札幌市児童生徒社会研究作品展

第39回(平成30年) 札幌地区  主催:札幌市教育地図研究会

作品展の概要

「札幌市児童生徒社会研究作品展」は、札幌市の児童生徒の社会的なものの見方や考え方を育てると共に表現する力を高めるために、自由研究を中心に社会科・生活科及び総合的な学習の時間等の内容を生かした作品を募集し、将来のよき札幌市民・北海道民の育成につながることを願って、毎年9月から10月に開催されています。

作品:街の発展に埋もれた路 ~花畔札幌線

国土地理院長賞

作品名:街の発展に埋もれた路 ~花畔札幌線

受賞者:札幌市立発寒東小学校 6年 大森 健生

作品主旨:私は、大きな市道と交差する細く曲がった道が道道であることを不思議に思い、古地図と照らし合わせながら実際に旧街道の痕跡を探し出し、時代ごとの街の広がりを比較して、都市化が進む様子をまとめました。今年は北海道命名150年です。この間に街は大きく発展し、旧街道は、その拡大する街に埋もれてしまったことが分かりました。私は、地域の歴史を大切にし、先人の苦労や喜びを次の50年に伝えることが大切だと感じました。


作品:札幌南 土砂災害を減らすには?

札幌市長賞

作品名:札幌南 土砂災害を減らすには?

受賞者:札幌市立藻岩中学校 1年 塩見 花乃子

作品主旨:私は「札幌南 土砂災害を減らすには?」をテーマに、住んでいる地域の危険箇所、過去の災害、対策などを調べました。土砂災害警戒区域は土地の高さや角度などだけでなく、地質なども指定の条件に加えた方がいいのではと思いました。9月の北海道での地震では大きな被害が出ました。日頃から土地の状態を知り、周りの人たちとも協力し合い、災害に備えることがとても重要だと思いました。この地図が少しでも役に立つとうれしいです。


作品:ちかてつのひみつ

札幌市教育長賞

作品名:ちかてつのひみつ

受賞者:札幌市立山の手南小学校 2年 安部 玄眞

作品主旨:ぼくは、札幌の三本の地下鉄を調べました。三本の地下鉄には、それぞれちがうところがありました。札幌の地下鉄は、「チュンチュン」という音が鳴ります。そういったひみつを調べました。ぼくは地下鉄に乗っていたときから、ふしぎに思っていました。また駅にたくさん水が流れていたので、地図で調べてみると、地下に川が流れていることがわかりました。その川は下流で、地上に出てきます。川についても、わかってよかったです。


作品:私たちの住むまち札幌の「地形」と「地質」

文部科学大臣賞/札幌市教育長賞

作品名:私たちの住むまち札幌の「地形」と「地質」

受賞者:札幌市立苗穂小学校 5年 掛作 菜々美

作品主旨:私たちの住んでいる札幌の中心は、扇状地になっている…と父から聞き、どんな形?上から札幌の全体を見たい!地図を利用して立体にしてみよう!と、今回の作品のテーマが決まりました。山や川や海など豊かな自然に囲まれた札幌。その札幌の「地形」「地質」をいろいろな面から調べ、形にしていくことによって、現在に至るまでの長い年月のなかで変化し続けてきた札幌の自然や大地の歴史や、人々の暮らしをかいま見ることができ、本当に勉強になりました。


作品:保存樹木 歴史 マップ

札幌市教育地図研究会会長賞

作品名:保存樹木 歴史 マップ

受賞者:札幌市立幌北小学校 5年 下道 彩愛

作品主旨:毎年お祭りに行く諏訪神社には札幌市指定の保存樹木があります。保存樹木の指定について、札幌市みどりの推進部でインタビューしました。指定される樹木には由緒由来があり、それは札幌の小さな歴史そのものでした。現地調査へ行くと、老木は伐採され、実際は市の記録より数が減っていました。そこで、貴重な保存樹木で歴史を感じてもらうため、お散歩ルートを考えました。新たな保存樹木が指定されるきっかけになると嬉しいです。


作品:失われた文化再発見マップ ~解体か、保存か、ゆれる百年記念塔~

北海道教育文化協会賞

作品名:失われた文化再発見マップ ~解体か、保存か、ゆれる百年記念塔~
受賞者:札幌市立幌北小学校 5年 下道 深愛

作品主旨:老きゅう化した北海道百年記念塔は、残すべきなのか解体すべきなのか。自分なりの答えを探すために、「さっぽろ・ふるさと文化百選」の中で すでに壊されてしまった11件の文化について調査しました。その結果、7件は別な建物や駐車場へ変わり、4件は移築や復元されていました。記念塔は9月に解体が決定しましたが、私は文化が消えてしまうのはさみしいので、別な形で記念塔の様子を皆が振り返えられるようにしてほしいです。


作品:大友堀の歴史

(一社)地図協会賞

作品名:大友堀の歴史

受賞者:札幌市立琴似中学校 1年 野崎 幸子

作品主旨:私が住む札幌に、大友亀太郎が着任してから今年で152年目。北海道を命名した松浦武四郎と似た時期にこの地に訪れていたことを知り驚いたのと同時に、とても興味がわきました。今の地図に、亀太郎によって作られた堀を重ねてみたことで大友堀の大きさ、そして彼の凄さを実感しました。この作品を通して札幌に住んでいる方々や、亀太郎について知らなかった方達に彼の凄さが伝わってもらえれば嬉しいです。