最終更新日:2011年9月30日

地すべり監視のためのSAR干渉画像判読マニュアル

マニュアルについて

1.はじめに

   わが国では、地すべりや表層崩壊などの斜面災害が頻繁に発生し、人命財産等に大きな被害をもたらしてきています。
これまでの研究から、SAR干渉画像は地すべりの動きを監視することが出来ることが示されており、その成果が防災等に役立てられることが期待されます。
こうしたことを受け、SAR干渉画像を用いて地すべりなどの斜面変状を監視することを目的として本マニュアルを作成しました。
(→SAR干渉画像で斜面変状を捉える仕組みについては解説したページをご覧ください。)
 

2.マニュアルの構成

 マニュアルでは、目的とレベルに応じて以下のプロセスとオプションを用意しました。
(マニュアルへの入り口は図1の下にありますが、各プロセスの説明にあるリンクからも入ることができます)
 
プロセス1 :既成のSAR干渉画像により斜面変状が発生している可能性のある場所を探す
 構成ステップ:[1]SAR干渉画像を探す [2]斜面変状の候補を抽出する
 主な対象者 :自治体の職員など
 想定成果  :今後監視対象とすべき斜面等を抽出する際の参考情報が得られる
  
プロセス2 :プロセス1で抽出した斜面変状について、信憑性の評価、移動の方向等の情報を得る
 構成ステップ:[3]斜面変状の移動方向及びその量を推定する [4]候補の信憑性を高める作業を行う
  主な対象者 :斜面災害に係る技術者など
  想定成果  :今後監視対象とすべき斜面等を抽出する際のより詳細な情報が得られる
 
オプション1:SAR干渉画像の作成により任意の場所について抽出等を行う
オプション2:斜面変状の移動量の定量化を行う
  主な対象者 :SARデータの処理に係る経験を有する技術者
  想定成果  :関心がある任意のエリアにおける監視対象とすべき斜面等の詳細な情報が得られる
 
 各プロセスとオプションの関係は図1のとおりです。
SAR画像作成時のプロセスを示した図
図1 マニュアルの流れ
 
 ***マニュアルにはこちらからお入りください***
 SAR干渉画像判読マニュアル(プロセス1)へGo
 
 

3.その他

A:著作権表示と利用上の注意
判読カードの著作権は、国土地理院に帰属します。
判読カードは、調査、研究等の公共的な活動に利用していただくことを目的としています。
利用者が、第三者に対し判読カードを販売ならびに販売を目的とした宣伝、展示、使用、複製、営業等を行うことを禁止します。
利用者が、第三者に対し判読カードの使用権を譲渡あるいは再許諾することを禁止します。
利用者が、第三者に対し判読カードを貸与、リースもしくは担保設定することを禁止します。
国土地理院は、判読カードの使用から生じるコンピュータの故障または損傷、情報の消失、その他あらゆる直接的および間接的損害に関し、一切責任を負いません。
判読カードを他の著作・文献に引用する際は、以下の例に従って下さい。
(リンク先石川県能登半島地区のカードの事例)
国土地理院、2009.平成19年能登半島地震の地表変動に関するSAR干渉画像判読カード、国土地理院技術資料H・1-No.9
(リンク先その他の地区のカードの事例) 
国土地理院、2011.地すべり監視のためのSAR干渉画像判読マニュアル、http://www.gsi.go.jp/****/(最終閲覧日**.**.**)
 
B:ご意見・ご質問の宛先
国土交通省国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室
住所:〒305-0811茨城県つくば市北郷一番
E-Mail:gsi-gia+1=gxb.mlit.go.jp(=を@にしてください)
 
「研究室のページ」に戻る