最終更新日:2022年11月4日

採用担当Facebookアーカイブス ~地方測量部等~

(全10回)日本各地で働く地理院職員

全国10都市にある出先機関(地方測量部・支所)で働く地理院職員の、普段の業務や生活について紹介します。
記事を通じて、日本各地を巡ってみましょう!

(第1回)九州地方測量部 清水さん

2022年7月8日公開→Facebookで見る
記念すべき第1回は、九州地方測量部からお届けします。
九州地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/kyusyu/index.html
所在地 → 福岡県福岡市博多区博多駅東2-11-1 福岡合同庁舎5階
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平成27年度採用の清水です。
令和3年度4月から福岡市の九州地方測量部(以下、九州地測)に配属となり、国土地理院の地図(電子国土基本図(地図情報)(※1))の修正作業を主に行っています。

<生活スタイル>
九州地測配属になると、大半の人がJRあるいは地下鉄等で一大ターミナル博多駅を経由して通勤し、大変都会的な暮らしができます。 駅のホームには昼夜問わず数多の特急列車が往来することから、鉄道が好きな人にとっては贅沢な環境かもしれません。 本院(茨城県つくば市)配属時には田園風景を横目に自転車通勤をしていたため、それとはあまりに対照的(混雑のない自転車通勤もストレスフリーで魅力的)ですが、 そのコントラストを味わえるのも地方配属のよいところの一つです。

<現在の主な業務>
西九州新幹線(令和4年9月23日開業予定)に関する地図修正作業を行っています。 当該路線の管理者から提供いただいた図面をもとに修正する中で、不明な点等があれば実際に現地に行って確認し、より現況に即した地図になるよう努めています。 このように、注目度の高い道路や鉄道、建物を扱う際は、特にやりがい(とともに責任)を感じますし、そもそも自らの手で地図を描けるという点は入省前から憧れていた部分なので、 感慨深いものがあります。

<その他業務>
これまで携わったものの一例です。
・登山道調査のために山に登る
・国土地理院出前講座の一環で小学生に授業をする
・自然災害伝承碑(※2)について現地調査及び自治体職員に普及啓発する
・三角点の適切な保持作業の補助として標石等の撤去をする
地測は例えて言えば地理院の縮図で、様々な業務に携わる機会があり、部署を横断して経験を積むことができます。

※1 電子国土基本図(地図情報) → https://www.gsi.go.jp/kibanjoho/mapinfo_what.html
※2 自然災害伝承碑 → https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

写真1 これから登山道調査のために阿蘇山を登ります(筆者左)。

写真2 出前講座で電子基準点について小学生に説明しています。

写真3 休日には、今まで気になっていたものの遠方のため行けずにいた九州各地の街を訪れたりもします(写真は別府市街と高崎山)。

写真4 空港が街なかにあるため、福岡市では日常生活の中で飛行機が物理的に間近に見られます。

 

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(第2回)関東地方測量部 酒井さん

2022年7月15日公開→Facebookで見る
第2回は、関東地方測量部からお届けします。
関東地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/kanto/index.html
所在地 → 東京都千代田区九段南1-1-15 九段第二合同庁舎
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こんにちは。関東地方測量部の酒井(平成30年度採用)です。
私は東京都千代田区にある関東地方測量部で管内(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県)の電子国土基本図(地図情報)の修正に関する業務を行っています。 他の地方測量部よりも管内の都県数が多く、更新対象の地物も多いので赴任当初はその量に驚きましたが、 1年が経過した今では慣れて以前よりはスピード感を意識して業務に取り組むことが出来るようになりました。

普段は業務のほとんどの時間を地図の修正や点検に費やしていて、利用者の声を聞くことはないのですが、 イベントの際に一般の方から地理院地図をいつも見ていると言っていただいたり、地図修正の資料をいただいた施設の管理者の方に地図更新を喜んでいただけたりした時にやりがいを感じます。

東京で働くようになってから本院(茨城県つくば市)にいた頃と比べてよく歩くようになりました。 昼休みに職場から少し歩くだけで神保町、大手町、竹橋、飯田橋など、職場周辺とは雰囲気の違う町並みを味わうことができます。 都会的な町並みだけではなく自然もあります。関東地方測量部のすぐそばにある北の丸公園まで歩けば季節を味わうことができます。

せっかくの地方測量部での勤務、これからも楽しんでいきたいです!

写真1 現地調査での座標取得(図面や空中写真では足りない情報は現地に行って収集します)

写真2 北の丸公園の桜

 

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(第3回)四国地方測量部 槇原さん

2022年7月22日公開→Facebookで見る
第3回は、四国地方測量部からお届けします。
四国地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/sikoku/index.html
所在地 → 香川県高松市サンポート3番33号 高松サンポート合同庁舎(南館5階)
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こんにちは。四国地方測量部の槇原(平成30年度、一般職農業農村工学採用)です。
私は令和3年4月から香川県高松市にある四国地方測量部(以下「四国地測」という。)に配属され、主に四国管内(香川県、徳島県、愛媛県、高知県)の電子国土基本図(地図情報)(※1)の更新業務を行っています。

〇普段の生活スタイルについて
四国地測が入居している高松サンポート合同庁舎は瀬戸内海のすぐそばにあります。毎日海を眺めながら自転車で通勤しています。
高松港や玉藻公園(髙松城跡)などが徒歩圏内にあるため、珍しい船が寄港したときや桜の季節になると、休憩時間にオフィスを抜け出し、気分転換に出かけたりしています。

〇日ごろの業務について
新たに建設された道路や公共施設などについて、道路管理者から収集した図面データを基にパソコンで電子国土基本図(地図情報)を修正しています。図面データだけでは不明な箇所があったときや現地での測量が必要となった際には、実際に現地での作業を行います。作業の合間に、その地域の自然・文化に触れ、美味しいごはんを食べることも楽しみのひとつです。
また、四国地測では、測量業務、測量標の維持管理、出前授業、災害対応など幅広い業務を10名程度の職員で行っているため、様々な業務にもチャレンジできる環境にあります。
実際に私も、高等学校での測量・地図学習会で講義を担当し、他にも基準点の現況調査や標石の撤去作業の補助などといった業務にも携わりました。

