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Q1. 電子基準点全般について

Q1-1. 電子基準点の配置を教えてください。


電子基準点の配置状況は、地理院地図で「基準点」を表示すると確認することができます。また、電子基準点データ提供サービスの「電子基準点検索」画面でも配置を確認することができます。その他にも、電子基準点データ提供サービスのFTPサイトでは、配点図を提供しています。「data」ディレクトリ直下にあるPDFファイルが電子基準点の配点図になります。

Q1-2.電子基準点の受信機、アンテナの種類を知りたいです。


電子基準点データ提供サービスの基準点コード一覧に一覧を記載していますので御覧ください。 また、電子基準点データ提供サービスの観測データ取得画面にログインし、情報を取得したい電子基準点を選択後、「電子基準点情報」をクリックすることで確認できます。その他にも、提供されるRINEXファイルのヘッダ情報に記載してあります。RINEXファイルをダウンロード後、ファイルを解凍してテキストエディタでヘッダ(ファイルの冒頭部分)を御覧ください。
名称は原則としてIGS(International GNSS Service)のコードで記述します。IGSのコード表は下記のWebページを御覧ください。
   https://files.igs.org/pub/station/general/rcvr_ant.tab
例えば、ヘッダに受信機TRIMBLE ALLOY,アンテナTPSCR.G5Cと記述されていた場合、IGSのコード表より以下のようになります。
TRIMBLE ALLOY GPS L1/L2/L5 GLO L1/L2/L3GAL E1/E2/E5ab/E6
BDS B1/B2/B3 IRNSS L5/S1, QZSS, SBAS,
672 channels, Maxwell 7
TPSCR.G5C GPS L1/L2/L5, GLO G1/G2/G3, GAL E1/E5ab/E6, BDS
B1/B2/B3, SBAS geodetic choke ring antenna with
enhanced interference suppression, P/N 01-070801-02LF

Q1-3. 電子基準点の「基準点コード」と「電子基準点番号」の違いは何ですか?


「電子基準点番号」は5または6桁の番号で、電子基準点全体を管理するものです。一方で、「基準点コード」は13桁の番号で、電子基準点や三角点・水準点等、国土地理院の基準点すべてを一括して管理するものです。電子基準点の測量成果を検索される場合には「基準点コード」を御利用ください。

Q1-4. 電子基準点番号の命名規則を教えてください。


5桁または6桁の電子基準点番号のうち、上2桁は設置年度を示しています。下3桁または4桁は通常は通算の設置番号であり、同一年度に設置された点は都道府県コード順に番号が付与されています。電子基準点データ提供サービスの基準点コード一覧に一覧を記載していますので御覧ください。

Q1-5. 電子基準点名の先頭のPや末尾のAとは何ですか?


点名の先頭にアルファベットが付与されている観測点は、地殻変動の研究や験潮等を目的として設置されたものです。ただし、現在は電子基準点と同等の機能、受信機を有しているため、電子基準点データ提供サービスより取得できるものは測量で使用することができます。点名の末尾にアルファベットが付与されている観測点は、過去に近傍にあった電子基準点が移設されたことを意味しており、一般的に同一市町村内に移設された場合、"A", "B"はそれぞれ移設された回数が1回、2回を意味しています。

Q1-6. 測量成果と電子基準点番号を紐づけたいです。


測量成果には基準点コードが含まれています。電子基準点データ提供サービスの基準点コード一覧では、「電子基準点番号」「基準点コード」「局名称」を紐づけておりますので、測量成果と電子基準点番号を結びつけることが可能です。

Q1-7. 電子基準点の標高値はどの部分を指しますか ?


電子基準点の標高値が示している箇所は「GNSSアンテナの底面の中心の位置」です。GNSSアンテナは電子基準点のピラー(約5m)の上に設置されたアンテナ架台に取り付けられています。そのため、「電子基準点設置場所の地表面の高さ+ピラーの高さ+架台の高さ=測量成果の標高値(アンテナの底面位置)」となります。
電子基準点の高さの説明

Q1-8. 地理院地図と測量成果と日々の座標値で、高さが異なるのですが。


基準点成果等閲覧サービス (測量成果) の電子基準点の標高は、「GNSSアンテナの底面の標高」を表します (こちらのQ&A参照)。一方で、地理院地図上の電子基準点の地図記号で示される標高はその地点の「付属標の標高」を表します。そのため、電子基準点成果と地理院地図では電子基準点のピラーの長さ分の差があります。また、日々の座標値の "Height" は「GNSSアンテナの底面の楕円体高」を表します(楕円体高と標高の違いについては、ジオイドとはを御参照ください)。

Q1-9. 付属標とは何ですか?


