第28回全国児童生徒地図優秀作品展 挨拶(連絡協議会長)

第28回全国児童生徒地図優秀作品展 挨拶(連絡協議会長)

子どもたちがつくる地図の世界

 全国各地で子どもたちによる地図づくりの活動が行われています。学校では、まち探検や身近な地域の調査などの成果を地図にまとめる学習活動があり、夏休みの課題の一つに地図づくりを掲げる学校も少なくありません。また、地図を使った取り組みは、社会教育においても行われています。防災・防犯活動などには以前から活用されていますし、まちづくりや地域おこしなどにおいても、地域の課題を分かりやすく表現する手法として地図を利用したワークショップを開催するなど、さまざまな取り組みが行われ、地図作品の展示会や発表会も開催されています。

 特に、子どもたちがつくる地図の世界は新鮮です。大人からは見えない子どもならではの気づきと視点から表現された地図は、時に社会の抱える課題を鋭く捉え、大人では思いもよらないような斬新なアイディアに満ち溢れています。

 全国児童生徒地図作品展連絡協議会は、子どもたちによる地図に関する作品展を全国各地で運営する団体の集まりです。加盟する団体によって、毎年特色ある作品展(個別展)が開催されるとともに、それぞれの優秀作品を一堂に集めた「全国児童生徒地図優秀作品展」(全国展)を開催してきました。全国展については、国土地理院「地図と測量の科学館」、「国土交通省本省」および「科学技術館」での展示といった関東地方での会場展示とともに、関西の「NHK大阪放送会館アトリウム」でも作品展を開催しています。

 今年度も、優れた地図が集まりました。身近で親しみのある河川の安全を、雨雲の動きや標高など様々なデータを収集し、それを取りまとめて地理的事象を地図と立体模型で上手く表現した作品、町中にいる動物を調査して、その画像を地図に表現するというユニークかつ斬新な発想で、見ているほうも楽しくなる作品など、子どもたちの視点とアイディアには感心させられるばかりです。

 今年度も本ホームページにて、全国展で展示した全作品を公開します。画像を拡大することができますので、地図表現の工夫、動機や考察の説明文などの詳細もぜひご覧ください。地図を通して、作品制作に取り組んだ子どもたちとの心の対話を楽しんでいただけましたら幸いです。

 令和7年2月
  全国児童生徒地図作品展連絡協議会
    会長 姫野 貴裕