児童・生徒の地図作品展

第21回(平成25年) 徳島地区 主催:徳島地理学会

作品展の概要

「児童・生徒の地図作品展」は、徳島県内の小・中・高の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育・地図教育の発展を図ることを目的に毎年11月末から12月初めに開催されています。

作品:徳島環状線付近の発展の様子

審査員特別賞 / 国土地理院長賞

作品名:徳島環状線付近の発展の様子

受賞者:徳島文理中学校 1年 藤本瑞姫

作品主旨:私が生まれた年(2000年)に徳島北環状線が開通しました。この道路によって、周辺がどう変わったのかを知りたいと思い、地図を作りました。地図作りで苦労したのは、2013年の地図で住宅密集地が増えたということを描くのに、細かい作業が必要だったことです。この北環状線の開通によって、田や畑だった所に大規模商店が進出し、周辺にアパートや住宅が増えるなど大きく変化したことがわかりました。私の住む藍住町が活性化し、発展したということが理解できました。


作品:とくしまじょうこうえん いきものマップ

国土地理院長賞

作品名:とくしまじょうこうえん いきものマップ

受賞者:徳島市立内町小学校 2年 加藤優貴

作品主旨:とくしまじょうこう園は,ぼくの通学ろです。たくさんの生きものがいます。どんな生きものがいるのか知りたくてしらべました。夏休みは,おかあさんといっしょにこう園に行って本当にたのしかったです。いつも見たいと思っているところをたくさん見ることができたからです。せみがうかするところや,かにがたくさんいるところ,みんなすきな場しょがあるんだとわかりました。町の中の小さないのちを大切にしたいと思いました。


作品:徳島市の見透せる地形模型と災害予想マップ

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:徳島市の見透せる地形模型と災害予想マップ

受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 宗野虎滋

作品主旨:近年、防災意識が高まっています。これから起こりうる災害の被害を最小にするためには、過去の、洪水・地震・津波や、空襲などの災害情報の活用が重要です。私は、各地域がどんな災害と関連するか、一目で分かれば良いと考えました。立体模型を透明樹脂で作ることで、標高差が分かり、その下に様々な災害情報のエリアシートを、何枚でも重ねることで、安全な場所、重なる危険を、視覚的に知ることが可能となりました。


作品:防災マップに挑戦

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:防災マップに挑戦

受賞者:徳島市立国府小学校 5年 三浦栞奈

作品主旨:防災センターでいろんな体験をし「自分でできる防災って何だろう?」と考え、防災マップにチャレンジしました。危険な場所や、もしものときに役立つ設備などをカラーシールで表していくと、一番安全なひなん所までの道を確かめることができました。また、吹き出しを作り、気付いたことを書き込んだことでより分かりやすい地図になりました。日頃の心の備えを大切に、災害が起こった時には、今回調べたことを生かしたいです。


作品:大仏日本旅行

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:大仏日本旅行

受賞者:徳島文理中学校 1年 西将汰

作品主旨:「インパクトのある地図」「見ていて楽しい地図」の2つをスローガンに作りました。難しかったことは、大仏の歩くスピードを測る作業と奈良からの距離を測って、大仏の速さで割るという作業でした。この結果を学校で勉強した正距方位図法で描くのも大変でした。「奈良からここまでこんなに時間がかかるのか」「大仏ってけっこう遅いかな」といいながら、楽しく完成させることができ、とても良い思い出になりました。


作品:私たちのまち東みよし町神社MAP

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:私たちのまち東みよし町神社MAP

受賞者:東みよし町立加茂小学校 6年 藤本鈴菜

作品主旨:私は小学5年生から近くの神社の秋祭りや新嘗祭で浦安の舞を奉納しています。そこで,「町内にはいくつ神社があるのかな」 と思い,調べてみようと思いました。神社には地域の安全や農作物の五穀豊穣を願って,たくさんの人が集まります。宮司さんにお話を聞くと,「近頃は御輿や屋台を出すのにも若い人が集まらないので苦労しています。」ということでした。昔からの伝統が世代を超えて引き継がれていけばいいのにと思いました。


作品:全国学力テストと携帯電話及びゲームの保有率の相関関係について

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:全国学力テストと携帯電話及びゲームの保有率の相関関係について

受賞者:徳島県立城ノ内中学校 2年 山下ひかる

作品主旨:私は、朝刊で小学生・中学生の学力テストの県別順位表を読みました。そこで、ゲームや携帯電話を多く所有している県は学力が低いのではないかと考え、この地図を作成することとしました。作成に当たり、ゲーム及び携帯電話の所有率を調べることに苦労しました。地図作成の結果、学力とゲーム・携帯電話の所有における相関関係を証明することはできませんでしたが、授業では習わない県別の特色を理解することができました。


作品:週間地震概況地図

徳島市教育委員会教育長賞

作品名:週間地震概況地図

受賞者:鳴門教育大学附属中学校 1年 滝沢隆介

作品主旨:地震に興味があり、気象庁のホームページをみると毎日たくさんの地震が起こっていて驚きました。どこでどのくらいの地震が起こっているのか知りたくなり、この作品を作りました。東日本大震災から2年たっても、東北ではたくさんの地震が起こっています。作品を作ってみると強い地震ほど深い所で起こっていることや、震源はプレート上にあることが分かりました。苦労したことは、震央を地図上に正確にプロットすることです。


作品:大都市だった徳島市の昔と今

徳島市教育委員会教育長賞

作品名:大都市だった徳島市の昔と今

受賞者:徳島市立大松小学校 5年 天野友月

作品主旨:ある日、新聞記事で「明治の初め、徳島市は全国第10位の大都市だった。」と知り、明治時代の徳島市がどんな街だったのか興味があり調べました。阿波名産の藍が人や物を集め大都市を作り上げていました。町の発展には産業がとても大事だと分かりました。地図は明治の雰囲気を出すために毛筆で書きました。今と昔の違いを写真で表したので、タイムマシンで旅行しているように工夫しました。


作品:日本の電力消費量と発電量

GIS奨励賞

作品名:日本の電力消費量と発電量

受賞者:徳島文理中学校 1年 中山響一、森崎陸斗、山本忠陽呂、川野永遠、菊池綾祐

作品主旨:メンバーの一人から電力について調べたいとの提案あり、国内の電力使用量を地図にすることにしました。資料を集めるのも難しく、パソコンで集めました。パソコンを使うのにも苦労したし、それを地図化するのも大変でした。毎日放課後残って仕上げましたが、出来上がったときの喜びは忘れられません。地図作成を通して、日本各地の発電所や使用量がよくわかり、より電力を身近に感じるようになりました。