第28回全国児童生徒地図優秀作品展 挨拶(国土地理院長)

第28回全国児童生徒地図優秀作品展 挨拶(国土地理院長)

あいさつ

 児童生徒の地図に関する作品展は、小・中・高等学校等の社会科教育の一環として、全国各地で開催されています。これらの作品展は、児童生徒の自主的な研究活動を通して、地図についての正しい理解や地理的思考力を高めるとともに、社会的なものの見方を育てるために、全国児童生徒地図作品展連絡協議会(以下、「連絡協議会」と称する)を構成する団体が開催しています。今年度は、各地の作品展へ計746校から4,236点の応募がありました。

 国土地理院は、連絡協議会と連携し、加盟団体から推薦された作品を一堂に集め、「全国児童生徒地図優秀作品展」(以下、「全国展」と称する)を開催しています。第28回となる今回の全国展には、加盟13団体及び連絡協議会が認める特別参加の1団体において優秀賞を受賞した計87点の作品が出展され、国土地理院「地図と測量の科学館」及び国土交通本省、科学技術館、NHK大阪放送会館の4会場に展示しました。

 また、全国展に参加した団体から14作品が国土交通大臣賞・文部科学大臣賞候補として推薦され、有識者による選考会において、厳正な審査が行われました。その結果、神戸市立成徳小学校5年生 吉永 久義さんの作品「「都賀川マイスター」をめざそう」が「国土交通大臣賞」に、岡崎市立矢作南小学校1年 水越 周さん、3年水越 美緒さんの作品「いつでも会える! わたしたちのまちは動物園?!マップ」が「文部科学大臣賞」に、それぞれ決定しました。両大臣賞の表彰式は、令和7年1月7日(火)に国土交通本省において執り行われ、中野国土交通大臣から各受賞者に賞状と記念品が授与されました。また、審査員の評価が高かった1作品には「審査員特別賞」を、そのほかの11作品には「奨励賞」が贈られました。

 今回集まったどの作品も、身近な自然や居住する地域で見かけた様々な事象に興味を抱き、それを調べ、関連する情報に結びつけるとともに、このような階層化した情報を地図上にどのように集約し表現するのか良く考えられていました。さらには、地図に収まらない膨大な調査情報をノートに集約して添付されている作品や、1枚の地図に収まるようスマートに情報がレイアウトされている作品、立体的なレイアウトでわかりやすく表現されている作品などもありました。

 地図は、位置情報をもとに関連する様々な情報を紐付けてまとめるのにとても便利なツールであり、どの作品もこうした地図の特性をよく理解して作成されていました。本作品展に参加した児童生徒のみなさんは、今回の地図作りを通じて、様々な経験をされたことと思います。国土地理院は、今後とも教育関係者の方々と地理教育の充実に寄与してまいります。

 結びに、今回の全国展の開催にあたり、ご協力を賜りました関係機関、関係団体の皆様に厚く御礼申し上げます。

 令和7年2月
  国土交通省国土地理院
    院長 山本 悟司