北海道地方測量部のトピックス(令和元年度)

令和元年度の北海道地方測量部のトピックスをご紹介します

北海道地方測量部のトピックス

北海道地方測量部は(公社)日本測量協会北海道支部と共催で、第17回北海道測量技術講演会を札幌第1合同庁舎講堂において、官公庁、民間等から151名の参加により開催しました。
今回のテーマは、「国土を『伝える』地図・測量の役割」とし、北海道教育大学の氷見山幸夫名誉教授からは、旭川市の環境地図教育研究会が1991年から開催している「私たちの身のまわりの環境地図作品展」の取組について、これまでの受賞作品をもとに地図を作る側と読む側のそれぞれの視点を交えながら紹介いただきました。
北海道総務部危機対策局危機対策課の髙見里佳防災教育担当課長からは、平成30年北海道胆振東部地震への道の対応やあらためて見えた課題、「一日防災学校」をはじめとする防災教育の取組などについて報告いただきました。
第一管区海上保安本部海洋情報部の坂本平治監理課長からは、政府及び政府関係機関が収集・提供している海洋情報を一元的に利用できる「海洋状況表示システム『海しる』」の概要や、「海氷情報センター」の取組について紹介いただきました。
国土地理院の中島秀敏応用地理部長からは、土地の高低差や成り立ちといった「地形特性情報」及び自然災害伝承碑など「災害履歴情報」の整備や地理院地図による提供、防災・地理教育支援等の国土地理院の取組について報告しました。
また、会場前ロビーでは、昨年3月~12月にかけて道内16か所の道の駅で実施した「近代測量150年パネル展」で展示したパネルなど、国土地理院のさまざまな取り組みに関する紹介パネルの展示を行いました。

1.開催日時・場所
 令和2年1月30日(木) 13時00分~16時30分 札幌第1合同庁舎講堂

2.講演プログラム 

開会挨拶
 国土地理院 北海道地方測量部 部長 山後 公二

 「私たちの身のまわりの環境地図作品展」を通じた地図で『伝える』取組
 北海道教育大学 名誉教授 氷見山 幸夫
 
資料(PDF 2.6MB)

災害への「備え」に役立つ情報を『伝える』国土地理院の取組
 国土地理院 応用地理部 部長 中島 秀敏
 資料1/2(PDF 4.0MB) 資料2/2(PDF 4.3MB)

防災・減災情報を的確に『伝える』北海道の取組(PDF MB)
 北海道 総務部 危機対策局 危機対策課 防災教育担当課長 髙見 里佳
 資料(PDF 4.1MB)

海洋情報を『伝える』海上保安庁の取組(PDF MB)
 第一管区海上保安本部 海洋情報部 監理課長 坂本 平治
 資料(PDF 4.1MB)

閉会挨拶
 国土地理院 北海道地方測量部 次長 清水 乙彦

3.参加者
 総数 151名
・民間会社 88名
・地方公共団体 28名
・国の機関 12名
・法人等 11名
・教育関係 9名
・その他 3名

4.パネル展示
人工衛星を利用した測量、ウェブ地図「地理院地図」、自然災害伝承碑、近年頻発する災害への対応などの国土地理院の取り組みについて

5.講演会風景


開会挨拶


北海道教育大学 氷見山名誉教授の講演


国土地理院 中島部長の講演


北海道 髙見課長の講演


第一管区海上保安本部 坂本課長の講演


パネル展示の様子

公共測量の円滑な実施及び地理空間情報の利活用の推進などを目的とした標記会議を、道内7会場で開催しました。
会議は北海道開発局、北海道をはじめ道内市町村の機関から参加者数 計216名の出席をいただき、航空レーザ測深機を用いた公共測量マニュアル(案)等、公共測量と測量法の手続き、公共測量の計画における要点と事例、国土地理院の最近の取組、地理空間情報の利活用、国土地理院の災害対応と地理空間情報の活用について説明しました。

写真:札幌会場の様子
 札幌会場の様子

写真:旭川会場の様子
旭川会場の様子

1.開催の概要

開催地 開催日 開催場所
札幌会場 6月25日(火) 札幌第1合同庁舎
釧路会場 7月3日(水) 釧路市生涯学習センター
帯広会場 7月10日(水) とかちプラザ
稚内会場 7月18日(木) 稚内商工会議所宗谷経済センター
旭川会場 7月24日(水) 旭川市大雪クリスタルホール
函館会場 7月31日(水) サン・リフレ函館
北見会場 8月7日(火) 北網圏北見文化センター

