鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第20回(平成30年) 鳥取地区 主催:鳥取県地域社会研究会

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、9月から12月に鳥取県内4箇所において開催されています。

作品:明徳地区 まちから聞こえるしん号きの音マップ

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:明徳地区 まちから聞こえるしん号きの音マップ

受賞者:鳥取市立明徳小学校 3年 山中 咲季

作品主旨:家のすぐ前には歩行者用信号機があり、家の窓を開けるとその音が聞こえてきます。でも、開ける窓を変えると、違った信号機の音が聞こえてきます。そこで、信号機の音はどんな種類があるか、また、信号機の場所によって音は違うのかを調べてみたくなりました。そして、調べたことを1枚の地図にまとめてみようと思いました。工夫した点は、音の違いをシールで表したところです。音が出ない信号機は青、「カッコー」の音は赤、「ピヨ」の音は黄、「カッコーカカッコー」は赤に十字、「ピヨピヨピヨ」は黄に十字をかいて表しました。全ての交差点で、東西に向かう信号機と南北に向かう信号機で、音が違うことがわかりました。


作品:米里校区における屋号について

国土地理院長賞

作品名:米里校区における屋号について

受賞者:鳥取市立桜ヶ丘中学校 2年 山根 幸也、渡邊 小絵 1年 中田 衣織

作品主旨:今日、「“屋号”を知っていますか?」と聞くと「何?それ」と答えるほど、日常生活で使われることがほとんどない“屋号”だが、祖父母の世代は未だに日常的に使われていることが多いと聞く。“屋号”を使えば、誰の家か、どこの家かが分かるらしい。集落から離れて暮らしたり、地域のつながりが薄らいだりしていくにつれ、個人名で隣家などを呼び合うことが当たり前になり、“屋号”を使うことがなくなっていったようだ。だからこそ今、先輩たちがかつて調査した“屋号”を記録として残してみたいと思った。幸い米里小学校区を含む桜ヶ丘中学校区には多くの“屋号”が存在(商号も存在するが今回は除く)することがわかった。


作品:秀吉の鳥取城攻め

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:秀吉の鳥取城攻め

受賞者:鳥取市立修立小学校 6年 露木 心菜

作品主旨:わたしの住む町、鳥取市にある本陣山に登ると、天下統一した豊臣秀吉がここに陣を構え鳥取城を攻めほろぼしたと書かれていたのでくわしく調べてみたいと思った。調べてみると秀吉は、鳥取城を取り囲むようにたくさんの陣城をつくったということが分かった。また、秀吉の陣城は、敵が入ってくるのを防ぐ工夫がされていたことが分かった。このように秀吉は万全な方法で、陣城を配置することにより、鳥取城を攻めほろぼしていったことが分かった。


作品:くる梨バスで鳥取市内まんきつツアーMAP

日本地図学会長賞

作品名:くる梨バスで鳥取市内まんきつツアーMAP

受賞者:鳥取市立岩倉小学校 3年 武安 瑠香

作品主旨:ある日、鳥取駅しゅう辺で赤青緑のくる梨バスを見かけました。このバスを調べると、人々の生活に役立っていることが分かりました。実さいに初めて「くる梨バス」に乗り、全コースをまわりどんな場所にてい車するか調べました。鳥取のかん光客に鳥取の名所を1日でまんきつできるように時間はい分も考えて、ツアーマップを作りました。ランチやお茶もできる楽しいマップです。工夫した所は3色使ってコースを分かりやすくした所です。「くる梨バス」の乗客が鳥取市をすきになってくれたらうれしいです。


作品:緊急時通信可能エリアを探る

(一財)地図情報センター理事長賞

作品名:緊急時通信可能エリアを探る

受賞者:八頭町立八東小学校 6年 西田 隼人

作品主旨:交通事故にあった時、災害が起こった時に携帯電話を持っていなかったら、また、携帯電話がつながらなかったら困ると思います。八頭町には山道が多くあり、電波の届かない場所があるのではないかと考えました。そこで、電波エリアを確認したり、公共の電話が十分にあるのか、Wi-Fiがつながるところはあるのかということを調べたりして、町内がどれだけ緊急時対応のための準備ができているかを地図にまとめ、現在の様子が分かるようにしました。


作品:平成30年 袋川のすべて

(公社)日本地理学会長賞

作品名:平成30年 袋川のすべて

受賞者:鳥取市立岩倉小学校 5年 竹内 ゆう

作品主旨:去年の7月の始めに大雨がふって、岡山県や広島県などで大変な被害がありました。鳥取県でも家が水につかってしまったり道路や線路に被害があったりして、川は人々の生活にとってとても重要だと思ったので、校区を流れる川について調べました。分かったことは、洪水にならないように土手を作る、川をまっすぐにする、新しい川をほる、ダムを造るなど私たちのくらしを守るためにいろいろな工夫がされているということです。とてもありがたいと思いました。