最終更新日:2024年8月16日

「だいち2号」観測データの干渉解析による宮崎県日向灘の地震(2024年8月8日)に伴う地殻変動(2024年8月9日発表)

概要

2024年8月8日16時43分頃に発生した宮崎県日向灘の地震(M7.1、最大震度6弱)について、だいち2号の観測データを使用し、SAR干渉解析を行いました。
  • 北行観測(東側から観測)では、宮崎県の震源に近い地域に、衛星に近づく変動が見られます(図1)。
  • 南行観測(西側から観測)では、宮崎県の震源に近い地域に、衛星から遠ざかる変動が見られます(図2)。
※ 解析結果には、ノイズ及び地震前の長期的な地殻変動が含まれている可能性があります。

SAR干渉解析結果 (2024年8月16日更新)

2020年11月5日~2024年8月8日の解析結果

図1 2020年11月5日~2024年8月8日の解析結果
2022年11月18日~2024年8月9日の解析結果

図2 2022年11月18日~2024年8月9日の解析結果


     1回目観測日
2回目観測日
衛星進行方向 電波照射方向
(照射方位)
観測
モード
入射角
(中心)
地理院地図への
リンク
図1 2020年11月5日
2024年8月8日
北行 左(西) 高分解能 52.9° 2020年11月5日~2024年8月8日の解析結果
図2 2022年11月18日
2024年8月9日
南行 左(東) 高分解能 39.3° 2022年11月18日~2024年8月9日の解析結果
解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※観測データは、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループを通して、JAXAから提供されたものです。
※対流圏遅延補正には、気象庁数値予報格子点データを使用しています。

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR 干渉画像の誤差

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問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
栗原 忍 TEL029-864-4813(直通)

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