GNSS(GPS)連続観測
概要
GNSS(GPS)連続観測について
GNSS(GPS)の連続観測局(昭和基地IGS局(SYOG))は、1995年(第36次隊)によって設置され、それから連続観測を続けています。
この観測点は、昭和基地周辺の測量の原点として位置づけられているとともに、国際GNSS事業(IGS:International GNSS Service)に参加しており、観測データは、通信衛星(インテルサット)を用いて自動的に日本へ毎日転送され、IGSデータセンターへ提供されています。
南極大陸では7番目に設置したIGS登録点として南極地域における調査研究に不可欠な観測局として登録直後から世界の注目を集めています。
この観測点は、昭和基地周辺の測量の原点として位置づけられているとともに、国際GNSS事業(IGS:International GNSS Service)に参加しており、観測データは、通信衛星(インテルサット)を用いて自動的に日本へ毎日転送され、IGSデータセンターへ提供されています。
南極大陸では7番目に設置したIGS登録点として南極地域における調査研究に不可欠な観測局として登録直後から世界の注目を集めています。

IGS観測局の配置(2025年3月11日時点で525局)
IGS局データからわかる南極大陸の変動
GNSSの連続観測によって、南極大陸の地殻変動の様相が明らかになってきました。
IGS局データからわかる南極大陸の変動(2010-2024)

各観測局は、昭和基地(SYOG)沖合を中心に、時計回りに変動しているように見える。これは、南極大陸自体が変形しているのではなく、南極大陸を載せた南極プレートが時計回りに動いていることによるものである。
また、BERP観測局、南極半島側の観測局(OHI2、DUPT、PALM、ROTH)で隆起が見られる。
※IGS解から直線近似して、変動速度を推定
また、BERP観測局、南極半島側の観測局(OHI2、DUPT、PALM、ROTH)で隆起が見られる。
使用データ | IGS Repro3及びIGSプロダクトの局位置データ |
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データ期間 | 2010-2022(Repro3) 2023-2024(IGSプロダクト) |