札幌市児童生徒社会研究作品展

第40回(令和元年) 札幌地区  主催:札幌市教育地図研究会

作品展の概要

「札幌市児童生徒社会研究作品展」は、札幌市の児童生徒の社会的なものの見方や考え方を育てると共に表現する力を高めるために、自由研究を中心に社会科・生活科及び総合的な学習の時間等の内容を生かした作品を募集し、将来のよき札幌市民・北海道民の育成につながることを願って、毎年9月から11月に開催されています。

作品:ダムの底に眠る町 滝里

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:ダムの底に眠る町 滝里

受賞者:札幌市立二十四軒小学校 6年 長谷川 佳音

作品主旨:ダムの底に沈んだ町があるという番組を見て、北海道内にもあるのではと調べたところ、芦別市滝里町がありました。ダム資料館や管理事務所で教えていただき、ダムがとても重要であるということに気付きました。しかし、その一方で住み慣れた町を離れなければならないという難しい決断をした旧滝里町の人々の思いを忘れず、水を大事に使わなければと強く思いました。少しでもその思いが伝わるように、模型を作成してみました。


作品:ウォータータウン「サッポロ」 ~今昔マップで見えたもの~

札幌教育長賞

作品名:ウォータータウン「サッポロ」 ~今昔マップで見えたもの~

受賞者:札幌市立幌北小学校 6年 下道 彩愛

作品主旨:札幌の水は水道水も含め、全国的に美味しいと言われています。そこで、この良質な水と札幌との関係を、昔と今の札幌中心部の地図を比較し調べました。その結果、市民を支える中心部の川やアイヌの人達からメムと呼ばれた湧水の多くは、治水工事や過剰利用により姿を消していきました。そして水道記念館やダムでの調査により、今でも札幌が水の都であり続けるのは、豊平川・扇状地・水源の森・雪の4要素のお陰であると分かりました。


作品:火山活動から生まれためぐみ ~札幌の大地をつくった支笏火砕流~

札幌市教育地図研究会会長賞

作品名:火山活動から生まれためぐみ ~札幌の大地をつくった支笏火砕流~

受賞者:札幌市立幌北小学校 6年 下道 深愛

作品主旨:4万年前に起きた支笏火山の噴火によって支笏湖が生まれました。この時の火砕流は約45km先の札幌の南部まで到達しています。地質図からその場所を特定し、噴火が札幌に与えた影響を現地調査すると、札幌軟石・酪農・美味しい水など、市民の生活や文化、産業に大きなめぐみを与えていたことが分かりました。今起きると恐ろしい火山の噴火ですが、長い目で見ると豊かなめぐみをもたらしてくれる別な一面をもつことが分かりました。


作品:平岸リンゴから見える受け継がれた伝統

(一財)日本地図センター賞

作品名:平岸リンゴから見える受け継がれた伝統

受賞者:札幌市立西岡南小学校 6年 鵜野 伊織

作品主旨:自分が自由研究を作る時に気を付けた所が二つあります。一つ目は、地図をどう置いたり表現したら見やすいかを考えたことです。真ん中に置き、年毎に横にして置くと見やすく、わかりやすい事が分かりました。二つ目は、文章を考えることです。はじめは分かりづらく、当時の様子から分からなかったのですが、後から分かりやすく当時の風景を思い浮かべられる文章になったと思います。この二つに気を付け、自由研究を完成させました。


作品:夢の巨大トンネル 望月寒川放水路トンネルは札幌を救うか?

札幌市長賞

作品名:夢の巨大トンネル 望月寒川放水路トンネルは札幌を救うか?

受賞者:札幌市立藻岩中学校 2年 塩見 花乃子

作品主旨:私はよく氾濫する望月寒川の被害を減らすために、大きな豊平川に向けて地下に1.9kmの放水路トンネルを作っていて、そこに水を分けることにより水害を減らそうという計画について調べました。2019年も台風などによる水害が多かったので、今後このようなトンネルにより被害を減らせるというのは、とてもすごい施設であると思いました。完成までもう少しなので、このトンネルにより水害が減っていくことを願っています。


作品:白石区最古の道

(一社)地図協会賞

作品名:白石区最古の道
受賞者:札幌市立幌東中学校 2年 奈良 晃太郎

作品主旨:学校でもらった札幌の地図に明治や大正などの昔の地図が載っていて、時が経つにつれて町が発展して道が増えて行くことに興味をもちました。その中で、自分の住む地域で一番古くからある道路はどこなのか、その道が出来てから現在まで、どのように周りが変わって行ったのかを調べてみました。また、最古の道は「山道」という名がついており、その名前の由来も考えてみました。


作品:2つのダム

(一財)北海道教育文化協会賞

作品名:2つのダム

受賞者:札幌市立山の手南小学校 3年 安部 玄眞

作品主旨:ぼくは、札幌の定山渓ダムと豊平峡ダムについて調べました。ダムの周りの山の地形や川の流れなどを調べていくうちに、ダムには洪水をふせぐことと、飲み水を確保すること、電気をつくる3つの役割があることがわかりました。その他に、小さな2つのちがうダムも発見しました。そのダムは、発電所や浄水場に水を送るために使われています。これらのダムが、札幌市民の生活に役立っていることがわかり、ありがたいと思いました。