有珠山の地殻変動(20)

発表日時:2000年04月16日(日) 16時00分

4月16日12時までの観測結果-距離変化の停滞が続く-

 国土地理院(院長 城処求行)は、全国の947地点に電子基準点を設置してGPS連続観測を行っていますが、火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。

 6時間解析の結果、「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向に移り、4月 3日からはゆっくりとした縮み傾向が見られましたが、ここ数日停滞しているように見えます。また、臨時観測点の「長和」および「花和」に関する基線の距離変化もここ数日停滞しているように見えます。(臨時観測点に関する基線長グラフの添付は省略しました。)

電子基準点(GPS連続観測点)間の距離

  1. 「伊達」~「壮瞥」 約10Km
  2. 「壮瞥」~「虻田」 約11Km
  3. 「伊達」~「虻田」 約12Km

添付資料


 GPS連続観測の観測結果は、以下の国土地理院のホームページ(有珠山のぺージ)で公表しています。
  http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/USU/index.htm

問い合わせ先

国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 村上 亮 0298-64-6925(直通)
 測地観測センター 地震調査官 今給黎 哲郎 0298-64-4825(直通)