地図ならびに地理作品展

第57回(平成30年) 広島地区 主催:広島県地理作品展運営委員会

作品展の概要

「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・特別支援学校等の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に毎年9月に開催されています。
作品:平成30年7月 豪雨災害

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:平成30年7月 豪雨災害

受賞者:ノートルダム清心高等学校 1年 地理バッちり (代表者)桒原朋恵

作品主旨:土砂災害に興味がわき、坂町の地形を今回の災害とどう関係するか調べました。模型を作ってみて、坂町は意外と山が多く傾斜が大きいことが分かりました。そのため土砂が広範囲に流れ込み甚大な被害が起きたと考えました。ハザードマップの土砂災害警戒区域と今回の土砂堆積物の範囲が同じであり、私たちが唯一できる対策としてはハザードマップをよく把握することです。また、地域ごとに住民がよく通る場所などにパネル化したハザードマップを置き、実生活とより近いものにすべきだと思います。今回の災害を通して、被害は他人事ではなく身近なことであることを強く実感しました。一人一人の災害に対する意識を高めることが必要だと思います。


作品:遊休農地を再利用

国土地理院長賞

作品名:遊休農地を再利用

受賞者:神石高原町立神石高原中学校 3年 横山 遥香、川上 日菜華、村上 玲雅、山﨑 祐輔

作品主旨:総合的な学習の時間の「地域の課題を調べ、改善し豊かな未来をつくる」という学習のとき、「遊休農地」を取り上げました。神石高原町は人口が年々減少し田畑に手が付けられなくなり遊休農地が多くあります。そこで私たちは、町にどれくらい遊休農地が分布しているか、土地はどのような状態なのかと思って地図を作りました。地図を作るにあたり、役場の方に質問したり、現地調査を行ったりしました。土地の荒れ方にも様々なものがあり、再利用方法を考えるのに役立ちました。


作品:日本全国2018年プロ野球選手マップ

国土地理院長賞

作品名:日本全国2018年プロ野球選手マップ

受賞者:広島市立五日市南小学校 4年 田中 晴

作品主旨:プロ野球選手の出身地が気になり一番多い出身都道府県はどこか疑問に思ってマップを作ろうと思いました。作品で工夫したことは2つあります。1つ目は、凡例の数字の範囲です。色分けをしたときに数が多い都道府県と少ない都道府県の違いが一目で分かるようにするのに苦労しました。2つ目は、なぜ選手が多い都道府県なのかまで考えたことです。夏の高校野球で地方予選に参加した高校数が気になり調べてみました。高校数とプロ出身地数を比べてみると、ベスト10の中で共通に8都道府県がランクインという面白い結果を発見しました。12球団のユニフォーム作りもこだわりました。


作品:災害時の快適な生活を保障するための調査

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:災害時の快適な生活を保障するための調査

受賞者:広島県立高陽高等学校 2年 山﨑 野々華

作品主旨:今年7月の西日本豪雨で、西日本各地で被害状況が報じられ、テレビで見た自衛隊の野外入浴セット2型の設置が広島でも行われ、それを実際に見る機会があった。どのような条件のところに設置されるのかを知り今後災害が起きた時に備えようと思った。自衛隊による野外入浴セット2型の設置条件は、断水地域、土砂災害の少ない場所や離れた場所、避難場所に近くする、の3つの条件であることが分かった。今後は、給水場所の設置条件等の災害時の快適な生活を保障する対策を、国や地方自治体の取組以外にも目を向けて調べていきたい。


作品:被爆建物 橋梁 樹木マップ ~モノ言わぬ証言者 原爆の生き証人~

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:被爆建物 橋梁 樹木マップ ~モノ言わぬ証言者 原爆の生き証人~

受賞者:広島大学附属東雲中学校 2年 大野 真歩

作品主旨:広島は原爆投下から73年を迎えた。「物言わぬ証言者」として被爆建物、橋梁、樹木が当時の惨状を語りかけている。当時の人達の思いと平和の尊さを感じ、核なき世界の実現に向け私自身ができることを考えるきっかけとなるようマップとしてまとめた。被爆建物などの惨状を見て、今日まで現存し続けたことに驚き、後世に残していかないといけないと強く感じた。


作品:日本の山を調べたよ

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:日本の山を調べたよ

受賞者:広島市立矢賀小学校 3年 荒木 一花

作品主旨:2年生のときに県ごとに有名なものを調べ、その中で富士山が日本で一番高い山だと知りました。そこで今年は富士山以外の高い山を知りたいと思い、この作品を作りました。地図を見ながら日本中の高い山を書き出し、地図と表にまとめました。地図の見方が分からなかったし、山がたくさんあったので調べるのに苦労しました。1位から10位までの山が中部地方に集まっていて富士山が断トツで一番高いことなどが分かりました。富士山をいつか見てみたいと思いました。


作品:千田学区お役立ちMAP

許諾番号:Z19BI第178号

広島市自主防災会連合会賞

作品名:千田学区お役立ちMAP

受賞者:広島市立千田小学校 3年 野代 真純

作品主旨:学校のPTCで、「こども110番の家を探せ」が楽しかったので、夏休みは大きい地図を作ってみたいと思いました。ゼンリンの「まちたんけんキット」で私の町を作ったら大きな地図になりました。千田学区は12町あるので色分けして分かりやすくしました。110番の家以外にも、指定避難場所などの災害の時に役立つ情報やAED設置場所、公衆電話設置場所などを付け加えました。みんなのよく知っている建物は「主な施設」で表しました。AEDの使い方は子供には難しいけど、大人に場所を伝えることはできると思いました。