地図ならびに地理作品展(広島地区)

地図ならびに地理作品展

作品展概要

地図ならびに地理作品展(第46回:広島地区)

  • 作品展の概要
    • 「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・盲・ろう・養護学校等の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に毎年9~10月に開催されています。
  • 作品(19年度:10点)

安田学園安田小学校 6年 山本修平

 

(広島県知事賞)

 

ぼくの学校の生徒の多くが利用し、バス停も学校周辺の四方八方にあります。バス停までの道路は交通量も多く、危険な場所もたくさんあります。そのため、街の中心部に近い学校周辺の危険箇所をよりリアルに知ってもらうために立体地図を作りました。

危険箇所は実際に写真を撮って貼り付け、登下校の決められたルートは赤色のはり針導線で表現しました。みんなに見てもらって注意してほしいと思います。


広島県立向原高等学校 2年 沖田 彩、丸山みゆ、高木 麗、増田和也

 

(広島県知事賞)

 

私たちの学校のある向原町は広島県のほぼ中央部に位置し、南部には太田川水系の三篠川が、北部には江の川水系の戸島川が流れており、町内中心部には昔から“泣き別れ”と地元で呼ばれている分水界があります。つまり、町の真ん中に瀬戸内海と日本海とに分かれる境界があるのです。

「市街地の中にこのような分水界があるのは珍しい」と聞き、町の地形に着目した作品を仲間と作りました。作業を通じて地域への関心をより高めることができました。


広島市立似島中学校 3年 今井浩則、小坂友輝、高見橋三、向江良太、土生賢太郎、濱本 俊、北後 樹、久保田順子、松本梨花

 

(国土地理院長賞・広島市長賞)

 

私たちは、グーグルアースで学校のある似島を見ていて、島の立体模型を作ろうということになりました。島の特徴はとてもきれいな自然がいっぱいあるところです。まず、発泡スチロールの板と紙粘土で土台を作りました。そして、その上にスポンジを細かくちぎって貼り付け、雑木林を表現してみました。細かい作業が多く大変でしたが、みんなが意見を出し合い、協力して写真と同じような模型を作ることができました。


広島市立皆実小学校 1年 金子麗奈

 

(国土地理院長賞)

 

「川はどこまで続くの?」という生活の中で生まれた素朴な疑問に、なじみのある河を船や車で往来し、実際に山から海へと川が流れ注いでいることを体感した研究です。

交通の手段としての川の意義や多様な生態系にも気づき、そこで見つけた発見や新しい疑問などを地図や歌で素直に表現しています。何よりも、本人が研究や発見を楽しんだ様子がよく分かり、これからもテーマを発展させることが期待できる作品です。


広島県立豊田高等学校 3年 井上拓也、藤岡亮太、前迫亜弥

 

(国土地理院長賞)

 

私たちの学校は瀬戸内海に面していて、教室の窓からはいつも瀬戸内海の島々を見ることができます。大芝島は人口200人足らずのみかんの島です。

模型を作り始めて苦労したのは、みかん畑の丘陵ではなくて、谷側の狭い等高線の読み取りやスチレンペーパーの切り取りと貼り付けでした。また、新しくできた大芝大橋はその存在感があまりにも大きいので、たびたび現地に足を運んで調査しました。


大崎上島町立木江中学校 1年 菊田智子、行武明奈

 

(第6管区海上保安本部長賞)

 

私たちは、瀬戸内海に浮かぶ広島県の大崎上島というところに住んでいます。ここは、広島県の中でも特に過疎化の進んでいる地域です。でも、ここには都会にない魅力がたくさんあります。

私たちは、そんな大崎上島の、そして私たちの校区である木江地区の良さをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いこの作品を作りました。


広島県立廿日市西高等学校 3年 浜木克浩

 

(日本地図センター理事長賞)

 

私が弘前市を選んだきっかけは、りんごがとても大好きだからです。その大好きなりんごがどのような土地で栽培されているかを、より詳しく知りたかったからです。

弘前には私が想像していた以上にりんご畑が広がり、りんごの名産地の底力を思い知らされました。いつか、自分の足で弘前を訪ね、地形図を片手に探索したいと思います。


広島市立美鈴が丘小学校 4年 中尾公則

 

(日本水路協会賞)

 

僕は、白地図で広島県を学習した時に、立体的な地図を作りたいと思い、作せいしました。土地の高さ別に色を決めて、白地図の等高線を色画用紙に写して切り抜き、重ねてはっていきました。地形がでこぼこしたところや細かいところは、切るのがとても大変でした。

広島県は、北がわの山地から南がわの瀬戸内海に向かって、多くの川が、盆地・台地・平野を通って流れていることがよくわかりました。


広島大学附属三原中学校 2年 弥益紗希

 

(日本測量協会賞)

 

私がこの作品をきっかけは、引っ越してきた尾道をもっと知りたいと思ったからです。まず、尾道を知るためには、何について調べれば良いかを考えました。

尾道は「お寺と坂の町」と聞いたことを思い出して、お寺と坂について調べることにしました。尾道のお寺を調べていくうちに、どのお寺にも「個性」があることに気付きました。もしも、尾道を訪れることがありましたら、坂道をゆっくり歩いて尾道の個性を感じて下さい。


広島大学附属東雲小学校 4年 尾田直紀

 

(地理科学学会賞)

 

ある日宇品線の新聞記事を読んでいると、以前家の近くを列車が走っていて、戦争に使われていた事を知りました。そこで、夏休みにその場所を歩いたり、宇品線や昔の広島市について調べたりしました。

すると、宇品線が広島駅と宇品港を結ぶ大事な線路だった事や、宇品線によって沢山の土地や道路ができた事がわかりました。

地図づくりでは、変化が一目でわかるように色画用紙を工夫して使いました。うまくできてうれしかったです。