2024年4月3日台湾の地震に伴う地殻変動

概要

2024年4月3日8時58分（JST）（2024年4月2日23時58分（UTC））に台湾でM7.7（気象庁；JMA）の地震が発生しました。日本の地球観測衛星「だいち2号」（ALOS-2）に搭載された合成開口レーダー（PALSAR-2）のデータを使用して画像の分析を行いました。得られた結果は以下のとおりです。

米崙断層（Milun Fault）から花東縦谷断層（Longitudinal Valley Fault）北部にかけて地殻変動が見られます。2.5次元解析によると最大で50cm程度の隆起が見られます。

SAR干渉ペア

Pair	図番号	観測日	観測時間 (UTC)	衛星進行方向	電波照射方向	観測モード ※1	入射角	垂直基線長
Pair1	4,5	2023-10-19 2024-04-04	15:57頃	北行	右	F-F (10m)	40.7°	+291m
Pair2	6,7	2024-03-08 2024-04-05	3:55頃	南行	右	W-W (350km)	26.8°	+132m
Pair3	8	2023-01-29 2024-04-07	4:36頃	南行	左	W-W (350km)	54.5°	-17m

※1 F:高分解能(Fine)、W:広域観測(Wide)
(参考:ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA))

2.5次元解析画像

20240404INSAR画像

図1. Pair1とPair2の組み合わせから得られた2.5次元解析準上下成分 [PNG: 765KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240404INSAR画像

図2. Pair1とPair2の組み合わせから得られた2.5次元解析準東西成分 [PNG: 823KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

2.5次元解析によりもとまった変位断面

図3. 2.5次元解析の、A-B断面図。断層位置、走向、傾斜はUSGSのCMT解による。 [PNG: 47KB]。
なお、断層面の設定に関しては、USGSのすべり分布モデルを参考にし、東傾斜の長さ40km、幅25kmの断層面とした。

SAR干渉画像

20240404INSAR画像

図4. SAR干渉画像結果 [PNG: 984KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240404INSAR画像

図5. SAR干渉画像結果(アンラップ済み) [PNG: 777KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240405INSAR画像

図6. SAR干渉画像結果 [PNG: 947KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240405INSAR画像

図7. SAR干渉画像結果(アンラップ済み) [PNG: 567KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240407INSAR画像

図8. SAR干渉画像結果 [PNG: 1MB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

解析範囲

図9. 解析エリア

解析：国土地理院原初データ所有：JAXA
本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。

地震概要

地震発生日時	2024年4月3日8時58分(JST) 2024年4月2日23時58分(UTC)
震源位置	23.83°N,121.60°E,深さ23km (JMA 2024年4月16日現在)
マグニチュード	M=7.7 (JMA 2024年4月16日現在)

分析に使用した人工衛星

日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)

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問い合わせ先

室長宗包浩志（MUNEKANE Hiroshi） 029-864-6925

概要

2024年4月3日8時58分（JST）（2024年4月2日23時58分（UTC））に台湾でM7.7（気象庁；JMA）の地震が発生しました。日本の地球観測衛星「だいち2号」（ALOS-2）に搭載された合成開口レーダー（PALSAR-2）のデータを使用して画像の分析を行いました。得られた結果は以下のとおりです。

米崙断層（Milun Fault）から花東縦谷断層（Longitudinal Valley Fault）北部にかけて地殻変動が見られます。最大で45cm程度の衛星に近づく変動が見られます。

SAR干渉画像

20240404INSAR画像

図1.SAR干渉画像結果 [PNG: 995KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240404INSAR画像

図2.SAR干渉画像結果(アンラップ済み) [PNG: 791KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240405INSAR画像

図3.SAR干渉画像結果 [PNG: 847KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240405INSAR画像

図4.SAR干渉画像結果(アンラップ済み) [PNG: 282KB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240407INSAR画像

図5.SAR干渉画像結果 [PNG: 1MB]。
震央はJMAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

解析範囲

図6.解析エリア

SAR干渉ペア・地震概要

Pair	図番号	観測日	観測時間 (UTC)	衛星進行方向	電波照射方向	観測モード ※1	入射角	垂直基線長
Pair1	1,2	2023-10-19 2024-04-04	15:57頃	北行	右	F-F (10m)	40.7°	+291m
Pair2	3,4	2024-03-08 2024-04-05	3:55頃	南行	右	W-W (350km)	26.8°	+132m
Pair3	5	2023-01-29 2024-04-07	4:36頃	南行	左	W-W (350km)	54.5°	-17m

※1 F:高分解能(Fine)、W:広域観測(Wide)
(参考:ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA))

地震発生日時	2024年4月3日8時58分(JST) 2024年4月2日23時58分(UTC)
震源位置	23.83°N,121.60°E,深さ23km (JMA 2024年4月16日現在)
マグニチュード	M=7.7 (JMA 2024年4月16日現在)

概要

2024年4月3日8時58分（JST）（2024年4月2日23時58分（UTC））に台湾でM7.2（台湾交通部中央気象署；CWA）の地震が発生しました。日本の地球観測衛星「だいち2号」（ALOS-2）に搭載された合成開口レーダー（PALSAR-2）のデータを使用して画像の分析を行いました。得られた結果は以下のとおりです。

米崙断層（Milun Fault）から花東縦谷断層（Longitudinal Valley Fault）北部にかけて地殻変動が見られます。最大で45cm程度の衛星に近づく変動が見られます。

SAR干渉画像

20240404INSAR画像

図1.SAR干渉画像結果 [PNG: 1MB]。
震央と余震分布はCWAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

20240404INSAR画像

図2.SAR干渉画像結果(アンラップ済み) [PNG: 1MB]。
震央と余震分布はCWAによる。断層線はStyron et al. (2020)より。

解析範囲

図3.解析エリア

地震概要

地震発生日時	2024年4月3日8時58分(JST) 2024年4月2日23時58分(UTC)
震源位置	23.77°N,121.66°E,深さ15.5km (CWA 2024年4月5日現在)
マグニチュード	M=7.2 (CWA 2024年4月5日現在)

2024年4月3日台湾の地震に伴う地殻変動

概要

SAR干渉ペア

2.5次元解析画像

SAR干渉画像

地震概要

分析に使用した人工衛星

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関連リンク

【参考情報】2024年4月17日時点での解析結果

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【参考情報】2024年4月5日時点での解析結果

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