最終更新日:2025年4月1日

新しい「電子基準点日々の座標値(F5.1解)」の試験公開

新しい「電子基準点日々の座標値(F5.1解)」を試験公開します

 国土地理院では、電子基準点で受信した測位衛星の信号(観測データ)を一貫した手法で解析し、世界的な座標系に基づいた各日の電子基準点の位置(座標値)を求め、ホームページ上で公開しています。現在の「電子基準点日々の座標値(F5解、R5解)」は、世界的な座標系としてITRF2014に準拠しています。

   【参考】 新しいGEONET解析ストラテジによる電子基準点日々の座標値(F5解・R5解)の公開(https://www.gsi.go.jp/REPORT/JIHO/vol134-abst-03.html

 この度、より高精度な位置情報を提供するため、最新の世界的な座標系ITRF2020に対応するなど解析設定の一部を変更した新しい「電子基準点日々の座標値(F5.1解、R5.1解)」への更新を進めており、このうち「電子基準点日々の座標値(F5.1解)」の試験公開を開始します。最新の世界的な座標系への準拠により、日々の座標値の見かけのばらつきが低減するなどの効果が期待されます。
 「電子基準点日々の座標値(F5.1解、R5.1解)」の正式公開は2026年4月1日を予定しております。また、正式公開にあわせて現行の「電子基準点日々の座標値(F5解、R5解)」は更新を終了します。日々の座標値を利用しているユーザの皆様におかれては、更新版への移行の準備を進めていただくようお願い申し上げます。

公開方法

 現行の「電子基準点日々の座標値(F5解)」と同様のフォーマット(posファイル)で、電子基準点データ提供サービスのFTPサイト(ftp://terras.gsi.go.jp)から公開します。posファイルは、以下の構造のフォルダで保存しています。
   /data/coordinates_F5.1/YYYY : YYYYは西暦を表します。
 なお、FTPサイトの利用には、ユーザ登録が必要になりますので、未登録の方はFTPユーザ登録のホームページからの登録をお願いします。

公開する結果の期間

 3月28日時点で結果を公開する期間は、2022年1月1日~2025年3月8日です。2025年3月9日以降の結果は、一定期間ごとに追加して公開します。また、2021年12月31日以前の結果は、解析を実施次第、1年単位で順次公開します。

解析設定の更新事項

※解析手法は現在の解析ストラテジ第5版から変更はございません。
  • 基準座標系についてITRF2014からITRF2020に更新
  • 上記基準座標系の更新に伴うアンテナ位相特性モデルの更新

F5.1解とF5解との差(4月1日追記)

 解析設定の更新に伴う、F5.1解とF5解との差を評価しました(※)。主にアンテナ位相特性モデルの更新により、特に上下成分に差が見られます。詳細な値は別紙「F5.1解とF5解との差」をご参照ください。
F5.1解をご使用になる際には、F5解との差にご注意ください。
 (※)評価方法:2024年4月1日~2024年9月30日の期間において、F5解を基準としたF5.1解の日毎の差分を計算し、その平均値を算出

注意事項

 公開済みの結果であっても、解析設定の変更に伴う再解析によって差し替えることがありますので、ご了承ください。

ご意見等

 ご意見等は問い合わせフォームにてお知らせください。

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