最終更新日:2016年11月25日

測量と地理空間情報関連メールニュース vol.42(平成28年度第4号)

目次

近畿地方測量部の取り組み
  1. 関西G空間フォーラムin滋賀を開催します
  2. 関西G空間フォーラム2016 & G空間EXPO2016 in大阪を開催しました
  3. 「ふれあい土木展」に参加いたしました
トピックス
  1. 平成28年鳥取県中部の地震に関する情報
  2. 新たな都市圏活断層図の公表について
  3. 地理院地図「全国ランドサットモザイク画像」の更新 & 高解像度化
  4. つくばVLBIアンテナ運用終了について
  5. 「G空間EXPO2016」 ~みんな『G空間』の中にいる。~  いよいよ開催!
  6. 「G空間EXPO2016」Geoアクティビティコンテストを開催
地域の連携に関する取り組み
  1. 出前講座(「学校へ行こう」プロジェクト)募集

近畿地方測量部の取り組み

1.関西G空間フォーラムin滋賀を開催します

 関西G空間フォーラムは、地理空間情報に係る技術・研究開発及び関連産業の動向に関する情報提供や意見交換等を行い、関西における地理空間情報に係る課題の認識と産学官の間での情報共有を図ることにより、地理空間情報を高度に活用する社会(G空間社会)の実現に寄与することを目的として例年、大阪府とそれ以外の府県の2ヵ所で開催しております。
 今年度は、10月の大阪府に引き続き平成29年1月下旬に滋賀県で開催いたします。 なお、詳細については、後日、国土地理院HPやメール等でお知らせします。

2.関西G空間フォーラム2016 & G空間EXPO2016 in大阪を開催しました

 今年度の関西G空間フォーラム2016は、10月24、25日に「G空間EXPO2016 in大阪」と共同開催いたしました。
 24日の関西G空間フォーラムは合同シンポジウムを三部構成として開催し、第一部は「測量技術講演会」、第二部は「関西地域GIS自治体意見交流会」、第三部は「合同パネルディスカッション(G空間社会の実現へ向けて)」で227名が参加していただき、地理空間情報に関する国全体の動向や関西で先進的に取り組んでいる事例等が紹介されました。 また、機器・システム展は2日間開催いたしました。
 なお、翌日はG空間EXPO2016 in大阪が開催され、約150名が参加されました。 皆様の御協力のおかげで、不便な場所での開催でありながら前年度以上の多数の参加者があり成功に終わりました。ありがとうございました。

3.「ふれあい土木展」に参加いたしました

 平成28年ふれあい土木展が11月11日、12日、近畿地方整備局近畿技術事務所で開催されました。国土地理院近畿地方測量部など12団体が参加し、防災対策ヘリコプター「きんき号」や災害対策用機器、地震・津波原理の説明装置、水没ドア水中歩行体験など40を超える展示ブースに、事務所周辺の方など2日間で約1700人が見学に訪れました。
 近畿地方測量部では、「防災に役立つ地理空間情報の紹介」と題して、地理院地図のデモ、地理空間情報の説明パネル、熊本地震への国土地理院の取り組みをパネルで紹介するとともに、余色立体地図を床張り展示しました。
 土木展に来場した方は、立体的に見える近畿地方の余色立体地図に驚かれたり、事務所周辺の空中写真の中に自宅を探すなど、興味を持たれてご覧になっていました。

