平成19年9月~10月の地殻変動について

発表日時:2007年11月9日(金)16時00分

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた9月中旬から10月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
 新潟県中越地方では、7月16日に発生した平成19年(2007年)新潟県中越沖地震後の余効変動が見られます。
 硫黄島では、南東部の大きな隆起などの地殻変動が見られます(トピックス参照)。
 その他の地方では特に目立った変動は見られません。

トピックス

  • 伊豆大島では、島内の観測点を結ぶ基線で、平成19年3月頃から小さな伸びが継続していましたが、10月頃から変動が鈍化しています。
  • 別紙8[PDF形式:119KB], 別紙9[PDF形式:226KB]
  • 硫黄島では、平成18年8月頃からの電子基準点「硫黄島1」の隆起が継続しています。GPS機動連続観測点「M硫黄島」も4月17日の設置以降、隆起が継続しています。
  • 別紙10[PDF形式:52KB], 別紙11[PDF形式:354KB]
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。10月29日の南岳山頂火口での噴火に伴う顕著な地殻変動は、検出されませんでした。
  • 別紙12[PDF形式:158KB]

問い合わせ先

国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  飛田 幹男 (029-864-6925)
測地観測センター      地殻監視課長    宮崎 孝人 (029-864-5971)
測地観測センター      地震調査官     中川 弘之 (029-864-4825)

補足説明

  • 全国の1年間の地殻変動(平成18年10月中旬から平成19年10月中旬まで、別紙13)[PDF形式:236KB]
    • 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
    • 能登半島では、平成19年(2007年)能登半島地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 新潟県中越地方では、平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 房総半島では、平成19年8月のスロースリップによる影響が見られます。
    • 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。

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