〇休日の過ごし方について
美味しいうどん屋を探すとともに、四国の美しい自然の中でキャンプをしながら過ごすことがマイブームです。また、今年は3年ぶりに瀬戸内国際芸術祭(※2)が瀬戸内海の島々を舞台に開催されています。この機会に、瀬戸内海の離島を巡って新たな魅力を発見したいと思っています。

※1 電子国土基本図(地図情報) → https://www.gsi.go.jp/kibanjoho/mapinfo_what.html
※2 瀬戸内国際芸術祭 → https://setouchi-artfest.jp/

写真[1] 測量・地図学習会で高校生に講義をしている様子です。

写真[2] 基準点の現況調査のため、西赤石山(愛媛県新居浜市)へ登頂した際の疲れた顔です。

写真[3] 執務室で電子国土基本図(地図情報)の更新作業を行っています。

写真[4] とある休日の一枚です。四国には自然豊かなキャンプ場が多いです。

 

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(第4回)北陸地方測量部 上村さん

2022年8月19日公開→Facebookで見る
第4回は、北陸地方測量部からお届けします。
北陸地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/hokuriku/index.html
所在地 → 富山県富山市牛島新町11の7 富山合同庁舎5階
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こんにちは、北陸地方測量部の上村(平成29年採用・一般職大卒土木)です。
富山市に所在する当部は北陸地方(新潟・富山・石川・福井)を管轄しており、私は令和3年4月から管内の電子国土基本図の更新業務(※)を担当しております。
具体的には、道路や公共施設の更新があった際に、自治体等の管理者からご提供いただいた図面を基に国土地理院の地図の修正を行うというものです。

北陸新幹線の金沢~敦賀間延伸を令和5年度末に控え、北陸地方は更なる変化の時を迎えています。橋梁やトンネル等の土木構造物の整備が進み、沿線の街も道路等が整備され新たな表情を見せている中、 こうした情報をリアルタイムで追いかけて地図に落とし込んでいく作業は、人生で二度と出会えるかどうかの得がたい経験となっています。

当部から徒歩5分の富山駅前も近年、大型商業施設のオープンやターミナルの整備等が進み、昨年の着任時と比較してもその様相は一変しています。 この駅前で大抵の用事は済んでしまうほどに便利ではありますが、バスや路面電車といった交通網も発達しており、富山市内各所へのアクセスも良好です。

富山市の他にも、蜃気楼とローカルな水族館で有名な魚津市、寒ブリのメッカである氷見市、アニメ産業でも知られる南砺市など、特色ある街が点在するのが富山県の特徴です。 海の幸にも山の幸にも恵まれた食の豊かな土地でもあるので、名所とグルメを求めて県内各所へ出かけるのが休日の楽しみの一つになっています。

さらに、地方測量部の業務の大きな特徴として、基準点や道路等の現況調査のために管内各地へ赴きます。管内は東西に非常に長いため、行く先々でバラエティに富んだ自然や街並みに触れることができます。 業務でも生活でも、つくばの本院では中々体験することのない様々な出会いがあり、充実した日々を過ごしています。

※1 電子国土基本図の更新についてはこちら → https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_tokushu2.html#20190419

春 桜と立山連峰(富山)
世界一美しいとされる(?)某コーヒーショップでも有名な富岩運河環水公園からの眺め。四季折々の表情を楽しめる富山市のオアシスです。

夏 柏崎験潮場(新潟)
潮位の連続観測を行う験潮場での測量も地方測量部の業務の一つです。柏崎験潮場は日本海に突き出た小島にあり、晴れた日には海と空の青がどこまでも広がっていきます。

秋 欅平の紅葉(富山)
景勝地黒部渓谷の中でも、「トロッコ列車」の終着点として知られるのが欅平。谷間を染め上げる紅葉と心身安らぐ温泉が迎えてくれます。

冬 寒波に凍える恐竜像(福井)
冬の北陸は街中でも積雪で道路が埋まってしまい、対策は欠かせません。道路に沿って至る所に張り巡らされた消雪パイプが、正に足元から生活を支えてくれています。

 

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(第5回)中部地方測量部 小牟禮さん

2022年8月26日公開→Facebookで見る
第5回は、中部地方測量部からお届けします。
中部地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/chubu/index.html
所在地 → 名古屋市中区三の丸2-5-1 名古屋合同庁舎第2号館3階
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こんにちは。中部地方測量部の小牟禮(こむれ)です。
今年の春に茨城県つくば市の本院から名古屋に赴任しました。はじめての名古屋生活ですが…とても蒸し暑い!40度近い世界をこれまでに体験したことがありませんでした。まだまだ名古屋の暑さに慣れるのは時間がかかりそうです…。

もちろん大変なことばかりではありません。名古屋の良いところは名物グルメが多いこと。最近は毎週金曜日に早起きしてモーニングで一息ついてから仕事に向かうのが日課になりました。また、中部地方測量部は名古屋市の官庁街の中にあり、 すぐ近くには愛知県庁と名古屋市役所があります。市役所の食堂のメニューにはきしめんや味噌カツがあり、気軽に名古屋めしを楽しめるのが魅力です(写真[1])。

さて、私の中部地方測量部での仕事内容は、中部管内(愛知・岐阜・三重・静岡)の地図更新のためのデータ作成です。新しい道路や建物の設計図を管理者から提供いただき、それを基に現行の地図に整合するように新規のデータを入れ込んでいきます。 机上において設計図からどうしても判断できない箇所は、実際に現地に赴き、確認作業を行います(写真[2])。
先月は岐阜県の世界遺産白川郷にある道路の現地確認と、地図修正に使用する設計図に座標を付与するための簡単な測量作業を行いました。まさに観光地の中での作業なので、観光客から怪しまれないように気を配りました(笑)。
また、地方測量部では自然災害伝承碑の現地調査も行っており、先日は三重県鳥羽市の離島である答志島の自然災害伝承碑を調査しました。中部管内には離島がほとんど無いため、かなり貴重な島旅になりました(写真[3])。

