仙台市中学校生徒地図作品展

第47回(平成27年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:仙台市の水道システム

奨励賞/仙台市長賞

作品名:仙台市の水道システム

受賞者:仙台市立北仙台中学校 3年 阿部 柚佳

作品主旨:360㎢に及ぶ仙台市の給水区域に主に6つの水源と5つの浄水場から各家庭に水が届けられている。北仙台地区には大倉ダムを水源とし国見浄水場を経て給水されている。仙台市では災害や事故で水道施設に被害がおよぶ場合も「ブロック配水システム」により断水の影響を最小限に抑え、早期復旧につながる水運用が実現している。多くの人々によって供給される水、私たち一人一人も日々の節水や災害時の備えを心がけておきたい。


作品:身近にある消火栓の謎

国土地理院長賞

作品名:身近にある消火栓の謎

受賞者:仙台市立仙台第一中学校 1年 石井 颯馬

作品主旨:私が住んでいる青葉区国見一丁目や中学校までの通学路には沢山の消火栓がある。消火栓の位置に印をつけると、設置場所には、80~120mの間隔があることがわかった。また、消火栓には地上式と地下式があり、仙台市のほとんどが地下式である。しかし、雪の多い地区などでは、まだ地上式の消火栓も残っている。東北大学には、GHQ占領下時代の地上式消火栓があり、歴史を感じることができた。


作品:地図模型:利尻島

仙台市長賞

作品名:地図模型:利尻島

受賞者:仙台市立向陽台中学校 2年 高島 菜穂

作品主旨:利尻島は、全体的な地形を見ると、北側の方が傾斜がなだらかであることが分かりました。また、島の中心部に向かって標高が高くなっていくことが分かりました。
土地利用の様子を見ると、森林がほとんどですが、比較的島の東側は針葉樹が多く、西側は広葉樹が多いことがわかりました。また、標高の低いところは、しの地が多く見られ、集落は沿岸部に集中していることがわかりました。


作品:地図模型(三宅島)

国土地理院長賞

作品名:地図模型:三宅島

受賞者:仙台市立上杉山中学校 3年 保科 洸稀

作品主旨:三宅島の特徴的なことは、火口の部分でした。制作してみないと知ることのできない火口の底の位置を把握することができました。また、山の傾斜斜面は北側が急で全体的にゴツゴツとしているところと、南側は比較的平坦なとことがありました。これは、火山の噴火の影響によるものと考えています。


作品:土地利用図:深谷

仙台市長賞

作品名:土地利用図:深谷

受賞者:仙台市立富沢中学校 3年 野舘 舞

作品主旨:深谷の地形を制作して感じたことは、利根川を境に二分されていることと、工場が多く点在していることが分かりました。 また、首都圏の中では田畑が多く、農業が盛んな近郊農業地帯であることも分かりました。最近、利根川沿いが大雨で氾濫しました。 また、深谷断層などもあるので災害に見舞われる危険が高い地域ではないかと感じました。


作品:土地利用図:宇都宮

国土地理院長賞

作品名:土地利用図:宇都宮

受賞者:仙台市立中田中学校 3年 伊藤 美陽

作品主旨:宇都宮の土地利用の特色として、川の付近に水田があること、西部に森林やゴルフ場が集中していることが挙げられる。それを色鉛筆で着色し、はっきりと分かるように表現した。また、道路が「毛細血管」のように、放射線状に作られていて、それをもとに町作りが行われていることが分かった。また、そのように着色したことで、まるで「蝶」のような形が中心部に浮かび上がってきた。


作品:高度分布図:江住

仙台市長賞

作品名:高度分布図:江住

受賞者:仙台市立中田中学校 3年 今澤 沙知

作品主旨:江住は海岸線が入り組んでいて、三陸海岸と同様、リアス式海岸ということが分かった。また、主曲線同士の間が狭かったことから、険しい地形であることが分かった。但し、一番標高が高くても900m程だった。これらのことから、標高が低い山が多いことが分かった。


作品:高度分布図:石鎚山

国土地理院長賞

作品名:高度分布図:石鎚山

受賞者:仙台市立中田中学校 3年 馬場 夏美

作品主旨:着色したことで、地図のタイトルにもなっている「石鎚山」が地図の中央部分にあることが分かる。また、そこを中心に険しい山々が連なっていることもうかがえる。また、この地図からは、西部に見られる「面河ダム」が、これらの標高を活用して作られたということが読み取れる。