仙台市中学校生徒地図作品展

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

仙台市長賞

作品名：根白石　町案内

受賞者：根白石中学校　１年　菊池幸人

作品主旨：身近な地域である泉区北西部，根白石の歴史に興味をもち，地域の史跡を中心に夏休みを利用して調査活動を行いました。また，根白石市民センター等の施設も利用しました。調査活動で得た情報や資料を生かし，学区の史跡マップと作成することができました。文化際で発表したところ，参観した地域の方から是非活用したいという評価をいただきました。

国土地理院長賞

作品名：神社と寺　MAP

受賞者：仙台青陵中等教育学校　１年　宿谷尚毅、山口皓也

作品主旨：今回の調査では，寺社と町が密接に関係してきたことを表現することができました。例えば，青葉区「春日町」は春日神社，同じく「八幡町」は大崎八幡宮が町名の元となっているということ明らかにすることができました。古くから，日本では寺社を中心に人々が集まって町が形成され，生活する人々は寺社と深く関わりながら生活していたことを明らかにすることができました。

仙台市長賞

作品名：地図模型：利尻島

受賞者：上杉山中学校　２年　佐藤恵観

作品主旨：利尻島の製作を行い，島の傾斜が非常にはっきりしていることを表現することができました。特に，山頂から標高６００m付近にかけては傾斜が急で，そこから下は傾斜が緩やかになっていることが分かります。また，山腹のところどころに，小さな山が取り付いていることを示すことができました。このような地形は他の地域では見たことがなく，珍しい地形であることを理解することができました。

国土地理院長賞

作品名：地図模型：小田原

受賞者：向陽台中学校　２年　石山雄理

作品主旨：以前から箱根駅伝のコースの一部となっている小田原の地形に興味があり，この地図模型を製作しました。小田原周辺の地形は特に西側が高い山地になっており，その地域から流れる河川が，南東の相模湾に注いでいることを把握することができました。また，箱根周辺は標高が急激に高くなり，険しい地形となっていることを表現できたと思います。箱根駅伝のランナーたちは，ゴールの芦ノ湖を目指し，約１０００mの標高差を駆け上がることが分かりました。

国土地理院長賞

作品名：土地利用図：仙台

受賞者：北仙台中学校　３年　豊嶋理央子

作品主旨：私が住む「仙台」は西高東低の地形で，市の中を七北田川，広瀬川，名取川が流れ西部の丘陵地に対して，東部に低地を作りそこに水田地帯が広がっているという特色を表現することができました。作業の中で，市街地の拡大の様子が読み取れました。また，中心部や榴ヶ岡，北山周辺には藩政時代からに町割りも表すことができました。小・中・高・大学の着色で，学都仙台の特色も表現できました。

仙台市長賞

作品名：土地利用図：宇都宮

受賞者：蒲町中学校　２年　金澤優多

作品主旨：宇都宮の土地利用の特色の一つとして，西部に森林やゴルフ場が集中していることを表現することができました。また，道路が放射状につくられていることも特徴的なことです。さらに，森林や水田，住宅地がまとまった分布をしていることが分かります。特に，河川の近辺に水田の広がりが認められ，水の利用との関係がうかがえます。

国土地理院長賞

作品名：高度分布図：川原平

受賞者：蒲町中学校　２年　庄子遥香

作品主旨：川原平地区の特色の一つは，標高が２００から４００の山地が南北方向に分布していることです。丘陵あるいは山岳地帯のため，河川は細く，主に北の方向に流れています。全体として地形が南北に縦長になっている中でも，標高は西側ほど高く，東側には傾斜がなだらかな平地が分布していることを表現することができました。

仙台市長賞

作品名：高度分布図：田沢湖

受賞者：仙台第一中学校　２年　八巻英里奈

作品主旨：秋田県にある「田沢湖」は，火山の爆発にともなうカルデラ湖と考えていましたが，どのような原因で作られた湖なのか確定していないようです。この湖を中心にした地形が田沢湖を取り囲むように高く，北東側の荷葉岳周辺との標高差が特に大きくなっていることを表現できました。いつの日か現地を訪れ，その地形の特色を肌で感じたいと考えています。