地図ならびに地理作品展

第52回(平成25年) 広島地区 主催:広島県地理作品展運営委員会

作品展の概要

「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・特別支援学校等の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に毎年9月に開催されています。

作品:僕の町から飛べ!広島ドクターヘリ

国土地理院長賞

作品名:僕の町から飛べ!広島ドクターヘリ

受賞者:広島市立南観音小学校 5年 渡辺陸土

作品主旨:僕の住んでいる西区南観音にある「広島西飛行場」が、一年前にヘリポートに生まれ変わり、ドクターヘリの基地になったのを知ったことがこの作品をつくるきっかけでした。本やインターネットからの情報だけでなく、実際に取材を通して生の情報を収集し、地図化、グラフ化することを特に心がけました。とても貴重な経験ができました。


作品:地図で見る広島のへんか

(一財)日本水路協会賞

作品名:地図で見る広島のへんか

受賞者:広島大学附属小学校 3年 行武奈帆

作品主旨:わたしのおじいちゃんが小さいころ、家の前は海だったと聞きました。今そこには、学校やマンションがたっています。むかしと今の広島の土地にはちがいがあるのではないかと思って明治時代から今までの広島の地図を時代ごとに書きうつしました。とう明なシートに書いた地図に増えた土地をみどりにぬり、市街地を赤くぬったものを重ねて、土地の変化をわかりやすくしました。広島の土地はどんどん増えていて市街地も広がっていることがわかりました。


作品:自転車で橋めぐり~ぼくがわたった43本の橋~

広島市教育委員会賞

作品名:自転車で橋めぐり~ぼくがわたった43本の橋~

受賞者:広島市立白島小学校 4年 瀧宮悠太

作品主旨:広島は「水の都」とよばれ、市内には6本の川が流れています。ぼくは中心部の4本の川に架かる43本の橋を自転車でめぐりました。そして実際自分の目で見て気付いたこと、橋について調べたこと、橋でとった写真をまとめて、地図と表にしました。中には、被爆して今でも残っている橋もあり、橋の古い歴史を知ることができました。


作品:広島湾周辺の交通網と海岸線の変化

広島県教育委員会賞

作品名:広島湾周辺の交通網と海岸線の変化

受賞者:広島市立みどり坂小学校 6年 新日菜子

作品主旨:私が広島湾周辺の海岸線や山陽道について取り上げたのは、祖母がもっていた古地図で見た府中町南部の海岸線が現在とちがっており、現在との地形のちがいを調べてみたいと思ったからです。また、いつも通る旧山陽道が、現在の主要道路である国道二号線とはルートが異なることも調べてみようと思いました。今回の調査で、私の住んでいる広島市は古代から交通が発 達し、その範囲が広がっていたことや、現代では、人口の増加に伴ってあみの目のように道路が張り巡らされている様子がよく分かりました。


作品:富士山ゴミマップ

地球環境賞

作品名:富士山ゴミマップ

受賞者:広島市立高須小学校 6年 小林万倫

作品主旨:今年6月に富士山が世界遺産に登録されましたが、ゴミが多いのでなかなか登録されなかったと聞きました。 どこに、どんなゴミがあるのだろうと興味を持ったので模型にしてみました。ゴミが道にそって捨てられていること、2500メートル以上には大型ゴミがないこと、車は山梨県側に多く捨てられていることに気付きました。これからも富士山がずっときれいだったらいいなと思います。


作品:人口の増減 in 広島

国土地理院長賞

作品名:人口の増減 in 広島

受賞者:広島市立大州中学校 3年 熊谷美咲
              1年 熊谷彩

作品主旨:新聞の地域面には、地域資源を活かした婚活イベント・体験型レジャーや過疎化の問題が数多く掲載されている。住民基本台帳人口要覧をもとに、広島県10年間の人口推移と地域の現状を立体地図で表現した。人口減少率が高い地域は人口ピラミッドも作成して、少子高齢化が一目でわかるようにした。各準限界集落で町おこし事業・定住促進事業が積極的に行われるのは、転出人数を抑え、若い世代に移り住んでもらうことが目的だといえる。


作品:南海トラフ地震対策~広島版~

(公社)日本地理学会長賞

作品名:南海トラフ地震対策~広島版~

受賞者:広島大学附属東雲中学校 2年 内海若奈

作品主旨:東日本大震災発生から約2年半が経ち、今では、南海トラフ地震が注目されるようになりました。この地震は広島市にも大きな被害をもたらします。津波などの災害から身を守るために、どのような対策をとればよいのか、調査してみました。調査した結果、防災会議を開き、ホテルと協定を結んだり、津波災害警報区域を指定したりして、できるだけ被害を最小限におさえられるように話し合い、対策をどんどん作ったり、修正していることもわかりました。


作品:川のながれ 時のながれ そして橋

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:川のながれ 時のながれ そして橋

受賞者:広島大学附属東雲中学校 3年 阿部愛

作品主旨:私の生活のそばをいつも川が流れています。私の家の近くに、川がないのに鷹野橋という橋があります。なぜこんな所に橋があるのか、と不思議に思い調べ始めたのがきっかけでした。そこから、橋について川の流れ、時の流れに沿って調べることにしました。中でも5つの橋に注目して公文書館の資料や、実際に橋に行って調べました。広島の歴史に深く結びつき、川や橋は時とともに少しずつ大きな変化を続けていることがわかりました。


作品:地図模型 厳島付近の海底地形  1:60,000海図「広島湾」

第六管区海上保安本部長賞

作品名:地図模型 厳島付近の海底地形 1:60,000海図「広島湾」

受賞者:広島県立安古市高等学校 2年 田村尚之

作品主旨:私たちの住んでいる広島には2つの世界遺産があります。その1つである厳島は昔から海と関わりがあります。広島で海と最も深い関わりのある場所を知ることができると思い,この場所を選びました。厳島の周りには深い海溝があるので細かい作業を必要としましたが,その作業をすることで地形などをより理解することができました。あまり知ることの無い海の中を知ることで今以上に厳島についてたくさんの知識を得ることができたと思います。