有珠山の地殻変動(5)

発表日時:2000年04月01日(土) 15時00分

4月1日12時までの観測結果

 建設省国土地理院(院長 城処求行)は、3月27日から火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。

 有珠山周辺の3つのGPS観測点間の距離が変化を見せています。

 3月31日13時10分ころから始まった有珠山北西部の噴火後、「伊達」-「壮瞥」間は伸びの傾向が、鈍化または停滞気味となりました。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間の縮みは、噴火前と同様の傾向を継続しています。

 距離変化の総量は、変化が始まる前の3月27日以前の値に対して、「伊達」-「壮瞥」の伸びは約1.5cm、「虻田」-「壮瞥」の縮みは約5.5cm、「伊達」-「虻田」の縮みは約6cmに達しています。
3月27日以前の値に対する4月1日12時現在の距離変化

電子基準点間の距離

「伊達」~「壮瞥」 約10Km
「壮瞥」~「虻田」 約11Km
「伊達」~「虻田」 約12Km

問い合わせ先

  建設省国土地理院
   〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
    地理地殻活動研究センター
      地殻変動研究室長  村上  亮  (直通)0298-64-6925
    測地観測センター
      地震調査官     今給黎 哲郎  (直通)0298-64-4825
基線長変化グラフ1 基線長変化グラフ2 基線長変化グラフ3