電子基準点の基礎には、「付属標」と呼ばれる円形の金属標が設置してあります。付属標の上ではGNSS連続観測は行われていませんので、付属標のGNSS観測データ(RINEXデータ)はありません。付属標は、山間部で新点を設置するときなどGNSS測量が行えない際に、トータルステーションを使用した測量で既知点として使用することを目的として設置しています。基準点成果等閲覧サービスでは、電子基準点名の頭に"(付)"記号を付した名称で付属標の測量成果を公表しています。ただし付属標成果算出のための観測が行われていない点については、成果の御利用はできません。
ほとんどの電子基準点では、電子基準点と付属標の標高は約5mの差があります。付属標の標高は、電子基準点設置場所の地表面のおおよその標高と一致します。

Q2. 電子基準点日々の座標値について

Q2-1. 日々の座標値とは何ですか?


電子基準点で受信した測位衛星の信号(観測データ)を解析して、その日の電子基準点の位置を、世界的な座標系に基づいて座標値で表したものです。

Q2-2. 電子基準点の「測量成果」と「日々の座標値」の違いは何ですか?


電子基準点の「測量成果」とは標石基準点の「測量成果」と同義で、公共測量等に使用できます。基本的には値を変更することはありませんが、今後、大規模な地殻変動により電子基準点の位置が大きく移動した場合等で、値を変更することがあります。一方、「日々の座標値」は電子基準点の日々の観測データを基線解析した結果の値です。電子基準点の位置が日々どのように変化しているかを知ることができ、地殻変動の監視や研究等に使われています。なお、「日々の座標値」は「測量成果」とは異なりますので公共測量等に使用することはできません。

Q2-3. F2解, F3解, F5解の違いは何ですか?


日々の座標値につけられている「F5」等は解析ストラテジの名称です。F2解,F3解,F5解では主に、解析時の固定点の計算方法、座標系、アンテナ位相特性モデル等が異なっています。座標系は、F2解でITRF2000,F3解でITRF2005,F5解でITRF2014を使用しています。F5解についての詳細は電子基準点データ提供サービスの提供情報内容を御覧ください。

Q2-4.F4解がないのはなぜですか?


F5解から、解析ストラテジと解の呼び方を揃えたためです。第1版ストラテジによる解を情報科学の記法にならってF0と呼んでいたため、F1 (第2版ストラテジ), F2 (第3版ストラテジ), F3 (第4版ストラテジ) のように、解析ストラテジと解の呼び方がずれていました。今回の第5版への更新に伴い解の呼び方も数字を合わせ、4を飛ばして「F5解」としました。

Q2-5. 日々の座標値はどうやって入手できますか?


電子基準点データ提供サービスの各種データから提供しています。電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があります (ウェブ画面・FTP)。FTPによる取得のためには、FTPユーザアカウントが必要ですので、電子基準点データ提供サービスのFTPユーザ登録のご案内からユーザ登録をお願いいたします。FTPによる取得ができない場合はこちらのQ&Aをご確認ください。

Q2-6. 日々の座標値の提供期間を示すリストはありますか?


日々の座標値のデータ期間を表したリストはありません。電子基準点データ提供サービスの基準点コード一覧に電子基準点番号の一覧がありますので、御覧ください。電子基準点番号の上2桁が基準点が設置された年度 (西暦の下2桁) を表しています。設置年度と日々の座標値の開始年の間には数年のずれがある場合がありますので、目安として御覧ください。

Q2-7. S点やP点について、過去の期間のデータが登録されていないのですが。


点名の先頭にアルファベットが付与されている観測点は、地殻変動の研究や験潮等を目的として設置されたGNSS連続観測点で、データ公開が開始された下記の年度以降の期間について、電子基準点データ提供サービスから提供しています。
・地殻変動観測点 (S, R):2013年度以降
・験潮場に設置したGNSS連続観測点 (P):2014年度以降
これより過去の期間のデータにつきましては、電子基準点データ提供サービスの研究者向けデータ提供から提供しています。御利用の際は、申請が必要となります。

Q2-8. 日々の座標値を一括でダウンロードしたいです。


電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があり (ウェブ画面・FTP)、大量のデータをダウンロードする場合は、FTPによる取得をお勧めします。FTPによる取得のためには、FTPユーザアカウントが必要ですので、電子基準点データ提供サービスのFTPユーザ登録のご案内からユーザ登録をお願いいたします。FTPによる取得ができない場合はこちらのQ&Aをご確認ください。電子基準点日々の座標値 (F5解) のデータは、ディレクトリ /data/coordinates_F5/GPS/ から取得できます。

Q3. データ解析について

Q3-1. 電子基準点データを利用して公共測量ができますか?


