焼岳の地殻変動(2024年6月14日~2024年7月28日)

概要

2024年5月下旬から、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いている焼岳について、だいち2号の観測データを使用し、解析を実施しました。
  • 干渉SAR時系列解析結果(北行)では、焼岳の地点B周辺に、衛星に近づく変動が見られます(図1)。
  • 干渉SAR時系列解析結果(南行)では、焼岳の地点A周辺に、衛星に近づく変動が見られます(図2)。
  • 2.5次元解析結果では、焼岳山頂を中心とした隆起が見られます。また、山頂を境とした西側で西向き、東側で東向きの変動が見られます(図3)。
  • SAR干渉解析結果では、ノイズレベルを超える変動は見られません(図4、5)。

解析結果 【速報】(2024年8月1日更新)

干渉SAR時系列解析結果(北行)
2014年8月22日~2024年6月14日の観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果

図1 2014年8月22日~2024年6月14日の観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果(時系列解析とは

干渉SAR時系列解析結果(南行)
2014年10月5日~2024年7月28日の観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果

図2 2014年10月5日~2024年7月28日の観測データを用いた干渉SAR時系列解析結果(時系列解析とは


2.5次元解析結果
 2022年11月~2024年6月の変動
南行・北行観測による干渉SAR時系列解析結果から得られる2022年11月18日~2024年6月16日の変動量※を用いた2.5次元解析結果

図3 北行観測による干渉SAR時系列解析結果(図1)から得られる2022年11月18日~2024年6月14日の変動量及び
    南行観測による干渉SAR時系列解析結果(図2)から得られる2022年7月31日~2024年6月16日の変動量を用いた2.5次元解析結果(2.5次元解析とは

干渉解析結果
2024年4月5日~2024年5月17日の解析結果(左)、2024年5月17日~2024年6月14日の解析結果(右)

図4 2024年4月5日~2024年5月17日の解析結果(左)、2024年5月17日~2024年6月14日の解析結果(右)

2023年10月22日~2024年6月16日の解析結果(左)、2024年6月16日~2024年7月28日の解析結果(右)

図5 2023年10月22日~2024年6月16日の解析結果(左)、2024年6月16日~2024年7月28日の解析結果(右)


解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SARの精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。
※火口など急峻な地形では、斜面の傾斜と電波の入射角によって見かけの変動が生じる場合があります。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。
※対流圏遅延補正には、気象庁数値予報格子点データを使用しています。

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR 干渉画像の誤差
時系列解析とは
2.5次元解析とは

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問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
栗原 忍 TEL029-864-4813(直通)

国土地理院地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長
宗包浩志 TEL029-864-6925(直通)

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