2025年3月28日ミャンマーの地震に伴う地殻変動
作成:2025年4月2日、更新:2025年4月15日English version of this page
概要2025年3月28日15時20分(JST)(2025年3月28日6時20分(UTC))にミャンマーでM7.7(米国地質調査所:USGS)の地震が発生しました。JAXAの陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用して画像の解析を行いました。得られた結果は以下のとおりです。
解析に使用したSARデータ (ALOS-2/PALSAR-2)
※1 W:広域観測(Wide) (参考:ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA)) 解析結果
図1.SAR撮像領域 [PNG: 3MB] 図2.ピクセルオフセット法(アジマス方向)の結果 (Pair 1: 2025-02-16_2025-03-30) [PNG: 2MB]。 図3.ピクセルオフセット法(レンジ方向)の結果 (Pair 1: 2025-02-16_2025-03-30) [PNG: 2MB]。
図4.SAR干渉解析の結果 (Pair 2: 2025-02-11_2025-04-08)。震央は米国地質調査所ウェブサイトより。断層線はStyron et al. (2020)より。 [PNG: 2MB] 解析:国土地理院原初データ所有:JAXA
本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。 地震概要
解析に使用した人工衛星JAXAの陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2)
このページの内容・画像を引用・転載される方へ本ウェブサイトで公開している情報(画像、図表、文字等)を利用する際は、国土地理院コンテンツ利用規約に従いご利用ください。
(研究成果利用状況の把握のため、引用先・転載先をお知らせいただければ幸甚です。) 問い合わせ先室長 宗包 浩志(MUNEKANE Hiroshi) 029-864-6925
![]() 用語集右横ずれ:断層に対してある一方の岩盤の上に立つとき、向かい側の岩盤が右向きにずれる動きを指す。
ピクセルオフセット:2枚のSAR強度画像の精密な位置合わせにより、局所的な地表変位を計測する解析手法。 (参考ウェブサイト:https://www.gsi.go.jp/cais/pixel_offset.html) アジマス方向:人工衛星が進行する方向。図2右の矢印が示すとおりに、おおむね南北方向を指す。 レンジ方向:人工衛星が電波を照射する方向。人工衛星は電波を地面に向けて斜め下方向に照射するため、図3右の矢印(電波照射方向)が示すとおりに、おおむね東西方向と上下方向を指す。 更新履歴4月4日 図中の地震発生の日時を修正しました。
4月15日 図4を追加しました。 |