最終更新日:2016年7月20日

測量と地理空間情報関連メールニュース vol.40(平成28年度第2号)

目次

近畿地方測量部からのお知らせ
  1. 「関西G空間フォーラム2016」の開催について(予告)
  2. 「測量の日」記念フェア2016の開催報告
トピックス
  1. 平成28年熊本地震に関する情報
  2. 防災に役立つ様々な情報をより簡単に調べられるようになりました
  3. 「地理教育支援チーム」が報告書(案)を取りまとめました
  4. 東北地方太平洋沿岸において水準点の測量を再度実施

近畿地方測量部からのお知らせ

1.「関西G空間フォーラム2016」の開催について(予告)

 近畿地方測量部では、近畿地域における地理空間情報に係る技術・研究開発、関連産業の動向に関する情報共有を行い、地理空間情報を高度に活用する社会(G空間社会)の実現に寄与することを目的として「関西G空間フォーラム」を毎年開催しています。
 今年度は、10月下旬に大阪市内でG空間EXPOのプレイベントと合同して「関西G空間フォーラム2016」を開催する予定です。
 なお、詳細につきましては、決まり次第近畿地方測量部のホームページ等でお知らせいたします。
 近畿地方測量部は、6月7日に大阪合同庁舎第4号館において、(一社)大阪府測量設計業協会及び大阪土地家屋調査士会と合同で「測量の日」記念フェア2016を開催しました。
 当日は、多くの方々にご来場いただきありがとうございました。
 近畿地方測量部では、今後とも地理空間情報等の情報発信のための各種取り組みを継続的に進めて参ります。

トピックス

(1)熊本城復旧支援のための取組(UAV撮影・地上型レーザ計測)を追加
 国土地理院は、熊本市からの要請に基づき、熊本城の石垣等の被災箇所を撮影するため、平成28年5月11日~13日まで、UAVを用いて熊本城の撮影を実施しました。
 撮影画像は熊本市に提供され、熊本城の復旧のための基礎資料として活用されます。

(2)布田川断層帯・日奈久断層帯周辺の航空レーザ測量について
 平成28年4月の熊本地震によって断続的な亀裂が発生した、布田川(ふたがわ)断層帯及び日奈久断層帯周辺について平成28年5月8日に航空レーザ測量により高精度標高データを整備し、地震前後2時期の陰影段彩図及び標高差分段彩図を作成・公開しました。
 平成28年6月6日に「国土交通省ハザードマップポータルサイト(http://disaportal.gsi.go.jp/)」をリニューアルしました。
 主なポイントは次の3点です。
  • 地図上での位置指定や住所入力により、任意地点の自然災害リスクをまとめて確認できるようになりました。
  • スマートフォン等のGPS機能を利用し、現在いる位置の防災に役立つ様々な情報を簡単に確認できるようになりました。
  • 津波浸水想定区域を新たに掲載しました。
 国土地理院は、国土の豊かな恵みを次の世代に引き継いでいくための地理教育支援のため、院内に「地理教育支援チーム」を設置し、地理教育の課題や具体的な取り組みについて取りまとめた報告書「地理教育の支援に向けた課題の整理と具体的取組への提言 ~国土の豊かな恵みを次の世代に引き継ぐために~(案)」を取りまとめました。
 国土地理院では、平成23年東北地方太平洋沖地震で大きく変動した地殻変動の詳細を把握し、その後の正確な測量を実施するために、地震直後の平成23年10月に東北地方の水準点の高さの成果を改定しました。
 しかし、東北地方太平洋沿岸では、その後も地殻変動が継続し水準点の高さにも影響していると考えられることから、この地域の水準点の測量を再度実施し、正確な高さの基準となる成果を提供します。

地理空間情報等についてはこちらのサイトをご参照ください。