剱岳測量100年記念「地図読み講習会~地球の凸凹をなぞろう」を実施
剱岳測量100年記念「地図読み講習会~地球の凸凹をなぞろう」を実施
本年は国土地理院の前身である陸地測量部が地図作成のための三角点を設置するため、剱岳山頂に挑んで100年目にあたることから、北陸地方測量部では、この機会に測量・地図について関心や理解を深めていただきたいと記念イベント等を積極的に行っています。8月26日(日)には、ウェルサンピア立山(富山市粟巣野)と立山山麓家族旅行村~瀬戸蔵山~龍神(たつがみ)の滝~百間滑(ひゃくけんなめ)一帯において、北日本新聞社の協力を得て「地図読み講習会」を実施しました。当日は、講師に小学館発行『2万5000分の1 地図の読み方』の著者、平塚晶人(ひらつかあきひと)氏を迎え、約40名の受講者は、室内に於いて地図の読み方の講習を受けた後、実際に尾根や沢を歩き、ポイント毎に等高線の読み方やコンパスの使い方などを学びました。 講師は、実際に山に入るとピークやコル等のポイント毎に現在位置や尾根線・谷線の様子を地図と地形を照らし合わせて丁寧に説明され、参加者は、新鮮で理解しやすく地図読みの楽しさを再発見している様子でした。ただ実際の山歩きは、途中急な下り坂等もあり「膝が笑う」などの症状が出ている方も居りましたが全員が完歩、さらに講習の終盤では活発に質問も出されるなど、皆さん地形図を手放せなくなった様子でした。 参加者一同、剱岳測量から100年目の夏の一日を楽しんでいただけたことと思います。また、同行した職員も参加者が自分たちの作った地形図を読んでいる様子を見て、嬉しさを感じるとともにより良い地図作りへの期待と責任を感じた一日となりました。