令和3年(2021年)福島県沖の地震に関する情報

提供情報一覧

国土地理院は、だいち2号のSARデータを使用して地殻変動の解析を行っています。
2月13日に発生した福島県沖の地震についてノイズレベルを超える変動は見られません。(図1)
国土地理院は、今後も干渉SARによる監視を続けます。
(令和3年2月14日22:49観測時点)
     1回目観測日
2回目観測日
衛星進行方向 電波照射方向
(照射方位)
観測
モード
入射角
(中心)
地理院地図への
掲載日
1 2018年11月11日
2021年2月14日
北行 左(西) 高分解能 39.8° 2021年2月15日


図1:2018年11月11日~2021年2月14日の解析結果
※×:震央 2021/02/13 23:07 深さ 約55km M7.3(暫定値)(気象庁発表による)

※2018年11月から2021年2月までの長期間の地殻変動(2011年東北地方太平洋沖地震の余効変動を含む)は電子基準点での観測値を用いて除去しています。また、今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※観測データは、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループを通して、JAXAから提供されたものです。
 解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

〇参考資料
SAR干渉解析の原理(PDF形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
SAR干渉画像の誤差
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これらの地理空間情報等につきましては、
・現地の被災状況を心配されている国民の皆様への直接の情報提供
・関係機関が行う今後の対応等についての検討等に対する重要な情報を提供する目的で行っています。
(防災全般に関すること)
国土地理院企画部
防災推進室長 島田 久嗣 TEL 029-864-6572(直通)
防災推進室長補佐 関 真幸 TEL 029-864-6275(直通)

(GEONETによる地殻変動に関すること)
国土地理院 測地観測センター

地殻監視課長 仲井 博之 TEL 029-864-5971(直通)
地殻監視課長補佐 都筑 三千夫 TEL 029-864-6259(直通)

(震源断層モデルに関すること)
国土地理院 地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長 宗包 浩志 TEL 029-864-6925(直通)
主任研究官 川畑 亮二 TEL 029-864-6450(直通)

(地盤災害(推計)に関すること)
国土地理院 地理地殻活動研究センター
地理情報解析研究室長 大野 裕幸 TEL 029-864-5942(直通)


(だいち2号干渉SARによる変動に関すること)
国土地理院 測地部 宇宙測地課長 小林 知勝 TEL 029-864-4813(直通)