測量事業

国土地理院東北地方測量部では、基準点の整備・維持管理、基本図の整備・更新等の基本測量を実施しています。


基準点の整備・維持管理

電子基準点「立川」(山形県庄内町)

基準点とは、地球上の位置や海面からの高さが正確に測定された電子基準点、三角点、水準点等をいい、地図作成や各種の測量の基準となるものです。

東北地方測量部では、これらの基準点の維持管理を行っています。

基準点の移転請求についてはこちら

地磁気の観測

日本国内で方位磁石(コンパス)は概ね北を指しますが、地図の北から西に少しズレています。この方位磁石(コンパス)の示す方向を決めている地球の磁場(地磁気)の分布を測定する地磁気測量は、1948年(昭和23年)から国土地理院によって行われています。 東北地方測量部管内では、水沢測地観測所(岩手県奥州市)と原町(福島県南相馬市)、横浜(青森県横浜町)の地球電磁気連続観測装置において地磁気の観測が行われています。 

地磁気測量の詳細についてはこちら

潮位の観測

海水面の昇降(潮位変化)の観測を験潮といい、験潮を行う観測施設を験潮場といいます。  
東北地方測量部管内には、5箇所に験潮場があります。

験潮の詳細についてはころら

基本図の整備、更新

国土を管理する上で、また、様々な社会経済活動が営まれる上で、国土の現状を正確に把握した地図は不可欠です。国土地理院は、日々、地形や地物の変化を把握し、その情報を基本図等に表現し提供しています。官民で作成されている様々な地図にも利用されています。 東北地方測量部では、おもに電子国土基本図(地図情報)の整備・管理・更新を行っています。
なお、電子国土基本図の整備・更新におきましては、直接情報を収集するほかに施設管理者の方から資料提供※)をいただきながら事業を進めています。

※)参考
「令和4年度デジタル道路地図更新作業に関する資料提供依頼」説明資料 [PDF形式:3941KB]
 
 

災害時の緊急対応

国土地理院は、全国に配備された電子基準点での連続観測により、日本列島の地殻変動を監視しています。また、地震・火山噴火等により大規模な災害が発生した場合には、被災情報の収集や災害復旧・復興のための緊急測量を実施します。
平成23年東北地方太平洋沖地震の際には、電子基準点での連続観測により宮城県牡鹿半島で水平方向に最大約5.3m、上下方向で約1.2mの地殻変動が捉えられました。

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