6月2日から電子基準点リアルタイムデータを全国の電子基準点645点に拡大して提供
-全国で1センチメートル程度の精度でのリアルタイム測位が実現-
発表日時:2003年05月30日(金) 14時00分
国土地理院(院長 星埜由尚[ほしの よしひさ])は6月2日(月)から、リアルタイムデータを提供する電子基準点(GPS連続観測点)を200点から645点に拡大します(別紙1)。
これまでは、関東・中京・京阪神地域等の大都市を中心とした地域(別紙2)で平成14年5月27日からリアルタイムに位置情報を提供するサービスを行っておりましたが、今回のリアルタイムデータを提供する電子基準点の拡大により、1センチメートル程度の精度でリアルタイムに位置情報を提供するサービス(別紙3の注1・注2)が全国で行われるようになり、リアルタイム測位が全国で可能になります。
リアルタイムデータの提供により、正確な位置を容易に求めることが可能になることから、測量分野における大幅な効率化や位置情報分野(ITS、カーナビ、GIS等)における新産業創出等が期待されています(別紙4)。
電子基準点のリアルタイムデータの提供は、国土地理院から配信機関へのリアルタイムデータの提供と、配信機関から位置情報サービス事業者へのリアルタイムデータの配信を通じて行われます。位置情報サービス事業者は、リアルタイムに高精度で位置を求めたいユーザに対して仮想基準点方式等による位置情報の提供を行います(別紙5)。
国土地理院は社団法人日本測量協会を配信機関に選定しています。現在、社団法人日本測量協会では、位置情報サービス事業者として応募のあった株式会社ジェノバ(平成14年1月設立、代表取締役社長 寺西 功)と日本GPSデータサービス株式会社(平成14年4月設立、代表取締役社長 安部 俊)の2社と配信の契約を結んでいます。
問い合わせ先
国土地理院測地観測センター 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 TEL 029-864-1111(代表) 衛星測地課長 大瀧 茂 TEL 029-864-6951(直通) 衛星測地課長補佐 雨宮 秀雄 TEL 029-864-6258(直通)