ミャンマーの地震(2025年3月28日)に伴う最大6mの変動を確認 ―断層沿いに長さ400km以上にわたってずれ動いたことが明らかに―

発表日時:2025年04月02日14時00分

2025 年3月28日にミャンマー連邦共和国でマグニチュード7.7の巨大地震が発生しました。
国土地理院は、JAXA の地球観測衛星「だいち2号」のデータを使用して画像解析を行い、この地震に伴う大規模な地面の動きを明らかにしました。

国土地理院では、JAXAの地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)のデータを使用して画像解析を行い、2025年3月28日にミャンマー連邦共和国で発生したマグニチュード7.7の地震に伴う地面の動きを明らかにしました。なお、ミャンマー連邦共和国は、インドプレートとユーラシアプレートの衝突境界に位置し、日本と同様に度々大規模な地震に見舞われています。

今回の解析で明らかになったことは次のとおりです。
  • Sagaing(ザガイン)断層に沿って南北400km以上にわたって地殻変動が見られます。
  • 断層を挟んで西側でおおむね北向き、東側でおおむね南向きの地殻変動が見られます。この地殻変動のパターンは地震のメカニズム(右横ずれ)と整合的です。
  • 変動域では、断層を挟んで最大で6m程度の大きな食い違いが見られます。これは、地震に伴い断層が6mずれたことを意味すると考えられます。

国土地理院では引き続き「だいち2号」等のデータの解析をすすめ、地震に伴う地面の動きの詳細を明らかにしていきます。

参考ホームページ:2025年3月28日ミャンマーの地震に伴う地殻変動
報道発表資料

問い合わせ先

地理地殻活動研究センター 地殻活動研究室 室長 宗包 浩志(MUNEKANE Hiroshi) 029-864-6925