トピックス

 平成28年10月21日に鳥取県中部で発生した地震による被害状況を調査するため、空中写真の撮影、UAV(ドローン)による動画撮影、地球観測衛星「だいち2号」のデータを使用した干渉SARによる地殻変動の検出について実施しました。
 また、地震に伴い大きな地殻変動が観測された基準点(電子基準点:羽合(はわい))の測量成果の公表を停止しました。
 平成28年11月10日、石川県の森本・富樫断層帯とその周辺「鶴来(つるぎ)」、埼玉県の綾瀬川断層とその周辺「鴻巣(こうのす)」、岡山県の那岐山(なぎせん)断層帯(山崎(やまさき)断層帯)とその周辺「津山東部」、山口県の菊川(きくがわ)断層帯とその周辺「宇部」「下関北部」の5面の都市圏活断層図を公開しました。
 都市圏活断層図は、空中写真の判読等によって活断層を抽出し、詳細な位置や断層のずれの方向などを2万5千分1地形図上にまとめたものです。
 地域防災計画の策定やハザードマップ作成など、国、地方公共団体が実施する防災・減災対策や地域の適正な開発・保全などの基礎資料として活用されることが期待されます。
 国土地理院では、地理院地図の「情報リスト>空中写真・衛星画像」で公開している「全国ランドサットモザイク画像」を新しい衛星画像へ更新しました。
 更新後のモザイク画像は、より雲の少ない平成25年以降の画像から作成しています。また、地上解像度を30mから15mへ向上させ、さらに、従来よりも大きな縮尺で表示が可能となりました。
 地理院地図3Dでの表示も可能です。
 つくばVLBIアンテナは、これまで18年間、世界中と共同観測を行って日本の正確な緯度・経度を決定してきましたが、平成28年12月末にその役割を終え、来年3月までに解体撤去されます。
 つくばVLBIアンテナの功績を振り返り、国土地理院「地図と測量の科学館」で平成28年10月4日(火)から12月18日(日)までギャラリー展を開催しています。

5.「G空間EXPO2016」~みんな『G空間』の中にいる。~ いよいよ開催!

 平成28年11月24日、25日、26日の3日間、東京・お台場にある日本科学未来館において「G空間EXPO2016」を開催します(入場無料)。
 国土地理院は、「Geoアクティビティコンテスト」を主催するほか、地理院の施策を展示するブースも出展します。
 また、国土地理院主催の講演・シンポジウムとして「第6回地理院地図パートナーネットワーク会議」(24日)、「地理空間情報の国際展開に向けて」(25日)を開催します。
 イベントの詳細や最新情報、スケジュール等は公式Webページをご覧ください。
 G空間情報の最先端技術を是非見に来てください。
 皆様のご来場をお待ちしております。

6.「G空間EXPO2016」Geoアクティビティコンテストを開催

 Geoアクティビティコンテストは、「地理空間(G空間)情報」をキーワードに、全国から独創的なアイデアや製品、技術等を一般公募し、選考された20名のプレゼンターによる展示(平成28年11月24~26日)とプレゼンテーション(25日)を行うイベントです。
 これまで「Geoアクティビティフェスタ」として実施しておりましたが、募集や表彰対象を拡大し、リニューアルしました。
 プレゼンターが提案する新しい取り組みやアイデアを参考にして、新しい「きっかけ」を探してみてはいかがでしょうか。
 また、各展示ブースにおいてはプレゼンターから直接説明を聞くことができます。
 最新の情報は、公式Webページのほか、下記SNSを利用して随時公開しています。

 Twitter: @geo_contest
 Facebook:https://www.facebook.com/geo.contest/

 ▼Geoアクティビティコンテスト公式Webページ: https://www.g-expo.jp/geocon/

地域の連携に関する取り組み

1.出前講座(「学校へ行こう」プロジェクト)募集

 国土地理院では、全国の地殻変動等を観測する「電子基準点」を設置している学校で、身近のある「電子基準点」をきっかけに児童・生徒達の防災意識の向上と、地図の役割・楽しさを認識してもらうことを目的とした、出前講座(「学校へ行こう」プロジェクト)に取り組んでいます。
 また、「電子基準点」の設置の有無にかかわらず、測量・地図の普及啓発を目的とした同様の出前講座も行っていますので、ご希望される方は近畿地方測量部までご相談ください。

地理空間情報等についてはこちらのサイトをご参照ください。