このように普段の室内での業務に加え、屋外での現地調査の機会もあるため、良い気分転換になる点が私にとっての地方測量部の魅力です。 業務で新しい道路の開通や建物開業情報を収集する際には、自治体のホームページやSNS、新聞など幅広くアンテナを張っています。そのため、中部管内の地理や話題に詳しくなることができます。今度の休日はここに行ってみようかな…と興味をそそられることもしばしばあります。 休日といえば、趣味の登山を楽しんでいます。つくばの本院にいた時にはなかなか気軽にアクセスできなかった、中央・南アルプスの山々に登ることができるようになりました(写真[4])。

地方測量部では、仕事内容においても日常生活においても、本院にはない魅力がたくさんあります。地方という環境で現場の作業に携わる経験は、今後の地理院人生において貴重な経験です。地理院に入省した際には、ぜひ積極的に地方測量部での勤務を希望してみてはいかがでしょうか。

写真[1]:【魅力的な名古屋名物】



写真[2]:【地図が修正されるまでの過程】

写真[3]:【地測での現地作業】

写真[4]:【趣味の登山】

 

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(第6回)沖縄支所 石原さん

2022年9月21日公開→Facebookで見る
第6回は、沖縄支所からお届けします。
沖縄支所について → https://www.gsi.go.jp/okinawa/index.html
所在地 → 沖縄県那覇市樋川1丁目15番15号 那覇第一地方合同庁舎(西棟4階)
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ハイサイ!(訳:こんにちは)沖縄支所総務係の石原です。
平成30年度に事務官で採用されました。沖縄支所には令和3年度から配属され、今年で2年目です。私からは、1)業務・職場について、2)プライベートの過ごし方、の二点について、お話しさせていただきます。

1)業務・職場について
私は、契約業務や会計業務、物品の管理、測量法関連業務(管内の地図、空中写真の複製・使用承認申請の事務)等を担当しております。
私にとって地方への転勤は初めてのことで、配属された当初は、地方の出先機関での事務処理手続きを覚えることから始める必要があり、慣れるまでは苦労しました。 しかし、1年たった現在は、職場の方の助け等もあり、少しずつですが、仕事の要領もつかめてきました。
職場は風通しの良い雰囲気でとても会話しやすく、沖縄での友人がいない自分にとっては、欠かせないコミュニティです。
配属されてからの業務で一番印象に残っていることは、地図、空中写真の複製・使用承認申請の手続きについて説明をするため、日本最西端の与那国島に出張に行ったことです。 本院で勤務していた時はこのような出張を経験していなかったので、仕事に対して緊張していた一方で、初めての離島出張にワクワクしました。

2)プライベートの過ごし方
平日の仕事終わりは、専ら那覇市内で季節の植物を探しに散策したり、公園で猫と遊んだりしています。(那覇市内は野良猫が多いです。かわいいけれど、無責任に餌を与えるのはNGです。)休日は、自転車で出かけていることが多いです。 ダムや世界遺産等の名所のほか、うるま市の闘牛や琉球ドラゴンプロレスの興行などにも行きました。今後も沖縄で過ごせる時間を有効に活用し、色々と経験していきたいと思います。

個人的なお話でしたが、国土地理院での採用に興味を持っている方の参考になれば幸いです。就活は大変だと思いますが、希望の所目指してチバリヨー!(訳:頑張れ)

写真1:地図の複製・使用承認申請の手続きについて説明中(与那国町役場)

写真2:休日の外出その壱(久米島・具志川城跡前)

写真3:休日の外出その弐(南城市・知念岬)

写真4:公園の野良猫(背景の建物:沖縄支所が入居している合同庁舎)

写真5:沖縄で美味しかったもの(左上:ゆし豆腐そば(今帰仁村)、右上:KingTacosのタコライス(金武町) 左下:島豆腐の麻婆豆腐(那覇市) 右下:チーイリチャー(金武町))

 

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(第7回)中国地方測量部 小柳さん

2022年9月30日公開→Facebookで見る
第7回は、中国地方測量部からお届けします。
中国地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/chugoku/index.html
所在地 → 広島県広島市中区上八丁堀6番30号 広島合同庁舎2号館7階
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こんにちは。中国地方測量部の小柳(平成30年採用)です。

(日々の業務)
みなさんは新しい道路や鉄道が開通するとき、わくわくされた経験はないでしょうか。そんな工事の前に行うことは何でしょう...ずばり測量です! もし正しく測量をしないと、例えば、せっかく橋を架けようとしたのに両端の道路と高さが合わない、といったことになりかねません。 地方測量部では公共測量(注)の精度が全国一律の基準で確保されるように、測量を行う国の機関や自治体への技術的な助言を行っています。 責任の重い仕事ではありますが、社会との距離が近いのが地方測量部の特徴です。地方測量部に届く問い合わせは日々様々です。 測量に関する技術相談、地形図の見方、地名、山の標高など。まだまだ対応に苦労することもありますが、国土地理院の業務への理解がより深まったと感じています。

(広島について)
ところで、異動で広島に来て個人的に驚いたのが水のおいしさです。市内を流れる一級河川の太田川は、100万都市の街中とは思えないほど透き通っています。 上流には、清流の主とも呼ばれる希少動物のオオサンショウウオが生息しているそうです。車で1時間も走れば大自然の中! そんなこともあって中国地測にはキャンプブームが到来しています。せっかくの地測配属、私生活も大いに楽しんでいきたいと思います。

(注)国又は地方公共団体がその費用の一部又は全部を負担して行う測量を「公共測量」といいます。

執務風景

週末に行った「三段峡」。市内から車で1時間半ほどです。

 

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(第8回)東北地方測量部 出戸さん

2022年10月7日公開→Facebookで見る
第8回は、東北地方測量部からお届けします。
東北地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/tohoku/index.html
所在地 → 仙台市宮城野区五輪1-3-15 仙台第三合同庁舎9階
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こんにちは。東北地方測量部の出戸(平成26年度、一般職土木採用)です。
実は私の出身は中国地方の岡山県で、これまで東北はあまり訪れたことがない土地でした。しかし、「さまざまな地域での生活を経験し、視野を広げてみたい!」という思いと、 「20代が、勝負。」というリクサポ記事(※1)を読んだことをきっかけに、本院(つくば市)を離れ、地方測量部等への転勤を考えるようになりました。 このことを人事面談の際に上司に伝えたところ希望が通り、29歳の時に東北地方測量部(仙台市)に異動となりました。