世界測地系を採用した改正測量法の施行日(平成14年4月1日)から、電子基準点の成果が、公共測量等にも使用可能な基本測量成果となりました。それにより、電子基準点データ (RINEXデータ) も公共測量に御利用頂けます。なお、「日々の座標値」は電子基準点成果(測地成果2011)とは異なり、測量の基準としては使用できませんのでご注意ください。

Q3-2. GNSS基線解析のときに電子基準点のアンテナ情報が入りません。


電子基準点は、高精度な観測を維持するためにアンテナや受信機の交換を行うことがあります。アンテナ交換が行われた電子基準点データを使用してGNSS基線解析を実施する際に、解析ソフトで用いられるアンテナ位相特性ファイルが最新でない場合、解析ソフトウェア上で電子基準点のアンテナ名が正しく認識されないことがあります。電子基準点データを使用してGNSS基線解析を実施する際には、解析ソフトに最新のアンテナ位相特性データがインストールされているかご確認ください。

Q3-3. 電子基準点で受信の障害物を示す情報はありますか?


電子基準点データ提供サービスでは、電子基準点の上空視界写真、スカイプロットを公開しています。上空視界写真は撮影した時期や解像度が異なります。スカイプロットでは、衛星からの信号がマルチパス等によって遅延する度合いを色によって示しています。また、軌跡(線)が途切れている場所は、信号が障害物によって受信できていない部分です。スカイプロットは、3年前、1年前、半年前、3ヶ月前及び最新の情報を公開していますので受信の状況を確認する際に御覧ください。なお、電子基準点はできる限り観測条件が良好な場所に設置していますが、樹木の生長、構造物の設置等、設置後に周囲の状況が変わり受信の障害が生じる場合もあります。障害となる樹木については管理者の了解をいただいた上で伐採するなど、観測状況の改善にできる限り対処しています。

Q3-4. 「PCV補正」とは何ですか?


アンテナは、位相中心と呼ばれる位置で入射する電波の位相を測定しています。そのため、信号にとってのアンテナの位置はこの位相中心になります。 アンテナに入射する電波は、その入射角度によってわずかに位相が変化するため、それに伴ってアンテナの物理的な底面に対する位相中心の位置も変動します。 この変動を「PCV(Phase Center Variation ; 位相中心変動)」と呼び、入射角に応じて位相のずれを補正することで位相中心の変動を補正することをPCV補正と呼びます。位相のずれはアンテナの機種によって異なるため、各々のアンテナに対して理想的な観測状態でのずれを算出します。この位相のずれのモデルをアンテナ位相特性モデルといいます。 基線解析の際にアンテナ位相特性モデルを適用してPCV補正を行うことで、より精度の高い基線解析が実現されます。PCV補正については、電子基準点データ提供サービスの提供情報内容を御覧ください。

Q3-5. 一周波のGPS受信機を持っていますが、電子基準点のデータとあわせて利用できますか?


御利用できます。電子基準点の観測データは、L1,L2及びL5のデータです。L1位相のデータを含みますので、データからL1位相のみ取り出して使用することが出来ます。L1で行う1周波の解析については,お手持ちの解析ソフトの説明書を御参照してください。

Q4. 提供データの種類・内容について

Q4-1. どのようなデータを入手できますか?


提供データ一覧及び電子基準点データ提供サービスの提供情報内容を御覧ください。

Q4-2. 電子基準点の観測データをリアルタイムで入手したいです。


リアルタイムデータの配信は、国土地理院からは実施しておらず、位置情報サービス事業者を通じて行われています。データの利用に関しましては各位置情報サービス事業者へ直接お問い合わせください。現在国土地理院では公益社団法人日本測量協会を配信機関に選定し、公益社団法人日本測量協会では、位置情報サービス事業者と配信の契約を結んでいます。

Q4-3. IGS精密暦とは何ですか? 


