2015年9月16日チリの地震に伴う地殻変動
合成開口レーダー(SAR)解析による地殻変動作成:2015年10月06日 English version of this page
地殻変動の特徴2015年9月16日にチリでMw8.3(USGS)の地震が発生しました。地震に伴う地殻変動を把握するため、日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用してSAR干渉解析を行いました。
解析の結果、震央の北50~70km付近の沿岸部を中心に、1m以上の変動が検出されました。東側上空からの観測では衛星から遠ざかる向き、西側上空からの観測では衛星に近づく向きの変動が捉えられました。これらの変動の特徴から、この領域が大きく西に変動したものと考えられます。また、これらの変動量の分布から、断層の滑りの中心域は震源より北に位置すると考えられます。 なお、解析結果には電離層や対流圏等の影響による誤差が含まれている可能性があります。 また、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。 干渉画像(画像をクリックすると拡大表示できます。)
*1 W:広域観測(Normal)、F:高分解能(10m) (参考: ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA)) 解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA 本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。 地震概要
分析に使用した人工衛星日本の地球観測衛星 「だいち2号」(ALOS-2)
このページの内容・画像を引用・転載される方へリンク・引用・転載は自由ですが、出典を明記してください。引用・転載の場合には、速やかに、引用先・転載先をお知らせください。
問い合わせ先室長 矢来 博司(YARAI Hiroshi) 029-864-6925
主任研究官 小林 知勝(KOBAYASHI Tomokazu) 029-864-6156 研究官 森下 遊 (MORISHITA Yu) 029-864-6549 関連リンク |