東北地方の暮らしは初めてで、土地の気候に少し心配もありましたが、職場のある仙台市は、夏は涼しく、冬もさほど寒くないので、とても過ごしやすいです。 冬には雪が積もる日もありますが、日常生活に困るほどではありません。職場までは自転車で通勤をしており、途中大きな公園(榴ヶ岡公園)の近くを通るため、 桜、新緑、紅葉、雪化粧と、四季を存分に楽しんでいます。

東北地方測量部での業務は、主に、東北地方6県で実施される公共測量(国や公共団体が行う測量)に関して測量法に基づく諸手続きを担当しています。 例えば、測量計画機関から提出された公共測量の実施計画に対して「技術的な指導・助言」を行ったり、実施された測量の品質が確保されているか「審査」を行ったりしています。

なお、東北地方測量部では公共測量以外の業務もいろいろあります。その中で普及・啓発事業の一環として、今年、仙台市で行われた「測量の日」関連行事のイベントでは、 一般の方に地図記号をわかりやすく紹介する「地図記号クイズ」を担当しました。参加者に地図記号がどんな地物を示すか問題を出していくのですが、 風車や老人ホームなどの比較的に新しく制定された地図記号の問題では、学校で習った子供たちが元気よく答える一方で、習わなかった保護者が感心する場面がとても印象的でした。

子供といえば、私事ですが今年春に息子が誕生しました。育児休業や配偶者出産休暇などの制度を使って合計1か月以上休みを取りましたが、 仕事の調整や子育て制度に関する相談など周囲から多くのフォローをいただきました。(育児中の休暇・休業制度の詳細については、※2のリクサポ記事をご覧ください。)

最後に、この記事を読んでいる方の中には転勤に対して不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。以前の私もそうでした。しかし、全く異なる業務を行うことや、今まで縁のなかった土地の方々と仲良くなったり、さまざまな観光地やグルメを楽しんだり等の経験は、私にとって非常に大きな財産となっています。 皆様も、様々な場所で多くのことを経験してみてはいかがでしょうか?

※1 【職員紹介:事務系】プロ意識 ~それは完璧という意味ではなくて~
https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_tokushu.html#20170821
※2 【WLB紹介】子育ての味方!産前・産後休暇、育児休業制度とは?
https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_wlb.html#kosodate

「測量の日」イベントでのひとコマ。地図記号を出した瞬間に子供達の手が上がり、大盛況でした。参加者の中から将来、国土地理院の職員になる子が出てきたらうれしいですね。

仙台市にある榴ヶ岡(つつじがおか)公園での1枚。ここは桜の名所で、春には輝かんばかりの桜が咲き誇ります。※右奥に見える白い建物の9階に東北地方測量部があります。

将棋の駒で有名な山形県天童市での1枚。歩道に詰将棋が描かれています。天童市では今年4月、3年ぶりに人間将棋というイベントが開催されました。今年は藤井聡太竜王が対局されると聞いて、私も一般参加の申込みをしましたが、あっけなく抽選に外れてしまいました・・・

宮城県の郷土料理の一つ「はらこ飯」。煮上げたサケ、サケの煮汁で炊いた米、煮汁にくぐらせたイクラを盛り付けた料理です。とても気に入り、自宅で作った時は私1人で3人分ほど平らげてしまったこともあります(笑) 基本的には秋しか食べられないので、毎年秋が楽しみです!

 

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(第9回)北海道地方測量部 柴田さん

2022年10月14日公開→Facebookで見る
第9回は、北海道地方測量部からお届けします。
北海道地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/hokkaido/index.html
所在地 → 札幌市北区北8条西2丁目1-1 札幌第1合同庁舎10階
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この記事を御覧いただきありがとうございます。北海道地方測量部の柴田(平成30年度、一般職土木区分採用)と申します。
私は今年の4月から北海道札幌市にある北海道地方測量部へ異動となり、北海道内の電子国土基本図(地図情報)の修正業務に携わっております。

<業務について>
今回も地図の修正作業担当者による執筆となるため、基本的な業務内容はこれまでの執筆者と同様ではありますが、 私の主な作業は「地図修正を行うための資料・情報の収集」と「修正された地図の点検」という点が少し異なっています。
北海道に異動となる前は主に既存の地図データを紙の地図や別の縮尺の地図に加工・編集する業務に従事していたのですが、異動後はその基となる地図データの修正に関する業務となったため、 修正の基となる道路や建物等の工事図面を見ることが多くなりました。ただ、こうした図面には様々な線が引いてあることから、 異動直後は地図上に落とし込むべき線がどれなのかを判断することに時間がかかってしまい、それに対してもどかしい思いをしていました。 それでも、最近では少しずつスムーズに図面を見ることができるようになっていることに自分の成長を感じ、 また、そうして点検した道路や建物が実際に地図上に反映されることにやりがいを感じています。

<普段の生活>
職場から帰る途中に、テレビ塔や時計台といった北海道に来る前から名前をよく聞いていた名所を見ることができるので、毎日ちょっとした観光気分になることができます。 休日も札幌中心部から自転車を少し走らせれば、私がイメージしていた「北海道」という景色を簡単に見ることができるので、週末の度に自転車散歩をしてしまいます。
また、本州ではあまり見かけなかった美味しい食材や食べ物が安く手軽に購入できることがとても楽しいですね。山わさびやラワンぶき、カンロといった聞き慣れないものから、 ホッケやアスパラガス、メロン、ジンギスカン(味付き)といった有名どころを色々と食べてきました。北海道に引っ越して春~夏の4か月間だけでこのような状況なので、 秋~冬にはどのような食べ物に出会えるのかが今から楽しみです。

北海道へ転勤することとなった時は初めての土地ということもあって色々と不安を覚えましたが、住めば都(いや、本当に都会ですね)で、 本院(茨城県つくば市)で勤務しているときにはできないようなことを多く体験しています。これからも北海道の大地で仕事もプライベートも充実させていきたいと思っています。