IGS (International GNSS Service:国際GNSS事業) はIAG (International Association of Geodesy:国際測地学協会) により、1994年に設立された組織です。 IGSでは、測地学・地球物理学等の研究活動を支援するために、各国関係機関の協力のもとで、世界各地の研究者にGPS, GLONASS, Galileo等の測位衛星に関する情報を提供することを目的としています。 IGSでは、世界各地に配置された観測局ネットワークのデータを用いて、測位衛星の精密な軌道情報を定常的に計算しています。この精密軌道情報をIGS精密暦と呼んでいます。 IGS精密暦は、IGSが複数の解析センターの精密暦を統合処理することで算出されており、国土地理院も解析センターの1つとしてこの一翼を担っています。 その他、国土地理院は、IGS観測点の運用やIGS地域準解析センターとしての解析によりIGSの活動に貢献しています。

Q4-4. 論文でデータを使用する場合、申請は必要ですか?


電子基準点の観測データの研究での利用に申請は必要ありません。研究に利用し論文などに掲載する場合は、国土地理院コンテンツ利用規約 に則って出典を明記していただくようお願いいたします。

Q4-5. 観測データのRINEXファイルとは何ですか?


電子基準点の観測データは、RINEX (Receiver Independent Exchange Format) というファイル形式で提供しています。RINEXは、世界的に使用されるGNSS観測データの標準フォーマットであり、多くのGNSS解析ソフトで処理が可能です。電子基準点データ提供サービスから提供しているRINEXファイルの形式は、ver. 2.11とver. 3.02の2種類があります。RINEXファイルの拡張子の種類はこちらのQ&Aを御参照ください。ファイルの詳細につきましては、以下のサイトを御参照ください。
・ver. 2.11 (https://files.igs.org/pub/data/format/rinex211.txt)
・ver. 3.02 (https://files.igs.org/pub/data/format/rinex302.pdf)

Q4-6. 観測データから電子基準点の座標値がわかるのですか?


観測データであるRINEXファイルの中身は、生のGNSS観測データ (電子基準点とGNSS衛星の距離の情報等) であり、電子基準点の座標値を示すものではありません。RINEXファイルをGNSS解析ソフトで処理することで、電子基準点の座標値を算出できます。電子基準点の座標値のみが知りたい場合は、「電子基準点日々の座標値」を御利用ください。

Q4-7. RINEXファイルの拡張子の種類を知りたいです。


観測データであるRINEXファイルの名称は、次の規則に従ってつけられています。
ssssddd?.yyo: 観測データファイル
ssssddd?.yy[n/g/l/q]: 衛星軌道情報ファイル
  ssss: 観測局の番号もしくは名称を表します。
  ddd: 観測した日の通算日を表します。
  yy: 観測した日の西暦下2桁を表します。
  ?: セッション番号を表します。
衛星軌道情報ファイルの拡張子の対応は次の通りです。
  n: GPS
  g: GLONASS
  l: Galileo
  q: QZSS

Q4-8. RINEXヘッダの座標値は何の値ですか?


観測データであるRINEXファイルのヘッダ "APPROX POSITION XYZ" に記載されている座標値は、座標系のモデル値から求めた概略座標値です (ただし、一部の観測点では固定値となっております)。その日の観測データを解析して求めた座標値等ではないため、地殻変動の監視や研究等への使用には適していませんのでご注意ください。電子基準点の座標値を御利用になりたい場合は、目的に応じて、測量成果や日々の座標値を御利用ください。

Q4-9. 1時間RINEXと1日RINEXの違いは何ですか?


電子基準点の1日単位のデータは1時間単位のデータを24時間分結合したもので、ファイルに含まれているデータの期間が異なる以外の差はありません。なお、通信状況の不調などにより、リアルタイムで観測データを取得できなかった場合、後日、データのリカバリが行われることがあります。この場合、1時間単位のデータが公表されていなくても、1日単位のデータには含まれていることがあります。

Q4-10. JSTのデータはないのでしょうか?


時刻は、観測データはGPSTであり、日々の座標値はUTCで表しています。日本標準時 (JST) で表したデータは提供しておりません。

Q5. 電子基準点データ提供サービスについて

Q5-1. 電子基準点の観測データはどうやって取得出来ますか?


電子基準点の観測データは、電子基準点データ提供サービスから提供しています。電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があり (ウェブ画面・FTP)、それぞれで別のユーザー登録が必要です。
[1] ウェブ画面による取得: ユーザー登録およびログインは、電子基準点データ提供サービスのログインを御利用ください。
[2] FTPによる取得: ユーザー登録はFTPユーザ登録のご案内を御利用ください。FTPによる取得ができない場合はこちらのQ&Aを御覧ください。

