2010年2月27日チリ中部沿岸の地震に伴う地殻変動
合成開口レーダー(SAR)解析による地殻変動作成:2010年3月12日 更新:2010年3月12日 English version of this page ScanSARデータを用いた干渉解析 2月27日午前3時34分(日本時間27日午後3時34分)に南米チリ中部沿岸で大規模な地震(マグニチュード8.8)が発生しました。本地震に伴う地殻変動域は非常に広大であることが予想され、通常運用されている高分解能(Fine Beam)モードでは、変動域全体の撮像にかなりの日数を要します。
地球観測衛星 「だいち」(ALOS)には、高分解能モードの約5倍の観測幅(約350km)を一度に観測することが可能な、ScanSARと呼ばれる広観測域モードがあります。より迅速な地殻変動域の全容把握には、ScanSARによる地殻変動観測が有用です。しかしながら、従来の技術では干渉処理が困難でした。 今回、地震後においてScanSARモードでの撮像が実施されたことを受けて、ScanSARデータを用いた干渉処理技術を開発し、干渉画像(暫定)の作成に成功しました。 ※ 観測条件が良ければ、ScanSAR同士の干渉処理により、東西約350kmにわたる広域の干渉画像を一度に得ることができます。
分析に使用した人工衛星 と センサー日本の地球観測衛星 「だいち」(ALOS)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR)
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問い合わせ先地殻変動研究室 担当者
室長 飛田 幹男(TOBITA Mikio) 研究官 小林 知勝(KOBAYASHI Tomokazu) 029-864-6156 ![]() |