出張に同行した係員が、実際の地形と地図とを現地で比較しているところです。

有名なスポットを仕事後にも気軽に見ることができます。

自転車で少し札幌中心部を離れると、広々とした景色が広がります。

北海道に来てから、魚をよく食べるようになりました。

 

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(第10回)近畿地方測量部 黒川さん

2022年11月4日公開→Facebookで見る
最終回となる第10回は、近畿地方測量部からお届けします。
近畿地方測量部について → https://www.gsi.go.jp/kinki/index.html
所在地 → 大阪市中央区大手前4-1-76 大阪合同庁舎第4号館
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こんにちは!入省4年目の黒川(平成31年度採用・一般職事務官)です。
私は入省して茨城県にある国土地理院本院の総務課に2年勤務し、昨年(令和3年)の4月より大阪府大阪市にある近畿地方測量部に勤務しております。 国土地理院は全国に10か所北海道から沖縄まで各地方に出先機関があります。「転勤」については考え方が様々ありますが、自分の希望を伝えることができます。 私は茨城県で生まれ育ったため「近畿の美味しいグルメや歴史的建造物をめぐりたい!」という理由から近畿への転勤を希望しました。(笑)

現在行っている業務内容は主に測量業務の発注をはじめとした契約関係や予算の管理、測量法に基づく測量成果等の使用承認関係、水準点や三角点などの基準点の占用協議申請などをメインに行っており、 本院と比べて自治体の方と接する機会が多々あります。地方測量部では技術系の方々と一緒に協力して業務をする機会が多く、調査や測量の補助等で管轄地区への出張をたくさん経験できます。 直近では滋賀県の武奈ヶ岳の山頂にある基準点が倒壊してしまったことにより、現況調査に行ってきました。

近畿に来て1年と半年近くが経ち、コロナ禍ではありますが、休日には近畿の世界遺産巡りや伝統行事に参加したり、京都の美味しいスイーツを食べに行ったりと公私ともに大変充実しております。 これからの近畿生活でももっといろいろなところに足を運んでいきたいと思います。

写真1:武奈ヶ岳に基準点の現況調査で行ってきました。中・上級者向けのハイキングコースだったため山頂についた時は達成感をとても感じました。後ろに見えるのは琵琶湖です。

写真2:紅葉に包まれた清水寺は絶景でコロナ禍でもたくさんの観光客が訪れていました。

写真3:京都にはたくさんの美味しいお店が並んでいます。

 

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【 うちなー生活】地方測量部通信(沖縄編)

沖縄支所 久保さん

2019年9月13日公開→Facebookで見る
ハイサイ!

沖縄支所の久保(平成24年度入省、物理区分採用)です。
今回は皆さんに沖縄での仕事や生活などをいくつかお伝えしたいと思います。

【転勤について】
私の経歴は以下のようになります。
平成24年度(採用) 国土交通大学校(東京都小平市)で研修(一年間)
平成25~28年度 地図作成業務 つくば勤務
平成29、30年度 本省や他省庁等の防災担当との窓口業務  東京勤務
今年度 沖縄勤務

今年度になり初めて関東から外(大幅に!)に出ることができました。

【日頃の仕事】
主に公共測量の担当をしています。全く経験のない業務で大変ですが、先輩職員にいろいろ教えてもらいながらなんとかやっている感じです 。

【イベント関係】
6月3日は測量の日とされています。
この日を中心に日本全国で測量の日イベントが開催されていて、
沖縄支所でも県庁でのパネル展や小学校での出前講座を開催しました。 今年の出前講座では防災関係の話を中心にお話したのですが、避難所より高い場所があるからそっちに避難した方がよいのでは?というような質問もあり、結構興味を持ってもらえたと思います。写真1 は私が出前講座で授業を行っている様子です。

【沖縄での生活】
今年度沖縄に来てまず良かった事は、スギ花粉から解放されたことです。
沖縄ではスギやヒノキが少ないらしく、長年の悩みである花粉症の症状が全く出なくなりました。
気温についてはやはり暑いです。日差しが強いときは肌が痛く感じる時もあります。
しかし、都心の猛暑ほどは気温が上がらず、その点は良かったと言えるかもしれません。

【休日】
沖縄本島が拠点なので、観光できる場所はいっぱいあります。
この間、写真2、写真3のように万座毛や首里城に行ってきました。
万座毛に行ったときはあいにく天候が悪く海の景色はそこまでよくなかったですが、断崖絶壁の迫力は十分味わえました。

このような感じの日々を過ごしています。皆さんに少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

写真1 小学校での出前講座

写真2 万座毛の写真。強風の日に断崖絶壁の上を歩いたので緊張しました。

写真3 首里城の写真。雨上がりで色鮮やかになっていたと思います。

 

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【~きときとな情報を発信~】地方測量部通信!~その2~(北陸編)

北陸地方測量部 飯村さん

2019年7月25日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。前回に引き続き北陸地方測量部の業務と北陸の生活について御紹介します。第2回では普段の生活についてお話してもらいました。

第1回記事はこちら!→https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/2861585527247961
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平成29年度入省(一般職農業農村工学採用)の飯村です。

私は今年の4月から、富山県富山市にある北陸地方測量部に転勤となり、主に管内(新潟県、富山県、石川県、福井県)の電子国土基本図の更新業務(電子国土基本図の更新についてはこちら→https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/2613922582014258)を行っております。
引っ越してきて数ヶ月が経った今感じている、茨城県つくば市にある国土地理院の本院で行っていた業務と、北陸地方測量部での業務や生活の違いをお話します。

○普段の生活について
つくばでは住んでいる場所が市の中心から遠かったために、どこに行くにも自家用車で移動していました。富山では駅まで徒歩で移動することのできる場所に住んでいることや、スーパーなどが近くにあることから、買い物等には自転車を使っています。それ以外の面で大きく変わったことはないように感じています。ただし、まだ雪の降る季節を体験していないので1年後の今頃はまた違う印象を持っているかもしれません。

