口永良部島の地殻変動(2020年1月15日発表)

概要

2020年1月11日に噴火が発生した口永良部島の地殻変動について、1月15日00時18分に観測した「だいち2号」の衛星SARデータを解析した結果、新岳火口東側に火山噴出物によるものとみられる非干渉領域(砂目模様の部分)が見られます。SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。


図1 2019年11月06日~2020年 1月15日の解析結果


図2 図1の新岳拡大図 白枠部分が火山噴出物が堆積したとみられる範囲

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※衛星SAR干渉解析の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、SAR衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
SAR 干渉画像の誤差

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
測地部 宇宙測地課長 宗包浩志(むねかねひろし)(直通 029-864-4813)
地理地殻活動研究センター 地理地殻活動総括研究官 畑中雄樹(はたなかゆうき)(直通 029-864-2477)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、以下のページからダウンロードしてください。