剱岳山開きに国土地理院長が出席

剱岳山開きに国土地理院長が出席

 夏山シーズンを告げる剱岳山開きが、6月1日(木)に上市町馬場島の剱岳登山口で行われました。今年は剱岳測量100年にあたり、式典には藤本貴也国土地理院長も出席しました。また、主催者である上市町観光協会のご協力により、今年で6回目となる測量や地図を紹介するパネル展示を催しました。式典は、安全祈願祭と鎮魂祭が剣岳鎮魂の社前で行われ、登山口では、テープカット、鏡割り、伝統の獅子舞などが行われ山開きを祝いました。剱岳は明治40年(1907年)7月、国土地理院の前身となる参謀本部陸地測量部の測量官柴崎芳太郎の測量隊が測量し、今年で100年を迎えます。式典の挨拶で藤本院長は「最初に剱岳登山で事故に遭われた方々に哀悼の意を表するとともに、安全登山を願いました。また、国土地理院の使命は、国土の位置と形状を明らかにし、地図に表現して国民に提供することで、100年前も現在も変わっていないこと、そして積み重ねた歴史的な資料は、国民が安全安心で暮らすための防災上非常に有益であること。最後に、地元の財産であるすばらしい自然をいつまでも残してほしい。」と述べました。パネル展示は、測量官柴崎芳太郎に関する紹介や当時の測量の機器、剱岳・立山周辺の集成図の試作図などで、山開きに出席した関係者や登山者などが興味深く見入っていました。
 

写真:テープカットの模様

テープカットの模様

写真:パネル展示の様子

パネル展示の様子