○余暇時間について
本院にあるサッカー部に所属しているため、土曜日などはサッカーの試合等で汗を流しておりました。現在は地域のサークルに参加し、ハンドボールをして汗を流しております。
富山に来て一番変化したと感じているのは、お酒の飲み方です。転勤するまでは自家用車で帰る都合上飲み会に参加してもソフトドリンクのみの参加でしたが、今は歩いて帰れるので、駅前のお店で楽しくお酒を飲んでいます。たくさんの種類の日本酒などがあり、目移りしてしまう毎日です。

○そのほか
いままでは関東圏にしか住んだことがなく、北陸地方を観光しようと思うこともなかったために、あまり訪れる機会はありませんでした。最近では現在の生活にも慣れてきたので、富山に住んでいるという状況を十分に活用し、いろいろな場所に足を伸ばして北陸地方を満喫していきたいです。

写真1:GWに黒部ダムに行ってみました。残念なことに放水はみられませんでした。6月下旬から始まるようです。

写真2:金沢市にある重要伝統的建造物群保存地区の「東山ひがし」です。「ひがし茶屋街」の名称で知られ、古い町並みが残っています。

写真3:スキーが趣味です。いろいろなスキー場に行くことが今から楽しみです。

 

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【~きときとな情報を発信~】地方測量部通信!(北陸編)

北陸地方測量部 飯村さん

2019年7月22日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。
地方の業務と生活をご紹介する地方測量部通信!今回は全2回で北陸地方測量部の業務と北陸の生活について御紹介します。
第1回は、北陸地方測量部での業務や通勤についてお話してもらいました。
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平成29年度入省(一般職農業農村工学採用)の飯村です。

私は今年の4月から、富山県富山市にある北陸地方測量部に転勤となり、主に管内(新潟県、富山県、石川県、福井県)の電子国土基本図の更新業務(電子国土基本図の更新についてはこちら→https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/2613922582014258)を行っております。
引っ越してきて数ヶ月が経った今感じている、茨城県つくば市にある国土地理院の本院で行っていた業務と、北陸地方測量部での業務や生活の違いをお話します。

○業務内容について
冒頭でお話した内容の業務は、私が昨年度まで本院で携わっていた業務と大きな違いはありません。そのため大きな混乱もなく、地方測量部での業務を行っております。
しかしながら、地方測量部では自分の業務以外にも様々な仕事に携わる機会が多くあります。そのため本院では経験することがなかった業務も行います。そのほとんどは国土交通大学校での研修で学んだことですが、研修を修了してから久しぶりに行うということもあり、当時を思い出し悪戦苦闘しながら楽しく業務を行っています。

○執務室について
本院では1つの部屋に同じ課の人が集まっています。1つの部屋で同じ業務を行っているため、より専門的で困難な課題も解決することができます。
北陸地方測量部は1つの部屋に北陸地方測量部に勤務している全員が集まっています。1人1人が別々の業務を行っているため、今までは触れることの無かった業務のお話なども聞くことができます。

○通勤について
つくばでは自家用車で通勤をしていました。所要時間は25分程度で、好きな音楽をかけてエアコンの効いた車内で快適なドライブを楽しんでいました。
富山では徒歩20分で合同庁舎まで到着します。季節柄、日に日に暑くなることを感じつつ、通勤時間で健康的に運動を楽しんでいます。
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飯村さんありがとうございました。
第2回では普段の生活についてお話してもらう予定ですので、お楽しみに!

写真1:引っ越して数ヶ月、富山市と言えば、立山連峰を背に市内を走る路面電車です。実はまだ乗ったことはありません。

写真2:水準標への水準点番号の刻印作業中。つくば市の本院にいた頃には体験することもなかった作業です。不慣れなために苦戦しています。

 

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【〈杜の都から発信〉なにかと濃い地方、いざ東北へ。】地方測量部通信!(東北編)

東北地方測量部 佐久間さん

2019年7月8日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
本日は、宮城県にある東北地方測量部から、普段の業務と生活についてお届けします。
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こんにちは。入省3年目(一般職高卒程度採用)の佐久間です。入省から2年間は国土地理院本院の人事課に勤務し、今年の4月から「杜の都 仙台」にある東北地方測量部へ転勤となりました。現在は物品の発注や宿舎入退去の手続きなど、人事課とは全く異なった業務を担当しているので、初心に返った気持ちで業務に取り組んでおります。地方測量部では技術系の職員との距離が近く、現地調査や防災会議への参加などの現場経験ができることが大きな違いです。

国土地理院は茨城県つくば市の本院をはじめ、全国に地方測量部(支所)が10箇所あり、日本全土を管轄としております。転勤というとマイナスイメージを持たれることも多いですが、国土地理院の転勤は概ね2年で本院に戻ることが多いので、「少しだけ地方を体験する」といったイメージです。

仙台に来て2ヶ月少々が経過して東北にも慣れはじめましたが、現在も文化の違いに戸惑うことがあります。例えば会話です。立飲み屋へ行くと初対面の方に声をかけられることがありますが、聞き取りが追いつかずに愛想笑いで流すこともしばしば・・・。
また、食べ物も衝撃的で、関東では薄くスライスされていることが多い牛タンが、仙台ではステーキさながらの分厚さで食べ応え十分。さらに、宮城県といえばホヤ。新鮮なホヤは香りが柔らかく、クセが少ないので日本酒のお供に最高です。

 まだまだ東北の表面すら探索できていませんが、海があれば島があり、山があれば温泉がありと見所の多い地方だなと感じております。特に祭事には並ならぬ気合いが入っていると聞いているので、これからのシーズンが楽しみです。転勤中に東北の魅力を堪能しつくすことを目標としておりますので、週末はどんどん各地へ足を伸ばそうと思います。

写真1:職場の目の前に楽天生命パーク宮城があります。バックスクリーンに映るリクエスト判定がしっかり見えるほど近いです。晴れていれば水平線まで見えます。

写真2:青森県の龍飛崎にある国道339号に行ってきました。日本唯一の階段国道です。かなり急勾配ですが中腹にある竜飛中学校跡地からは海と港町を見下ろせます。

写真3:安家洞(岩手県)は三陸ジオパークの一角を担っている、総距離日本一の鍾乳洞。あまり人の手が加わっていない「鍾乳石できっぱなし」は迫力満点です。

写真4:龍泉洞にも足を運びました。科学館が併設されており、鍾乳洞の地形の解説や、洞穴調査時に平板測量にて内部を測量していたという資料もあって興味深かったです。科学館の写真撮影は禁止となっているため、写真は龍泉洞の地底湖です。

