形の火山側線をもつ円錐形の火山体である。(地形学辞典より)
火口(成層火山)の写真
火口(成層火山)のステレオ写真火口(成層火山)の地形図

判読の着眼点

円錐形状をした二重円形であり、山頂部の内部は深い凹地であり、火口と推定される。また、山体の規模に比べて火口が小さく、山腹斜面は山頂部で急傾斜であるが、裾野に向かうにつれて次第に緩やかになる。また、山頂部の表面にはガリーがよく発達している。これらの地形的特徴から成層火山と思われる。

判読の留意点

成層火山は長い地質時代にわたって、たび重なる火山噴火によりできた複成火山であり、造山帯に最も一般的に見られる火山である。日本の大きな火山はほとんどこのタイプに属する。類似した円錐形状を示す砕屑丘、ビュートとは、山体の大きさの点で区別できる。

お問い合わせ先

内容に関するお問い合わせは「お問い合わせフォーム」からお願いします。