2.議事内容
(1)公共測量関連 (2)地理空間情報関連
北海道地方測量部と札樽地区測量設計協会札樽若力会(さっそんわかりきかい)は、令和元年7月11日(木)に札幌市厚別区の市立もみじの森小学校において、「測量体験学習会」を開催しました。
この学習会は、「測量の日」記念行事の一環として、地図と測量に関する知識と理解の向上を図ることを目的に平成8年から札幌市内の小学校で実施しているもので、今年で24回目となります。今年は6年生の児童56名が参加して行われました。

最初に教室で、北海道地方測量部から測量や地図作成の手順、地理院地図による学校周辺の今と昔の状況、UAV(ドローン)の活用をはじめとする新しい測量技術などの説明を行いました。
その後グラウンドに移動して、8班に分かれてトータルステーションを使った校舎の高さ測定や、歩測で20mの距離を測定する体験をしました。休憩の後、実習の後半ではトータルステーションを用いた「トラバース測量」の体験を行いました。
当日は爽やかな好天に恵まれ、児童たちは初めての本格的な測量体験に興味津々! みんな元気いっぱい楽しんでいる様子でした。その上、歩測体験でのベスト記録はなんと誤差わずか1cm! トラバース測量でも、2つの班では札樽若力会のメンバーがあらかじめ計測した値とわずか3mmの差しかなく、プロ顔負けの大変すばらしい結果が続出しました。
その後、札樽若力会より寄贈された、中心に校章と十字を刻んだ記念石標において、GNSS測量の説明を行いました。
体験学習の最後に、トラバース測量で全部の班が計測した点をつなぐと、グラウンドには大きな北海道の形が浮かび上がり、児童からは驚きと歓声がわき上がりました。

国土地理院では、今後も測量業界などの関係者と連携して、学校において測量・地図の重要性を「伝える」取組を発展させていきたいと考えています。


北海道地方測量部による地図と測量の説明


歩測による距離の測定


トラバース測量に挑戦


描かれた北海道の形の中で記念撮影

北海道地方測量部は、北海道開発局、北海道及び鵡川・沙流川流域の市町村の主催で開催された「鵡川・沙流川合同総合水防演習」に参加しました。
本演習は、洪水・土砂災害などの災害に備え、広域的な防災関係機関の密接な連携と水防技術の向上及び水防意識の高揚を図ると共に、水防に対する地域住民の理解と協力を深めることを目的に、様々な訓練等が行われました。訓練は、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震を踏まえて、むかわ町で震度7の地震が発生したと想定し、河川の巡視、救助訓練等の実演などが実施されました。また、訓練以外では、会場の特設スペースでの特殊車両の展示、参加機関による災害をテーマとした展示が行われました。


演習の様子


特殊車両の展示


地理院ブース内の様子

北海道地方測量部と札樽地区測量設計協会、札樽若力会は、令和元年5月30日(木)に札幌市北区の北海道札幌工業高等学校において、最新測量機器を用いた校内実習を主な内容とする体験授業を開催しました。
この体験授業は、測量業への就業意識向上と担い手の確保に向け、土木技術を学ぶ生徒達に測量の仕事をPRする機会として、平成27年度からこれまで3回実施しており、今回が4回目となります。今年は、同校土木科3年生72名が参加して行われました。

午前中の実習では、校庭でGNSS測量機によるネットワーク型RTK測量体験、トータルステーションによる観測の実習などを行いました。また、地上レーザスキャナ、MMS(移動計測車両による測量システム)等による3次元測量データ取得についてのデモも行われました。
午後は体育館に移動して、UAV(ドローン)の操縦体験を行いました。生徒の皆さんにとって、実際の測量現場で利用されている機体の操作は初めての体験でしたが、普段からゲームなどで慣れているのか? みんな巧みにコントローラーを操って、上手に目標地点まで飛行させていたのが印象的でした。
その後座学で、北海道地方測量部から国土地理院の概要、災害への対応や自然災害伝承碑の地図化など最近の取組について説明しました。

当日は好天に恵まれ、初夏らしいさわやかな日差しの中、参加した生徒たちは最新の測量技術に大いに関心を持って実習に取り組んでいたようでした。

今回の体験授業が生徒の皆さんの将来の職業を考える際の参考になれば幸いです。国土地理院では、今後も測量業界などの関係者と連携して、学校において測量・地図の重要性を「伝える」取組を発展させていきたいと考えています。


ネットワーク型RTK測量体験


トータルステーションによる観測


UAV(ドローン)の操縦体験


UAV搭載カメラで記念撮影


北海道地方測量部による説明

 

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