 

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【~北緯43度より発信~】地方測量部通信!(北海道編)

北海道地方測量部 佐藤さん

2019年7月1日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。国土地理院の本院は茨城県つくば市にありますが、その他にも全国10都市に出先機関(地方測量部、支所)があることをご存知でしょうか?本院とは違うお仕事の一端と地方ならではの生活について御紹介します!今回は北海道地方測量部よりお届けします。
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こんにちは!北海道地方測量部の佐藤(H27採用、一般職物理)です。今回は北海道での生活と普段のお仕事についてご紹介します。
私は北海道札幌市で生まれ、大学卒業まで北海道で過ごしました。国土地理院入省と同時に関東に移り住み、入省3年目まではつくば本院の測地観測センターで勤務をしていました。4年目から現在までは札幌に戻り、北海道地方測量部で働いています。いつかは北海道で働きたい!地方に行くなら北海道がいい!と思っていたので、希望がかないとても嬉しく思っています。
北海道地方測量部は札幌駅から徒歩2分ほどの札幌第一合同庁舎に入っています。帰宅時に札幌駅に立ち寄りお買い物をしたり、時には職場の皆さんと飲みに行ったりと充実した札幌ライフを送っています。札幌中心部にある大通公園では毎月イベントが催される(ビアガーデン、ホワイトイルミネーションなど)ので、通勤途中に通り過ぎるだけでも楽しいし、友達と遊びに行ったりもします。つくばでの生活も快適でしたが、やっぱり札幌は便利で楽しいです。
地方測量部での私の業務は北海道管内の測量標(三角点・水準点)の管理や、地方自治体向けの測量や地図に関する会議の実施、リクルート活動、各種問い合わせの対応など多岐にわたります。測地観測センターで身に着けたことを生かしつつ、様々なことにチャレンジしています。
公私共に地方でしか体験できないことがたくさんあります。つくばに戻るころには一回り成長していたいです。

写真1 リクルート活動の様子。テレビにも少し映りました。

写真2 北海道苫小牧市にある水準点の現況を撮影しています。

写真3 ある日の休日。母校の大学祭に行きました。

 

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#国土地理院_業務紹介

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【業務紹介(事務官):関東どうでしょう?】

関東地方測量部 押手さん

2018年8月22日公開→Facebookで見る

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こんにちは!入省3年目の押手です。私は千代田区にある関東地方測量部に今年の4月から勤務しております。さて、国土地理院が茨城県つくば市にあることは皆さん御存じのとおりですが、全国に地方測量部及び支所が10か所あることは御存じでしょうか?そのうち東京都、神奈川県等の一都八県を管轄しているのが関東地方測量部です。そんな関東地方測量部は九段第二合同庁舎に在所しており、そこで日々業務を行っています。

関東地方測量部には管理課、測量課、防災課の三つの課があり、管内の地方公共団体等と連携を図りながら、地域に密着した測量・地図行政を実施しています。私が所属する管理課では、総務や人事、会計、契約、厚生等事務手続き全般を行っています。その中でも私は、職員の勤務時間管理や手当等の人事関係から出張に関わる旅費の管理等の会計関係、共済等の厚生関係を主に行っています。

その他にも関東地方測量部では、日本水準原点や日本経緯度原点等の施設(※1)も管轄しており、その見学対応を行っています。その要員として先日、日本水準原点へ行ってきました。日本水準原点は国会議事堂の前、憲政記念館構内にあります。庁舎から電動自転車に乗って15分くらいで到着です。私はまだ解説できるレベルでは到底ありませんが、いずれどんな質問にも答えられるようになりたいと思います。

最後に業務についてではないですが、九段下は美味しいお店がたくさんあるので、昼休みには外へ食事に出掛けることも多いです。ただし、時間が限られているので大急ぎです。その他にも春には千鳥ヶ淵の桜や夏には靖國神社のみたままつり等季節を感じることのできる場所もあるので、入省した場合には関東地方測量部をご希望なさってはいかがでしょうか?

日々の業務風景です。

こちらが日本の高さの基準となる日本水準原点の水晶板です。目盛があり、0のところが24.3900mです。

勤務後、お祭りに行ってきました! 提灯って心惹かれますね。

 

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(※1)管内の主な観測施設について
http://www.gsi.go.jp/kanto/kantokansokushisetsu.html
#国土地理院_業務紹介 #国土地理院_業務紹介_事務官

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【富山はよいとこ、一度はおいで】

北陸地方測量部 久米さん

2018年4月16日公開→Facebookで見る

こんにちは、リクサポです。国土地理院では、全国に10ヶ所地方測量部(沖縄は支所)という地方の支部を置いています(通称:地測)。近年、若手の職員が地測へ転勤することが増えています。今回はその地測を希望して配属された北陸地測の久米さんに話を聞いてみましょう。それでは久米さん、仕事に趣味に充実した地測ライフについて存分に語ってください!

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平成27年度入省(一般職土木採用)の久米です。

私は昨年から、富山市にある北陸地測で、主に北陸管内(新潟県、富山県、石川県、福井県)の電子国土基本図(地図情報)(※1)の更新業務を行っております。この業務は、新たに建設された道路や公共施設などについて、管理者から提供された図面を基に電子国土基本図(地図情報)を修正するものです。図面にはたくさんの情報が載っているので、いろいろな資料を参照し、係長の指導も受けながら、図面から必要な情報を拾い上げて地図を修正しています。修正した地図は「地理院地図」(※2)などに反映されるので、その都度ちょっとした達成感を味わっています。また、現地作業をすることもありますが、その際には管内のいろいろな所で作業ができるので各地の自然・文化に触れられることも楽しみのひとつです。

そのほかにも北陸地測では公共測量の指導・助言や基準点の維持管理、地理空間情報の普及啓発活動、防災関連業務など、地域に根ざしたさまざまな業務を10名強の職員で分担して行っています。人数が多くないため皆で協力して業務に当たるので、自身が主担当ではない業務についても、いろいろと見聞きし携われる点は、ここで働く面白さだと思います。

