MODISセンサが捉えた御嶽山の噴火(2014年9月)

 2014年(平成26年)9月27日に噴火した御嶽山の様子を米国航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星TERRAの搭載センサMODIS(モディス)が捉えました。
 (観測日:2014年(平成26年)9月23日(噴火前)、28日、29日、30日)
 以下に観測した画像と読み取れた内容について紹介します。なお、MODIS画像には雲の影響や地形の倒れこみの影響がみられる点にご注意ください。
(*ここに示します成果は東海大学との共同研究により得られた成果です。)

データ解析範囲

御嶽山の噴火 データ解析範囲

噴煙の様子と植生指標の変化

ナチュラルカラー画像:2014年9月30日 植生指標データ(NDVI):2014年9月30日
御嶽山 2014年9月30日 ナチュラルカラー 御嶽山 2014年9月30日 NDVI
 御嶽山からの噴煙が確認できます。
 緑色の部分ほど植物の量や活性が高いと考えられます。
 (雲や影の影響により植生指標が低く見える場合があります)
 火口付近(東と南西)に植生の活性度が低下している範囲が見られ、降灰によるものと推測されます。
 (東に流れるのは噴煙の影響と考えられます)
 
ナチュラルカラー画像:2014年9月29日 植生指標データ(NDVI):2014年9月29日
御嶽山 2014年9月29日 ナチュラルカラー 御嶽山 2014年9月29日 NDVI
 御嶽山からの噴煙等が確認できます。
 緑色の部分ほど植物の量や活性が高いと考えられます。
 (雲や影の影響により植生指標が低く見える場合があります)
 火口付近(東と南西)に植生の活性度が低下している範囲が見られ、降灰によるものと推測されます。
 (東南東に流れるのは噴煙の影響と考えられます)
 
ナチュラルカラー画像:2014年9月28日 植生指標データ(NDVI):2014年9月28日
御嶽山 2014年9月28日 ナチュラルカラー 御嶽山 2014年9月28日 NDVI
 御嶽山からの噴煙等が確認できます。
 緑色の部分ほど植物の量や活性が高いと考えられます。
 (雲や影の影響により植生指標が低く見える場合があります)
 火口付近(東と南西)に植生の活性度が低下している範囲が見られ、降灰によるものと推測されます。
 (南東に流れているのは噴煙の影響と考えられます)
 
ナチュラルカラー画像:2014年9月23日(噴火前) 植生指標データ(NDVI):2014年9月23日(噴火前)
御嶽山 2014年9月23日 ナチュラルカラー 御嶽山 2014年9月23日 NDVI
 画面中央部に御嶽山の山頂で植生が少ない地域が見られます。
 緑色の部分ほど植物の量や活性が高いと考えられます。
 (雲や影の影響により植生指標が低く見える場合があります)
 
※ナチュラルカラー画像のセンサ諸元 Terra/MODIS、RGB=バンド1(620-670nm)、バンド2(841-876nm)、バンド3(459-479nm)
※植生指標データについての説明

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