諏訪之瀬島の地殻変動(2021年3月31日発表)

概要

令和3年3月30日に噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた諏訪之瀬島について、3月31日に観測された「だいち2号」の衛星SARデータによる解析を実施しました。
解析の結果、島全体でノイズレベルを超える変動は見られませんでした。火口付近で火砕物の影響等とみられる非干渉領域(砂目模様の場所)が見られます。解析結果の詳細は添付資料をご覧ください。

2020年 1月8日~2021年 3月31日の諏訪之瀬島のSAR解析結果
図1 2020年 1月8日~2021年 3月31日の解析結果


※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※衛星SAR干渉解析の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、SAR衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF 形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
SAR 干渉画像の誤差

問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
小林知勝 TEL029-864-4813(直通)

国土地理院地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長
宗包浩志 TEL029-864-6925(直通)

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