仙台市中学校生徒地図作品展

第49回(平成29年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:主題図「仙台市の気候と青葉山近郊の熊生息状況」

仙台市長賞

作品名:主題図「仙台市の気候と青葉山近郊の熊生息状況」

受賞者:仙台市立第一中学校 3年 下位 彩花

作品主旨:仙台中心部に近い私たちの学区において熊の目撃情報が増えています。そこで私は仙台の気候の変化から熊の生態の変化を調査しました。近年の仙台は春先の気温の変動が激しく,特に最低平均気温が低い年は熊の目撃情報が増えており,気温の変動が熊目撃の増減に関係があることをつきとめました。春先の寒暖差が大きくなる要因の一つとして地球温暖化が挙げられ,その影響が熊を含めた動物の生息圏を大きく変化させていると考えます。


作品:土地利用図「宇都宮」

奨励賞/仙台市長賞

作品名:土地利用図「宇都宮」

受賞者:仙台市立中田中学校 2学年 宮林 明里

作品主旨:宇都宮の土地利用の特色として,西部に森林やゴルフ場が集中していることが挙げられるが,それを着色し,表現した。また道路が放射状に作られていて,それをもとに町作りが行われていることが分かった。着色したことで,まるで「蝶」のような形が浮かび上がってきた。


作品:高度分布図「江住」

仙台市長賞

作品名:高度分布図「江住」

受賞者:仙台市立中田中学校 2年 千葉 春香

作品主旨:江住を着色して分かったことは,等高線同士の間が狭かったことから,江住は険しい地形だということである。
ただし,一番標高が高くても900mほどだった。これらのことから,標高が低い山が多いということが分かった。


作品:地図模型「富士山」

仙台市長賞

作品名:地図模型「富士山」
受賞者:仙台市立上杉山中学校 2年 濱谷 遼太

作品主旨:富士山の形状は山頂からきれいな円錐のように広がっていることが分かる。
標高700mを境にして町が広がっていることが分かる。南西側は少しくぼんだ火口があり,山頂の火口は100m以上深いことが分かった。また,富士山周辺には小さな山々がたくさんあることが分かった。


作品:土地利用図「前橋」

国土地理院長賞

作品名:土地利用図「前橋」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 菊地 紗羅

作品主旨:前橋は,桑畑がしめる面積の割合が高いということが分かった。桑畑以外にも畑や水田も全体に広がっている。また,北部には森林が広がっており,その森林を生かして牧場やゴルフ場がある。住宅地や密集地は川にそって分布している。住宅地の近くは電車が通っている。中心部は交通網が直線になっていて計画的に整備されたことが分かるが,東はあまり整備されていないことが分かった。


作品:高度分布図「田沢湖」

国土地理院長賞

作品名:高度分布図「田沢湖」

受賞者:仙台市立南吉成中学校 2年 鈴木 花音

作品主旨:田沢湖のまわりは,傾斜がゆるやかで標高が低い。また,その他の川のまわりも標高が低く,高くても400m以下であることも分かった。川は全て南北に流れており,川幅は太くなったり細くなったりしていた。田沢湖からはなれると,標高の差が激しく,傾斜が急な地形になっていく。一番高いところは荷葉岳の1254mである。また,標高が高い地域は北東,北西部に集中しており,南東は,田沢湖が近くにあることが,標高が低いといえる。


作品:地図模型「岩木山」

国土地理院長賞

作品名:地図模型「岩手山」

受賞者:仙台市立広瀬中学校 2年 千葉 あまね  加藤 莉
作品主旨:この制作を通して,岩手山の地形の特徴についてよく理解することができた。頂上から東は,溶岩の流れによってふもとへ近づくほどなだらかになり,西側は様々な山が連なり,起伏の激しい地形になっていた。川の流れているところは,侵食されていたり,渓谷のように深くなっていたりすることが分かった。また,大きな川や市街地の周りには人工的な等高線が多く,堤防や道路などに沿うようになっていた。