近年の災害ダイジェスト版

災害種別ごとの実例

1.背景

ここでは近年発生した主だった災害で、国土地理院が災害対応で得た主な資料をまとめました。国土地理院に資料がないものは具体の災害でリンクを張っていません。被災状況については理科年表、気象庁HP 等を参考にしました。具体には参考にある各表の一番下をご覧ください。詳細については下部にある表をご覧ください。
国土地理院がまとめた主な資料を見たい方は「2.具体の災害」から見たい災害名をクリックしてください。

2.具体の災害

(1)地震動による災害

(2)津波による災害

(3)風・水による災害

(4)火山による災害

3.参考 各災害の詳細データ

(1)地震動による災害

災害名 発災日 主な被災
地域
震央 マグニ
チュード
震度 被災概要 被害者数
倒壊建物数等
阪神・淡路大地震 1995年1月17日
平成7年1月17日
兵庫県南部 34.6°N
135.0°E
M7.3 淡路島一部、神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市:震度7
洲本:震度6
活断層の活動によるいわゆる直下型地震。多くの木造家屋、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの建物のほか、高速道路、新幹線を含む鉄道線路なども崩壊した。早朝であったため、死者の多くは家屋の倒壊と火災によるもの。 死者6433人、不明者3人、負傷者43792人以上
住家全壊104906 半壊144274、全・半焼7132
新潟県中越地震 2004年10月23日
平成16年10月23日
新潟県中越地方 37.3°N
138.9°E
M6.8 川口町で震度7 「新潟―神戸ひずみ集中帯」に属する活褶曲帯で発生した逆断層型(深さ13Km)。規模の大きな余震が多数発生(M6以上4余震)して被害を助長 死者68人、負傷者4805人
住家全壊3175 半壊13810
熊本地震 2016年4月14,16日
平成28年4月14、16日
熊本地方 1回目
32.7°N
130.8°E
2回目
32.8°N
130.8°E
M6.5



M7.3
最大震度7(熊本県益城町2回・西原村) 右横ずれ断層型地殻内地震(深さ12Km。布田川および日奈久断層帯で発生。長さ30Km 以上の領域で地表地震断層が現れた。 死者50人(ほかに関連死223)、負傷者2809人
住家全壊8667・半壊34719(2019年4月現在)
北海道胆振東部地震 2018年9月6日
平成30年9月6日
北海道胆振地方中東部 42.7°N
142.0°E
M6.7 震度7(北海道厚真町) 逆断層型の深い地殻内地震(深さ37Km)。浅いところからでた強い地震動による地すべりと火力発電所停止(全道停電) 死者43人、負傷者782
住家全壊469・半壊1660
(2019年4月現在)
理科年表2020を一部編集

(2)津波による災害

災害名 発災日 主な被災地域 震央 マグニチュード 震度 被災状況 被害者数
倒壊建物数等
北海道南西沖地震 1993年7月12日
平成5年7月12日
奥尻島 42.8°N
139.2°E
M7.8 記載なし 地震に加えて津波による被害が大きく、特に地震後間もなく津波に襲われた奥尻島の被害は甚大で、島南端の青苗地区は火災もあって壊滅状態、夜10時すぎの闇のなかで多くの人命、家屋等が失われた。津波の高さは青苗の市街地で10mを越えたところがある。 死者202人、不明者28人、負傷者323人
東北地方太平洋沖地震 2011年3月11日
平成23年3月11日
東北地方太平洋沿岸 38.1°N
142.9°E
M9.0 最大震度7(宮城県栗原市)
6強 宮城県13市町村、福島線11市町村、茨城県8市、栃木県5市町村
日本海溝沿いの沈み込みの大部分、三陸沖から茨城県沖までのプレート境界を震源域とする。逆断層型超巨大地震(深さ24Km )。3月9日にM7.3 (Mw7.4) の前震、震源域内や付近の余震・誘発地震はM7.0以上が6回、M5.0以上が97回(余震・誘発地震を一部含む;2019年3月現在)。死者の90%以上が水死で原発事故を含む被害の多くは巨大津波(現地調査によれば最大約40m)によるもの。揺れによる被害は津波に比べて大きくなかった。この領域では未知の規模で、869年貞観の三陸沖地震と1896年三陸沖地震級の津波地震が併せて襲来したと考えられる 死者19689人、不明者2563人、負傷者6233人
住家全壊121995、半壊282939
(余震・誘発地震を一部含む;2019年3月現在)
理科年表2020を一部編集

