最終更新日:2025年6月17日

四国地方の自然災害伝承碑

四国地方の自然災害伝承碑の取り組み

 我が国は、その位置、地形、地質、気候などの自然的条件から、昔から数多くの自然災害に見舞われてきました。そして被害を受けるたびに、わたしたちの先人はそのときの様子や教訓を石碑やモニュメントに刻み、後世の私たちに遺してくれました。
 国土地理院では、災害教訓の伝承に関する地図・測量分野からの貢献として、これら自然災害伝承碑の情報を地形図等に掲載することにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切にお伝えするとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指します。
 このページでは、四国地方の自然災害伝承碑の取り組みについて紹介します。
 全国の自然災害伝承碑の取り組みについては、「国土地理院HP「自然災害伝承碑」の取組」をご覧ください。

自然災害伝承碑を地理院地図でみる

四国地方の伝承碑図

更新情報

市町村の皆様へ

地理院地図や地形図等への自然災害伝承碑の掲載は、市町村からの申請により行っております。
申請にあたっては、必要な申請書類等を準備していただくことになります。詳細は「市区町村担当者の皆様へ」をご覧下さい。
四国地方(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)の地方公共団体の方で、申請に関するご相談等がございましたら、下記までお問い合わせください。

国土地理院四国地方測量部防災グループ
E-mail: gsi-bosai-08-si=gxb.mlit.go.jp (=を@にしてください)

四国地方の地方公共団体のホームページにおける活用事例

 下記のリンクから外部のウェブサイトに移動します(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
 全国の地方公共団体のホームページにおける活用事例は、「地方公共団体のホームページにおける活用事例」をご覧ください。

四国地方の地域学習における活用事例

  • 海洋研究開発機構高知コア研究所のイベント~未来へつなぐ自然災害碑からのメッセージを3Dデジタル技術で読み解こう!~

国立研究開発法人海洋研究開発機構の高知コア研究所は、小学生や中学生を対象に、南海地震をはじめとしたさまざまな災害の記録が刻まれる高知市の自然災害伝承碑等を3次元デジタルモデルやデジタル拓本などの最先端の技術を用いて、地震や津波の恐ろしさを学び、未来へ伝えようというイベント「ひらめき☆ときめきサイエンス 未来へつなぐ自然災害碑からのメッセージを3Dデジタル技術で読み解こう!」を開催しました。
イベントの報告(2024/11/17)(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
イベント当日の様子
イベント当日の様子(海洋研究開発機構 高知コア研究所HPより) 
 
  • 土佐清水ジオパークでの活用

土佐清水ジオパークでは、土佐清水市役所や市民団体と連携して、土佐清水ジオパークエリアにある自然災害伝承碑の調査を行い、その成果についてパネル展示や小冊子の作成を行いました。このほかにも、地元小学校の地域学習で自然災害伝承碑を活用した防災ワークショップ等の取組を行っています。
土佐清水ジオパークHP(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
また、災害碑の位置をサイトマップに掲載し碑文の内容を閲覧できるようにしています。
土佐清水ジオパークのサイト一覧(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)
取組の様子
(土佐清水ジオパークHPより)

四国防災八十八話・普及啓発研究会との連携

 四国防災八十八話・普及啓発研究会は「~先人の教えに学ぶ~四国防災八十八話(企画・発行:国土交通省四国地方整備局)」に記載されている四国の災害に関する言い伝えや体験談とその教訓を普及啓発することを目的に令和2年4月に発足しました。四国防災八十八話を知りその場所に行って”学ぶきっかけ”となるようにイラストマップを作成し各所で災害の教訓について普及啓発活動を行っています。
 国土地理院四国地方測量部では、自然災害伝承碑の取組、地理院地図、防災地理情報の活用に関して、同研究会への助言を行うなどの協力をして連携を進めています。
 下記のリンクから外部のウェブサイトに移動します(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

【連携事例】イラストマップと地理院地図を活用した防災学習向け資料の検討

学習向け資料の表紙
イラストマップ(四国防災八十八話マップ)と地理院地図を活用した防災学習向け資料の検討を行っています。この資料では、学校の先生に使っていただくことを目的に、生徒が「もっと学んでみたい」「現地に行ってみたい」という主体的に学ぶ意欲を高められるような内容を目指しています。

防災クイズラリーの様子
 2025年5月18日に、愛媛県で開催された肱川総合水防演習では、四国防災八十八話・普及啓発研究会とそのメンバーである愛媛大学、河川情報センターと連携し、来場者に楽しみながら防災への理解を深めてもらうための防災クイズラリーを実施しました。国土地理院からは「愛媛県内に自然災害伝承碑は何基ある?」を出題し、ブース内の展示地図を読み解くと回答が得られるというクイズを出題しました。
 この初めての取組で、小学生などの見学者を増やすことができました。参加した小学生からは「自然災害伝承碑の地図記号があることを初めて知った」という声も聞かれ、愛媛県内の自然災害伝承について広く紹介する良い機会となりました。
 下記URLのとおり四国防災八十八話・普及啓発研究会の四国防災八十八話倶楽部のサイトにも防災クイズラリーの様子が報告されています。
下記のリンクから外部のウェブサイトに移動します(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

【連携事例】吉野川上流・高地蔵等の現地調査

現地調査の様子
 2024年9月11日に、徳島県の吉野川上流地域で、高地蔵等の現地調査に四国地方測量部も同行し、現地での地理院地図の活用や自然災害伝承碑の情報を紹介し、地域の防災情報の活用や普及啓発に取り組みました。
 下記の四国防災八十八話・普及啓発研究会の香川大学客員教授 松尾裕治先生のサイトに現地調査の様子が報告されています。
下記のリンクから外部のウェブサイトに移動します(リンク先のウェブサイトは、国土地理院のウェブサイトではありません)

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