第28回(令和2年) 徳島地区 主催:徳島地理学会
作品展の概要
「児童・生徒の地図作品展」は、徳島県内の小・中・高校の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育・地図教育の発展を図ることを目的に毎年11月末から12月初めに開催されています。
奨励賞/国土地理院長賞
作品名:【検証】 そごう徳島店を分譲マンションにしたら本当に住みやすいのか!?
受賞者:徳島文理中学校 1年 池脇 菜央
作品主旨:
徳島県で唯一のデパートが八月末に閉店しましたが、その後テナントビルの利用が決まっていないことを知りました。
徳島県では人口減少と高齢化が進んでいますが、駅前という利便性を生かしてテナントビルを分譲マンションとして再開発してみると、はたして住まいとして便利なのかを検証してみました。
検証のためにマップファンのルート検索機能を用いてスーパーなどへの距離を測ったり、実際にどのような施設があれば便利であるのかを考えながら調べてみました。
国土地理院長賞
作品名:変わる私たちの町
受賞者:徳島市立千松小学校 4年 坂東 亜美
作品主旨:
私は6年前にこの町に引っこしてきました。その時周りは畑ばかりでしたが、今では住たく地になりました。そこでもっと昔はどんな町だったのか知りたくなりくらべてみることにしました。変化を一見で実感できるようにするのになやみましたが、新しい道ができていたり建物がふえていたりして楽しかったです。その中でも変わることのないものもあり、昔から守られてきたものを大切にしながらこの町と一しょに成長したいと思いました。
(一財)日本地図センター理事長賞
作品名:四国のダムの貯水容量と降水量の関係について
受賞者:徳島文理中学校 1年 安原 大晴
作品主旨:
僕がダムについて調査したきっかけは、最近異常気象により水害が発生しており、それを防止する対策としてダム建設の見直しが議論されていることをテレビニュースで知ったからです。そこで、四国のダム貯水容量と降水量の関係について調査してみることにしました。
その結果、降水量の多い地域に大きなダムが少数建設されており、降水量の少ない瀬戸内側には小さな規模のダムが多数あることがわかりました。この研究を通して、ダムを今までよりも見近に感じられるきっかけとなりました。
(一財)日本地図センター理事長賞
作品名:徳島市の街路樹マップ
受賞者:徳島市立加茂名南小学校 5年 松原 涼葉
作品主旨:
大通りに植えてある色々な木があるので、なぜ植えているか調べてみたいと思いました。調べた結果、大通りによって、植えている街路樹がちがうことや木を植える意味があることが分かりました。そして、それを分かりやすく見てもらうためにマーカーで色をかえたり、写真をはったりして分かりやすくしました。苦労した点は葉や実がない、せんていした木を調べることでした。
国土地理院四国地方測量部長賞
作品名:徳島県における従業者人口の推移についての考察
受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 花岡 芭奈
作品主旨:
近年、徳島の中心市街地の衰退が深刻化している。かつて駅前は多くの人で賑わっていたが、現在では人の姿はまばらである。そこで、駅前から人々はなぜ、どこへ消えてしまったのかが気になり、各市町村の人口や産業別就業者数などの観点から調べてみることにした。推移をより分かりやすくするため、あえて実数ではなく伸び率で表すことで、地域ごとの違いが明確化され、地図を効果的に利用することができた。
国土地理院四国地方測量部長賞
作品名:ぼくのつうがくろ
受賞者:徳島市立千松小学校 1年 富永 郁晴
作品主旨:
ぼくは、このなつあつくて学校のかえりみち木かげをさがしました。でも、ぼくのつうがくろには、かげがあまりありません。そこで、ぼくの小学校のちかくや、つう学ろには、どんな木があって木かげをつくっているのかをしらべることにしました。
木をかぞえたり、木の名まえをしらべたりすることが大へんでした。小学校やじんじゃには大きな木がおおく、かげをつくっているのですずしいなとおもいました。
徳島県教育委員会教育長賞
作品名:僕の住む鴨島町商店街の今
受賞者:徳島文理中学校 1年 桐野 倖有
作品主旨:
祖父から「昔は、JR鴨島駅周辺の商店街は徳島県一の街としては繁栄していた」と聞きました。そこで、昔と今とではどのように街が変わったかについて調査することにしました。昔の地図で、店を営んでいた場所を調べ、現在の状況を確認しました。その結果、約七割が現在では店を閉めており、「シャッター通り」化が進んでいることがわかりました。
しかし、今年四月に地域活性化を目的とした吉野川市民プラザが完成し、周辺エリアの再開発が行われるようになってきました。僕は、今後我が町がどのように発展していくかを楽しみたいと思っています。