(3)風・水による災害

発災日 災害名 主な被災地域 主な気象情報 被災状況 被害者数
倒壊建物数等
2018年6月28日~7月8日 平成30年7月豪雨 特に西日本 7 月6 日 高知県本山町本山(モトヤマ) 510.5 mm 平成30 年6 月28 日以降、華中から日本海を通って北日本に停滞していた前線は7 月4 日にかけ北海道付近に北上した後、7 月5 日には西日本まで南下してその後停滞した。また、6 月29 日に日本の南で発生した台風第7 号は東シナ海を北上し、対馬海峡付近で進路を北東に変えた後、7 月4 日15 時に日本海で温帯低気圧に変わった。前線や台風第7 号の影響により、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。 死者・不明者245人、負傷者466人
住家全・半壊・一部損失22214, 住家の床上・床下浸水28510、耕地流出・埋没・冠水21168ha、船舶沈没・流出・破損86隻
2020年7月~ 令和2年7月豪雨 特に九州地方 24時間降水量
熊本県球磨村455ミリ(7月4日9時50分まで)
気象概要(気象庁情報:7月18日11:00現在)前線は東シナ海から屋久島付近を通って伊豆諸島へのび、停滞。全国的に大気の状態が非常に不安定となり、局地的に非常に激しい雨が降った。 7月18日12時現在 消防庁情報
死者・心肺停止78人、不明者7人、負傷者23人 住家被害全壊585 半壊139 一部損壊338 床上浸水7510 床下浸水7153
一部編集:理科年表2020、気象庁HP 全国災害時気象概況 平成30年(2018年) [pdf形式:6.6MB] 内閣府防災情報のページ令和2年7月豪雨による被害状況等について(7月18日12:00現在)(PDF形式1.03MB)

(4)火山による災害

発災日 災害名 主な被災地域 噴火の状況 被災状況 被害者数等
1990~1996年 雲仙岳噴火 雲仙普賢岳周辺 1990年7月4日より微動を観測。11 月17 日噴火、1991年2 月12 日屏風岩火口噴火。3~5 月地獄跡火口と屏風岩火口で頻繁に小噴火。 1990(平成2)年11月17日、普賢岳山頂東側の地獄跡火口及び九十九島火口で水蒸気噴火が発生、翌年溶岩ドームが出現して成長、火砕流を頻発した。 死者・行方不明者44人
2000~2002年 三宅島噴火 三宅島 2000年6月26日三宅島島内で地震活動が始まる。7月8日に山頂で噴火、山頂部が陥没、約2500年ぶりとなるカルデラを形成する噴火活動となった。 2000年8月10、18、29日に規模の大きな噴火があり、18日の噴火は山麓まで噴石を降下、29日は低温の火砕流が海まで達し、雨による泥流が頻発した。9月初めに全島避難。噴火は9月まで続き、その後は山頂火口からの多量の火山ガス放出活動に移行。一時は5万トン/日を超す二酸化硫黄放出量。 全住民島外避難
2013~15,17,18年
平成25~27,29,30
年
西ノ島噴火 西ノ島 噴火状況:2013~15年 2013年11月海底噴火、新島発見 12月新島は旧島につながる。以降噴火が継続、2015年11月以降は噴火が確認されていない。12月22日時点の島の面積は約2.67Km 2017年4月噴火確認、8月噴火停止 6月時点の面積は2.91Km 2018年7月再噴火確認 被害は確認されていない
一部編集:理科年表2020及び気象庁日本活火山総覧(第4版)、気象庁全国の活火山の活動履歴