Q5-2. ウェブ画面で電子基準点データ提供サービスにログインできません。


ウェブ画面による取得用のIDであるかをご確認ください。電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があり (ウェブ画面・FTP)、それぞれで別のユーザー登録が必要です。また、ID・パスワードの入力時には以下のことに御注意ください。
 [1] 直接入力による誤り:紛らわしい文字の誤りや、大文字小文字の誤り等がないか
 [2] コピーアンドペーストの誤り:1バイトスペース等も含めてコピーしていないか
また、ウェブブラウザにキャッシュやcookie等の情報が残っている場合に、ログイン後正常に遷移しないことがあります。ブラウザのキャッシュやcookie等の情報を削除してから、もう一度お試しください。また、ログインされる際は、電子基準点データ提供サービスで「電子基準点 観測データ取得」ボタンを押下してログイン画面に遷移してからログインしてください.ブラウザのブックマーク機能やURLの入力によって直接ログイン画面へアクセスした場合はログインに必要なcookie情報が生成されず、失敗することがあります。
上記の対応を行ってもログインに失敗する場合は、以下の情報をお問い合わせより、ご連絡ください。
 (1)お使いになっているOSの名称とバージョン
 (2)ウェブブラウザの名称とバージョン
 (3)国土地理院共通ログイン管理システムのログインID及びアクセス日時
 (4)ログインに失敗した際の詳しい状況(ウェブブラウザに表示されるエラーメッセージ等)
 (5)ウェブプロキシ利用の有無
 (6)通信回線の種類、プロバイダの種類(携帯/固定、KDDI、NTT・・・)

Q5-3. ユーザーの仮登録メールが届きません。


お使いのメールのフィルタリング機能で当該メールが受信拒否されている可能性があります。仮登録メールの発信元である gsi-ninsho=mail.gsi.go.jp(=を@にしてください)またはドメインである mail.gsi.go.jp からのメールをフィルタリング機能で受信しない設定になっていないかご確認ください。受信拒否の設定になっている場合は、gsi-ninsho=mail.gsi.go.jp(=を@にしてください)からのメールが受信できるよう設定し、再度登録を行ってください。または、別のメールアドレスでお試しください。

Q5-4. ウェブ画面からダウンロードできません。


電子基準点データ提供サービスは、JavaScriptを使用しています。JavaScriptの機能をサポートしないブラウザでは、サービスを御利用できません。

Q5-5. ダウンロードしたデータが使用できません。


ダウンロードの際に、観測データを圧縮しています。それぞれの圧縮タイプに対応した解凍プログラムを入手してお使いください。

Q5-6. 大量にデータを取得したいです。


電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があり (ウェブ画面・FTP)、大量のデータをダウンロードする場合は、FTPによる取得をお勧めいたします。FTPによる取得のためには、FTPユーザアカウントが必要ですので、電子基準点データ提供サービスのFTPユーザ登録のご案内からユーザ登録をお願いいたします。FTPによる取得ができない場合はこちらのQ&Aをご確認ください。

Q5-7. FTPで接続できません。


FTPによる取得のためには、FTPユーザアカウントが必要です。電子基準点データ提供サービスには2種類のデータ取得方法があり (ウェブ画面・FTP)、それぞれで別のユーザー登録が必要であることに御注意ください。FTPユーザ登録のご案内からFTP用のユーザ登録をお願いいたします。FTPによる取得の際は、FFFTP, WinSCP, FileZilla等のFTPクライアントソフトウェアを御利用いただけます。また、LINUXのFTPコマンド等もご使用いただけます。接続の際には、ホスト名「terras.gsi.go.jp」、プロトコル「FTP」、ポート番号「21」、パッシブモードをご選択になったうえで、ご登録いただいたFTPユーザアカウント情報を入力するようお願いいたします。

Q5-8. FTPのディレクトリ構造を教えてください。


電子基準点データ提供サービスのFTPのディレクトリ構造は、以下の通りです。
terras.gsi.go.jp
├── data
│   ├── {G, GR, GRJ, GRJE}_{2.11, 2.12, 3.02}:観測データ(RINEX形式)
│   ├── coordinates_F{2, 3, 5}:日々の座標値 (F2解, F3解, F5解)
│   ├── coordinates_R{3, 5}:日々の座標値 (R3解, R5解)
│   ├── trp_F{3, 5}:対流圏遅延推定量 (F3解, F5解)
│   ├── EXT_data:電子基準点以外のGNSS連続観測点のデータ
│   ├── GSI_regional
│   ├── IGS_data:IGS観測データ
│   ├── IGS_products:IGSプロダクト
│   └── PCV:PCV補正
└── software
    ├── RNXCMP_4.1.0:RINEX変換ツール (https://terras.gsi.go.jp/ja/crx2rnx.html)
    └── gpscal:gps weekとDOYを表示するコマンドラインツール