平成19年（2007年）新潟県中越沖地震に伴う地殻変動（第１報）

　国土地理院（院長 藤本 貴也（ふじもとたかや））は、電子基準点を全国に展開し連続的な地殻変動観測を実施しています。
　７月16日10時13分ころに発生した平成19年（2007年）新潟県中越沖地震（M6.8、深さ約17km、最大震度６強）に伴う地殻変動が、周辺の電子基準点で検出されました。
　電子基準点で検出された水平変動は、柏崎市の沿岸部で最大北西方向へ約16cm、出雲崎町立石で北東方向へ約15cmでした。
　変動量の数値については地震後３時間の観測データを使用して解析した暫定値です。
　なお、電子基準点「出雲崎」については、地震の影響で傾斜した可能性があり早急に調査を実施する予定です。
　国土地理院では、今後も電子基準点観測により地殻変動の監視を継続し、震源断層モデルを推定する予定です。
　また、緊急に柏崎周辺の災害状況図を作成するため、本日、５名の職員を現地に派遣しました。
　さらに、震源地周辺の地殻変動を調査するために緊急に水準測量を実施することとしました。18日から現地に測量班が入り観測を行う予定です。

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