私はこれまで東日本の太平洋側で生活していたので、西日本の日本海側での生活は富山が初めてでした。冬は空気が湿っていてささくれに悩まされないことや、言葉のイントネーションが違うことなど、いろいろなことを新鮮に感じます。休日には、北陸の自然や文化を満喫すべく、登山をしたり、自転車で観光地を巡ったり、ホタルイカ掬いのような富山ならではの楽しみをしたりして、退屈しない日々を過ごしています。

写真1:北陸地測での電子国土基本図(地図情報)の更新作業

写真2:現地作業の様子 この位置の座標を測っています

写真3:趣味で登った5月の剱岳(富山県)

写真4:捕まえたホタルイカ(この後茹でておいしく頂きました)

 

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久米さんありがとうございました!業務も趣味も地域に密着したもので、本院とはまた違った雰囲気が伝わってきました。今まで住んだことが無い地域に住んでみると知らなかったその土地の魅力を、業務や趣味を通して体感できることも地測の魅力だと思います。
※1:電子国土基本図(地図情報)について
http://www.gsi.go.jp/kibanjoho/mapinfo_what.html
※2:地理院地図について
https://maps.gsi.go.jp/help/

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【職員紹介】北海道地方測量部

北海道地方測量部 丸山さん

2016年7月6日公開→Facebookで見る

こんにちは。リクサポです。
国土地理院には札幌市にも地方測量部があります。
今回は、北の大地での地理院のお仕事について、北海道地方測量部へ異動した丸山さんに紹介してもらいます!

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こんにちは。北海道地方測量部の丸山(H24、2種農業土木採用)です。

昨年度の2月に空中写真撮影の業務(※1)について紹介しましたが、今回は北海道地方測量部から私の業務について紹介したいと思います。私事ですが、希望が叶って今年の4月から北海道地方測量部に異動となりました。

地方測量部の業務は、6月6日投稿の中国地方測量部の沖原さんの記事(※2)にもあるとおり、現地作業から防災まで幅広です。その中でも私の主な業務は、道路等の公共施設について管理者からいただいた工事図面を基に電子国土基本図(地図情報)を更新する事です。この他にも登山道調査や出前講座等の業務もあります。

この3ヶ月間で、最も達成感があった業務は登山道調査です。
登山道調査は、地元自治体等と連携をメインに行っています。新しく整備されたルートや変更されたルートを歩いてGNSS(※3)のデータを取得し、地図を更新します。なぜ達成感があったかというと、なんと1週間で雌阿寒岳・阿寒富士等の4山に登頂したからです。連続した階段など体力的に厳しく感じましたが、山頂からの景色はとてもきれいで、そんな苦労もリフレッシュされました。更新したデータは、地理院地図だけでなく、地元のガイドマップ等にも利用されます。 誰もが安心して登山を楽しめるよう、これからも安全な登山道を正確に更新していきたいです。

北海道の大自然の中での現地作業は登山道調査以外にもあるため、次はどんな業務でどこに行くのだろうかと、楽しみにしながら業務に励んでいます。

写真1:阿寒富士登頂

写真2:雌阿寒岳山頂と阿寒湖

写真3:休日に本院の同僚が遊びに来てくれて観光した美瑛の丘

 

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※1 【職員紹介】「描く」を支える空中写真
https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/1021111391295393
※2 【職員紹介】中国地方測量部
https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/1102798363126695
※3 GNSS:Global Navigation Satellite Systemsの略。GPS(アメリカ)、準天頂衛星(日本)、GLONASS(ロシア)、Gallileo(EU)など衛星測位システムの総称
GNSSとは:http://www.gsi.go.jp/denshi/denshi_aboutGNSS.html
GNSSを使用した測量のいろいろ:http://www.gsi.go.jp/denshi/denshi45009.html

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【職員紹介】中国地方測量部

中国地方測量部 沖原さん

2016年6月6日公開→Facebookで見る

こんにちは。リクサポです。
国土地理院の本院は茨城県つくば市にありますが、その他にも全国10都市に出先機関(地方測量部、支所)があることをご存知でしょうか?本院とは違うお仕事の一端を、今回は中国地方測量部の沖原さんに紹介してもらいます!

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平成21年度入省の沖原です。
私は広島市にある中国地方測量部に勤務しており、主に管内(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)の電子国土基本図(地図情報)の修正に関する業務を行っています。
修正対象は新しく建設された道路や公共建物(市役所、医療機関、鉄道駅など)、放水路、ダムなど多岐に渡っており、管理者(例えば、道路の修正であれば管理している地方整備局・県・市町村、鉄道駅であれば鉄道会社)から提供された工事図面を基に修正を行っていきます。

また、国土地理院から刊行されている地図は、多くの登山愛好家の方にも支持をいただいている事から、地域の皆さんと協力して登山道を調査し、その結果を地図上に反映していく「連携登山道調査」という取組も行っています。
http://www.gsi.go.jp/chugoku/cg_trail.html
出来上がった地図は、地元の登山道案内パンフレットなどにも活用いただいており、地域の活性化にも一役買っています。
この他にも、地方測量部では公共測量の指導・助言や基準点の維持・管理、小学校などへの出前講座や地方公共団体等への地理空間情報の普及啓発、地理空間情報を用いた防災・減災への取組など、地域に根ざしたさまざまな業務を行っているのが特徴です。 国土地理院の本院では日本全国あるいは地球全体といった広いフィールドを舞台とした業務がある一方で、地方測量部では地域に根ざした業務に携わることができるのが魅力です。

道路管理者より提供頂いた工事図面を基に道路を修正した例。

連携登山道調査の検討会において、地元の方々に調査の方法や注意点について説明。

庁舎近くの広島城の前にて使用する機器の動作確認をしてから登山道調査へ。GPSの他、ロシアのGLONASSの電波を受信し、歩いた軌跡のデータを取ることができます。

調査の途中、山頂に埋設された三等三角点の標石について説明。三角点には一等から四等まであり、山頂の標石を目指して登山する方も多くいらっしゃいます。

 

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