平成28年度 防災アプリ審査委員会

優れた機能を持つ防災アプリケーションを選定

11月30日に学識者等による審査委員会を開催し、応募のあった防災アプリの中から水害対策や防災学習への有用性等を勘案して5つの防災アプリを選定し、特に優れていると評価された防災アプリを平成28年度防災アプリ大賞に決定しました。また、他の4つの防災アプリには、防災アプリ賞を授与しました。

審査委員会で選定した5つの防災アプリ

防災アプリ大賞
 アプリ名称

ハザードチェッカー

 応募者名 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科
有馬研究室
概要 現在地あるいは指定した地点の気象防災情報と災害ハザードの有無を、多言語対応のテキストと色等で分かりやすく知らせてくれるアプリ。
知りたい場所のハザード情報の有無が、即座に「危険性確認結果」として分かりやすく表示され、その場所の危険性を簡単に知ることができる。

詳細はこちら[PDF形式:768KB]
選定理由 操作が簡単であり、その場所の危険性について、分かりやすくまとめられている。
浸水ナビ機能でのシミュレーション結果画面では、家や人の高さと比較する水位アニメーションやハイドログラフを見せる工夫をしているところが優れている。
日本語・英語・中国語での表示ができるなど、多言語に対応している。
イメージ ハザードチェッカーの画面キャプチャ
アプリ入手先 【Webアプリ】無償で利用できる。
【対応OS】 Windows, MacOS , Android, iOS
【URL】http://urx3.nu/zk2F
ハザードチェッカー入手先のQRコード
【ブラウザ要件】Google Chrome 3.0以降 ,Safari 3.1以降, Firefox 3.5以降 ,Internet Explorer 9以降

防災アプリ賞
※掲載の順番は、応募のエントリー順です。
アプリ名称

地域防災マップ作成支援システム

登山・防災用GPSオフラインマップアプリ:
SkyWalking
応募者名 GIS大縮尺空間データ官民共有化推進協議会
支援グループ
DEEP KICK.com 本多 郁
概要 地域の防災マップを子供たちでも簡単に作成して、共有することができるアプリ。
子供たちが入力する危険個所や避難経路などの情報とハザードマップや地形情報を重ね合わせ、防災への気づきを支援するWebアプリ。

詳細はこちら[PDF形式:881KB]
登山・防災用のオフラインマップ対応GPSロギングアプリに、浸水シミュレーション機能が加わったアプリ。
ネットに接続できない山岳エリアでも地図が表示できるオフラインマップアプリ。様々な防災地理空間情報の表示や浸水シミュレーションもできる。

詳細はこちら[PDF形式:858KB]
選定理由 複数人で一斉に情報を入力できるので活用上有利である。
子供たちに大人が付添い、一緒に街を歩いて集めた情報を子供たちが入力し、それが地図になるというような一連のパッケージとして運用すると、効果が期待される防災教育アプリ。
ベースとなっている登山用アプリとしての完成度が高く、浸水情報もオフラインでも見られるようになっているのは、登山用アプリとしてオフライン前提という元来の特性が上手く活かされている。
浸水深の時系列変化アニメーション表示も魅力的。
イメージ 地域防災マップ作成支援システムの画面キャプチャ SkyWalkingの画面キャプチャ
アプリ入手先 【Webアプリ】 原則無償で利用できるが、利用するにはIDとPWが必要。
【対応OS】 制限なし
【URL】http://www.osaka-kanmin.com/bsi111/new3/cb_map/login.php

問合せ先: (一社)大阪府測量設計業協会
E-mail : oosakass=oak.ocn.ne.jp
(=を半角@にしてください)
【iOSアプリ】 無償版と有償版がある。
【対応OS】 iOS9.0以上
【URL】 http://deepkick.com/skywalking/
もしくはApp Store で SkyWalking で検索
 
※浸水シミュレーション機能は無償版で利用できる。
 
アプリ名称

防災教育ガイドアプリ -ココだけタイムライン-

goo防災アプリ2016
応募者名 玉野総合コンサルタント株式会社 NTTレゾナント株式会社
概要 大規模水災害に関するタイムラインの情報や災害危険度、避難情報をガイドする学習訓練用アプリ。

台風上陸前には、浸水シミュレーション等で事前学習を、台風上陸後はタイムライン(時間軸)に応じた防災情報へのアクセスを促すことで、防災意識の向上を支援する。

詳細はこちら[PDF形式:786KB]
各種災害情報をいち早くお知らせし、避難行動を支援する「総合防災アプリ」に浸水シミュレーション機能が加わったアプリ。
「総合防災アプリ」に、堤防が決壊した場合の避難経路をゲーム感覚で学ぶことができる機能を新たに追加。


詳細はこちら[PDF形式:577KB]
選定理由 独創的な工夫がなされていて、国交省が示しているタイムラインを学ぶ上で適切な教材である。
浸水深の時系列変化をアニメーションで見せるなど、情報を理解しやすくする工夫がされている。
事前学習機能だけでなく、災害時に見るべき情報まで誘導しているので、訓練時だけでなく実際に災害が発生しそうな時にも役立つ。
Lアラートの利用やプッシュ通知機能があるなど、機能の多様性の点で総合力が高い。
総合防災アプリとしての完成度が高い。
日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語での表示ができるなど、多言語に対応している。
イメージ ココだけタイムラインの画面キャプチャ goo防災アプリ2016の画面キャプチャ
 アプリ入先 【Webアプリ】無償で利用できる。
【対応OS】Windows7以降
【URL】https://bousai.groupmap.jp/suigai/
アプリ入手先のQRコード
iOS、Android 対応版は、近日リリース予定
【Androidアプリ】無償で利用できる。
【対応OS】Android 4.0.3以降
【URL】http://sta.bousai.goo.ne.jp/apps_gsi2016/ (ID/PW:gsi2016 /bousai2016 )
 
審査委員長による総評
ハザードチェッカーは、わかりやすさと今後の一般市民への普及の点から高い評価を得た。
特に地点別浸水シミュレーション検索システムのデータをうまく活用している点は、今回の公募の要件に一番合致しているので、これを大賞とさせていただいた。

審査の対象となったその他の防災アプリの概要

平成28年度防災アプリケーション審査委員会

 
平成28年度防災アプリケーション審査委員会 委員名簿
氏名 (敬称略) 所属
委員長
目黒 公郎
東京大学 生産技術研究所教授
鈴木 康弘 名古屋大学 減災連携研究センター教授
瀬戸 寿一 東京大学 空間情報科学研究センター特任講師
沼田 宗純 東京大学 都市基盤安全工学国際研究センター講師
廣瀬 昌由 内閣府 政策統括官(防災担当)付 参事官(調査・企画担当)
岡田 輝彦 消防庁 国民保護・防災部防災課防災情報室長
黒川 純一良 国土交通省 水管理・国土保全局防災課長
飛田 聡志 茨城県 生活環境部 防災危機管理局 防災・危機管理課 副参事
河井 繁樹 浦安市 総務部 危機管理監

審査委員会の様子

審査の様子の写真

審査の様子


応募者によるプレゼンテーションの写真

応募者によるプレゼンテーションの様子


審査委員長と受賞者のみなさまの集合写真

審査委員長と受賞者のみなさま


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